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『陛下、今日は何を話しましょう』新天皇陛下と外国人留学生との知られざる友情

アンドルー・B・アークリーさん著『陛下、今日は何を話しましょう』

アンドルー・B・アークリーさん著『陛下、今日は何を話しましょう』

新天皇陛下の学習院高等科時代のご学友、アンドルー・B・アークリーさん著『陛下、今日は何を話しましょう』が、すばる舎より刊行されました。

 

「素顔の天皇陛下」がわかる書籍が登場!

本書は、5月1日に迎えた新天皇陛下の即位に際して、陛下の学習院高等科時代のご学友で、当時オーストラリアからの外国人留学生であり、のちに英語のお相手を務めたアンドルー・B・アークリーさんが、天皇陛下や皇室の方々との交流を回想しながら、「素顔の新天皇陛下」を伝える一冊です。

 
著者は1975年、交換留学生として学習院高等科に留学、天皇陛下とご学友になりました。いったん帰国後、東京外語大学に留学し、のちに日本に移住。以来20年以上にわたり交流を続けてきました。

本書では、天皇陛下、上皇陛下、美智子様をはじめとした皇室の方々との知られざるエピソード、そして世の中には出ていない秘蔵写真が多数収録されています。

 
著者は陛下との交流を通じ、「日本を心から愛するようになった」と述べています。著者に見せた友人としての「陛下の素顔」は、まさに日本の心そのものだったそうです。

 

著者からのメッセージ

「日本の国民の皆さんに陛下の素顔をもっと知ってほしい」その想いから本書を執筆しました。報道で伝えられる会見やご公務等のお姿だけを拝見する限りでは、「天皇は国民からは少し遠い存在」と感じられる方も多いと思います。即位されてからはその立場ゆえ、さらにご自身の感情や個性を見せるのを控えられるでしょう。しかし、少年期から青年期にかけての陛下には、茶目っ気があったり、意外に大胆だったり、色々な一面がありました。何より、大変真面目でありながら、気さくでこまやかな気遣いをされる方で、外国から来た私は陛下との交流を通じ日本を心の底から愛するようになりました。ぜひ国民の皆さんともその想いと感動を共有できたらと思います。

 

◆陛下の高校時代のニックネームは「じぃ」 著者が最後まで呼べずに後悔の意味

学習院高等科時代、陛下の秘密のあだ名は「じぃ」。陛下自身も気に入っていらっしゃったようですが、著者は恐れ多く最後まで呼ぶことができなかったそう。今それを後悔しています。その深い理由とは?

 
◆「僕とお友達になっていただけますか?」から始まった!地理研で深めた陛下との友情物語

陛下と著者はクラブ活動で「地理研究会」に所属していました。著者は勇気を出して日本語で「僕と友達になっていただけますか?」と話しかけ、友情物語が始まりました。能登旅行や信州旅行などのエピソードも。

 
◆お招きいただいた東宮御所で垣間見た一家の素顔

陛下と仲良くなるにつれ、東宮御所に招かれるようになりました。御所では上皇天皇、美智子様、秋篠宮様、清子様ともお近づきになり…著者はそこで数々の感動エピソードに遭遇することになります。

 
◆上皇陛下、美智子様、陛下、皇室の方々から頂いた「感動の寄せ書き」

著者が高校の留学を終え、帰国する際にも信じられないサプライズがありました。友人たちからの寄せ書きの中に、陛下、上皇陛下、そして美智子様からもお言葉が記されていたのです。その知られざる内容とは?

 
◆『智恵子抄』高村光太郎の詩のお気に入りの一編から感じる雅子様への深い愛と思いやり

「この本で日本の心を学んでください」学習院高等科の留学を終え、帰国する際に陛下から手渡されたのは詩集。その中で陛下お気に入りの一節は、『智恵子抄』で知られる高村光太郎が智恵子への愛情と思いやりを綴ったものでした。後年、著者は陛下と雅子様のご婚約の会見を観ながら、その中身を思い出すのでした。

 
◆庶民感覚を知る新時代の天皇 トンカツにカレーライス、中華料理がお好き

著者が一番驚いたのは、陛下は特別な立場にありながらとても気さくで親しみやすいお方で、普通の方の生活感覚をご存知でいらっしゃったこと。トンカツにカレーライスといった庶民的なメニューも好まれました。

 
【本書に収録されている秘蔵写真】

著者が輸入していたにおいの残らないニンニクを手にする陛下

著者が輸入していたにおいの残らないニンニクを手にする陛下

本書には、陛下の学習院高等科時代のお写真、著者が社会人になってから、お食事会やバーベキュー、パーティなどで陛下や皇族の方々と交流しているお写真、そして帰国後にペンフレンドとして文通していた際のお手紙・年賀状など、世の中には出ていない、秘蔵写真が多数掲載されています。

 

本書の構成

プロローグ 陛下が好んだご自身のあだ名

第1章 陛下、そして日本との出会い

第2章 学習院での陛下との日々

第3章 再び日本へ

第4章 陛下ご成婚

第5章 生まれながらの象徴天皇として

 

著者プロフィール

著者のアンドルー・B・アークリー(アンドルー・ビー・アークリー)さんは、オーストラリアのメルボルン生まれ。中学生時代、父の国連勤務のため、1971年にスリランカ、1973年にジャマイカに、それぞれ一年間滞在。

1975年、国際ロータリークラブの交換留学生として学習院高等科に留学(学習院高等科が受け入れた初めての外国人留学生である)。当時の日本国文部省の学部国費留学生として国立東京外国語大学に入学し、1982年に日本事情の専攻で卒業し、オーストラリアに帰る。

その後オーストラリアの鉱山会社・リオティントに就職し、東京丸の内にある子会社に転勤のため、再び来日。途中からオーストラリア外務省に出向のため、帰国。1986年に再来日する。

元日豪音楽交流協会会長、元オーストラリアビジネス協会副会長。1993年、皇太子殿下と雅子妃のご婚約にあたり、海越社より『ぼくの見た皇太子殿下』を出版。

 

陛下、今日は何を話しましょう
アンドルー・B・アークリー (著)

ついに御即位された「令和」の時代の新天皇陛下。外国人留学生として御学友になって以来、20年以上にわたって家族ぐるみの親交のあった著者が、豊富なエピソードや未公開写真とともに、陛下の素顔を紹介する。ここだけの皇室秘話が満載!

私がこの本を書きたいと思ったのは、オーストラリアから学習院高等科初の留学生として日本にやって来て、幸運にも皇太子殿下という、誰でも機会があることのないお人とご親交を持ったこと、そして、皇室の方々とお知り合いになれたことにあります。ついに殿下がご即位されるにあたり、長年親しくさせて頂いてきた中で見た殿下や皇室の方々の素顔や優しさについて、外国人の目を通して日本の皆さまにお伝えしたいのです。(「はじめに」より)

 


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