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『粛清で読み解く世界史』ロベスピエール、スターリン、中国の歴代皇帝、毛沢東がなぜ粛清という道を選んだのか…?

神野正史さん著『粛清で読み解く世界史』

神野正史さん著『粛清で読み解く世界史』

神野正史さん著『粛清で読み解く世界史』が、辰巳出版より刊行されました。

 

粛清で読み解く歴史の真実と日本人が向き合うべき民族性の違い

「なぜ権力者は戦争でもないのに何万もの人命を奪ったのか?」
「なぜ功績ある重臣を次々に殺さなければならなかったのか?」

学校で世界史を学んだ人の多くが感じる疑問を、河合塾の世界史講師・神野正史さんが「民族性」を鍵にして解き明かします。

そこから世界史における粛清の意味、歴史を動かす法則、民族のなりたち、外国と付き合う上で日本人が踏まえておくべき民族性の違いが、浮き彫りになってきます。

 

本書に登場する人物

●劉邦:漢の初代皇帝。妻・呂后とともに韓信をはじめとする建国の功臣を次々と粛清

●朱元璋:明の初代皇帝。成り上がり者の疑心暗鬼も手伝って家臣とその一族10万人を粛清

●ロベスピエール:フランスの政治家。理想論に固執して味方であるはずの革命派もギロチン送り

●スターリン:ソ連の政治家。飢餓輸出の餓死者を含め4000万~5000万人が犠牲に

●毛沢東:中国の政治家。大躍進と文化大革命でスターリンを超える犠牲者を出す

 

神野正史さん プロフィール

著者の神野正史さんは、1965年名古屋生まれ。河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エバンジェリスト。

既存のどんな学習法よりも「楽しく」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法を長年にわたって研究し、開発。自身が運営する世界史専門のネット予備校「世界史ドットコム」は、絶大な支持を得る超人気講座に。
また、「歴史エバンジェリスト」としての顔も持ち、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修なども多彩にこなす。

著書には、『世界史劇場シリーズ』(ペレ出版)、『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』『「世界史」で読み解けば日本史がわかる』(祥伝社)、『最強の成功哲学書 世界史』(ダイヤモンド社)、『戦争と革命の世界史』(だいわ文庫)など。

 

粛清で読み解く世界史
十字軍、ロベスピエール、レーニン、スターリン、劉邦、朱元璋、毛沢東……。歴史上の名だたる権力者たちは、なぜ多くの人命を奪ったのか? 彼らの凶行を「残酷だから」のひと言で片付けていいのか?

本書では、彼らが手を血に染めた経緯を追いながら、16の「歴史法則」と12の「粛清の論理」を抽出。大規模な粛清事件の背後にある論理と、血なまぐさい事件を通じて見えてくる歴史を動かす法則をまとめました。

歴史上の粛清事件を軸に、歴史・人間社会のあり方・日本人が向き合うべき民族性の違いを浮き彫りにする、世界史の鬼才・神野正史の野心作。

粛清の論理1
中国では、粛清は“陣痛”のようなもの。この“産みの苦しみ”を乗り越えなければ「繁栄期」は生まれない。

粛清の論理2
あまりに功績が大きいと主君に恐れられ、殺される。中国では本人ではなく一族郎党皆殺し(族滅)にされる。

粛清の論理3
ひとたび権力を手に入れた者はこれに執着するあまり、疑心暗鬼に陥る。「殺らねば殺られる」という切迫感が粛清を生み、粛清は更なる粛清を呼ぶ。

粛清の論理4
外敵の存在だけが粛清を抑える。したがって粛清を抑えたいときは外敵を残す。なければ作る。

粛清の論理5
下賤の身から成り上がった者は、カリスマ性のある人望高い者が多いが、天下人となった途端、人が変わったように凄惨を極める大粛清を行う。

 


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