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『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』もう我慢も罪悪感もいらない!しんどい関係を変える3つの方法

石原加受子さん著『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』

石原加受子さん著『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』

石原加受子さん著『「苦しい親子関係」から抜け出す方法』が、あさ出版より刊行されました。

 

社会的な圧力から親子関係は年々深刻化している

「毒親」という言葉が、注目されるようになって久しいですが、親子関係をめぐる状況は、社会の同調圧力の強さ、SNSなどによる監視の厳しさから年々深刻化している状況です。

そこで、人気カウンセラーが、苦しい親子関係=親による精神的支配(親への依存)から抜け出す方法を解説。さらにコミュニケーションなどのスキル的な解決策とともに、生き方や考え方を変えていくためのヒントを伝えます。

他者中心主義の考え方から自分中心主義の考え方になることで、いびつな親子関係からの解放をめざす一冊です。

 

本書の目次

第1章 なぜ「苦しい親子関係」が生まれるのか

第2章 親が子を傷つける本当の理由

第3章 「親は親、私は私」になるために

第4章 自分の「言動パターン」を意識する

第5章 親より自分を大切にする方法

第6章 「自分のため」が「相手のため」になる

第7章 自分を表現する練習

 

石原加受子さん プロフィール

著者の石原加受子(いしはら・かずこ)さんは、「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、日本ヒーリングリラクセーション協会元理事、厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。

思考・感情・五感・イメージ・呼吸・声などをトータルにとらえた独自の心理学をもとに、性格改善、親子関係、対人関係、健康に関するセミナー、グループ・ワーク、カウンセリング、 講演等を行い、心が楽になる方法、自分の才能を活かす生き方を提案しています。

現在までに約4万5000人のカウンセリングを行い、著作が累計100万部を超える人気の心理カウンセラーです。

 

「苦しい親子関係」から抜け出す方法
苦しい親子関係で、「ぜんぶ私が悪いんだ」と罪悪感を持ったり、「自分が耐えればいいんだ」と我慢したりする必要は、もうありません!

親の干渉、束縛、攻撃、支配、依存…人気カウンセラー親と子のしんどい関係を変える3つの方法を、具体的例とともにご紹介します。

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はじめに

親との関係で「つらい、苦しい、やりきれない、腹が立つ、憎い」といったネガティブな感情に囚われて「親の存在そのものが苦痛だ」と訴える人たちが増えています。

こんな親子問題を抱えて相談に訪れる人たちの中には、すでに、ぬきさしならない状況に陥っているケースも少なくありません。
最初から親との関係に悩んで相談する人もいますが、職場の上司や同僚などとうまくいかないという相談が、話を聞いていくうちに、最後にはこの「親子関係が苦痛」に行きつくという人もいます。

また、親自身が子どもについて悩んでいる場合でも、その発端は、自分の親子問題の前に、親自身の「親」との問題だったのだと気づく親もいます。
このように親子問題は、親子三代にわたっての、言わば家系として続いている問題とも言えるのです。

しかも、この親子関係が昨今では、いっそう深刻化しています。
その原因や理由は、私たちをとりまく社会の状況です。
「親の存在を苦痛に感じる人が増えている」と書きましたが、実際には、もともと苦しかったものが、社会の変化によって、声を上げざるを得ないほど苦しくなり、表面化するケースが増えたと言ったほうがより正確でしょう。
2014年に『母と娘の「しんどい関係」を見直す本』(学研パブリッシング)を出版しましたが、状況は当時より悪化していると痛感しています。

この本では、親子関係を苦しいと感じる心のメカニズムをさらに掘り下げ、構造的な視点から、親子の言動パターン、さらには社会的な背景に注目して、解き明かしていきます。
そして、コミュニケーションの取り方など、この苦しい関係から抜け出すための、具体的な方法を提示しています。

社会環境の悪化が影響しているというならば、解決のしようがないのではないか、そのように思われる人がいるかもしれません。しかしそれは誤った考えです。

1つは、親子問題の全体像を、正しく知ることが重要です。
特に、自分を責めてしまう子どもにとっては、「自分のせいではない」ということを知ることは、大きな救いとなるでしょう。
あるいは、親を責めてしまう子どもにとっては、親が育った社会環境や教育環境を知ることで、
「親だけが悪いわけではない」と、親を理解する心が芽生えるかもしれません。
そうすることで、いざというときお互いに手を差し伸べ合える絆を取り戻せるかもしれません。

もう1つ、社会が個人に影響を及ぼすように、個人もまた社会に影響を及ぼします。
自分の言動パターンを変えることで、結果的に、負の連鎖を断ち切ることができるのです。

親子関係でも、とりわけ母親と娘の間での確執は、根深くなりがちです。
単なる関係のこじれだけでなく、娘の側が摂食障害やうつなど深刻な症状を引き起こすケースも少なくありませ。
そのため母と娘のやりとりを中心に掲載していますが、考え方や具体的な方法については、男性、女性を問わず有効です。

本書が、あなたの親子関係の苦しさを終わらせ、さらにはそれによって人間関係全般にポジティブな影響を及ぼす、そのきっかけになることを願っています。

石原加受子

 


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