気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『稼ぐがすべて Bリーグこそが最強ビジネスモデルである』各スポーツ団体が苦戦する中、初年度から黒字、売上も前体制から10倍!

葦原一正さん著『稼ぐがすべて Bリーグこそが最強ビジネスモデルである』

葦原一正さん著『稼ぐがすべて Bリーグこそが最強ビジネスモデルである』

葦原一正さん著『稼ぐがすべて Bリーグこそが最強ビジネスモデルである』が、あさ出版より刊行されました。

 

「Bリーグ」躍進の秘密を仕掛け人自らが語る!

異なるバスケット団体2団体の統合からははじまったBリーグ。不安よそに観客動員数は、前体制から比べて、1年目は40%増、2年目はさらに11%増(250万人)、リーグ売上も10倍(50億円)と一大スポーツリーグとなりました。

現在、各スポーツ団体が旧体制的な体質から問題の発生や苦戦をする中、成長の秘密は「デジタルマーケティング」と「権益の統合」にありました。

本書では、Jリーグ初代チェアマン川淵三郎さんとの出会い、そしてBリーグが一大スポーツリーグになるまでのビジネス論を現場最高責任者が語っています。

またビジネス書籍では初となる、スマホをかざして動画が楽しめるAR対応書籍になっています。

 

本書の目次

第1章「人財採用論」「人材」ではなく「人財」が成否を握る

第2章「リーダー論」 DNAとなった川淵流リーダーシップ論

第3章「事業戦略論」 野球・サッカーを超える

第4章「マーケティング戦略論」 ターゲットは「若者」と「女性」

第5章「営業論」B.LEAGUE流 ! お金の稼ぎ方の本質

第6章「コンテンツ論」すべてをかけた歴史的開幕戦の裏側

第7章「ビジョン論」B.LEAGUE現在地、そして課題

 

葦原一正さん プロフィール

著者の葦原一正さんは、公益財団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)常務理事・事務局長。

外資系戦略コンサルティング会社を転職後、「オリックス・バファローズ」「横浜 DeNA ベイスターズ」の事業戦略立案、プロモーション関連などを担当。

2015年より男子プロバスケ新リーグ Bリーグ 立ち上げに参画。リーグの経営戦略・ビジョンの策定から、マーケティング、営業、広報等各部門の統括リーダーとして事務局の陣頭指揮にあたる。本書が初の著作となる。

 

稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである
2018年5月26日(土)。場所は横浜アリーナ。
B.LEAGUE2年目の最終試合である年間優勝クラブ決定戦(B.LEAGUE FINAL)が行われた。
対戦するのは東京の雄・アルバルク東京VS最多入場者数・千葉ジェッツ。

コートの頭上にはNBAのような眩まばゆいばかりの大きなビジョンが吊られ、2階には外周ぐるりとリボンビジョン。
テレビ中継され、マスコミも大挙して訪れた。
そして、スタンドを見渡せば、たくさんのファン。
1万2316人の超満員。
決してチケットの値段は安くないのにもかかわらず、一般発売初日に完売。
チケットの平均客単価は7200円。
普段の試合のプロ野球やサッカー(J1)は2200~2500円、2017―18シーズンのB1レギュラーシーズンが2000円と考えるとかなりの強気のプライシングである。
NBAでさえ、チケット客単価は6000円である。

売上は8500万円超。
ついに、来年のFINALは1試合で1億円のチケット収入を狙えるところまでにきた。
今はまだ難しいが、各クラブのホーム試合すべて(30試合)が、この横浜アリーナのようになれば、チケット収入だけで各クラブが30億円稼ぐことになる。
お客様からすれば、当然、もっと求めやすい値段にしてほしいと言われることだろう。
でも、私には絶対譲れない信念がある。

それは、稼いでこそすべて。

今までのスポーツ団体では、お金や収益化の話はどこかタブーの雰囲気があった。
学校スポーツの影響力が強く、お金の臭いがしないことがなぜか美徳とされてきた。

はたして、本当に稼ぐことはタブーなのか?
従来の考えは、バスケをする人を増やし、すそ野が広がっていけば、いつか日本代表が強くなり、とくに1976年以降オリンピック出場から遠ざかっている男子日本代表が強くなれば、いつかファンが増え、事業規模が大きくなると思い込んでいた。
つまり、「普及」すれば、「強化」につながり、いつか「収益」につながる、と。

そのような気の遠くなるような進め方で本当に改革ができるのか?

まずは徹底的に「収益化」に特化すべきと私は考えていた。
なぜなら、稼ぐことは、ビジョンとリーダーシップと人材確保で達成することができるから。
いわゆる普通のビジネステクニックで変えることができる。
普及していなくても、代表が強くなくても稼げる。
そして稼いではじめて、普及や強化に投資できる。
「鶏が先か? 卵が先か?」。どちらを先に増やすかを考えるよりも、逆転の発想で、仕組み自体にイノベーションを起こすことが、この世界で必要だと考えていた。
そして何より、我々は「プロ」のリーグである。

私は新人選手研修で毎年、必ず言っていることがある。
「選手の皆さんがパフォーマンスを発揮して勝利を目指すことは重要。でも、それは当たり前。それでだけではいけない。
プロならファン、スポンサー、メディアの皆さんを大事にしてビジネスであることを意識しなくてならない」と。
勝つことは必要条件であって、十分条件ではない。
必要条件と十分条件を混同することがある。
プロであればお金から逃避してはならない。
世界を意識したエコノミクス(経済性)は重要である。

何もないところから立ち上がったB.LEAGUE。
もちろん私がすべてをやったわけでもないし、全選手、全クラブスタッフ、行政、スポンサーやメディアなど各ステークホルダーすべての方のご尽力で立ち上がった。
1901年にこの日本にバスケが生まれ、以降の先人の方々のご尽力もあり今、バスケ界がここまで来ている。

ただただ、B.LEAGUEの立ち上げの歴史をまとめることで他の競技団体の何か参考になれば、そしてこれからの日本スポーツ界のために何か残せればという想い、そして、普段、普通に働いているなかで、何か新しいものを生み出したいと思っている同世代の方々に何かヒントになるものがあればと思い、今回ペンをとらせていただいた。
本書の内容は、立ち上げのストーリーをできるだけ生々しく記しながら「人材採用論」からはじまり「リーダーシップ論」「事業戦略論」「マーケティング戦略論」「営業論」などの本質的ポイントをまとめたつもりである。
まだまだ未完成な部分も多く、かつ理系人間ゆえ文章が決して上手ではないが、なるべく包み隠さず不器用なりに一生懸命表現したつもりなので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

※「はじめに」より

 
これまでリーグ立ち上げ準備期間1年、
そしてB.LEAGUEが立ち上がって2年、合計3年、
ただただひたすら全力で走り抜けてきました。
バスケも全体の事業規模もB.LEAGUE以前と比べ、約3倍ぐらいに成長しました。
男子日本代表が世界ランキング10位のオーストラリアを撃破。
そして、将来を期待されている渡邊雄太選手がNBAと2way契約を結んだり、確実に2年前には想像できなかったことが今起きています。

一見順調そうに見えるB.LEAGUE。

でも、実態はそう順風満帆ではありません。
大きなシステムトラブルも起こした。外国籍選手の大麻問題も発生した。
選手がうっかり不適切なSNS投稿して大問題になったりもしました。
先月(2018年8月)、アジア大会で男子日本代表選手の不祥事もありました。
数々のトラブルに関して、改めて深くお詫び申し上げます。

そして、実はリーグ事務局スタッフはこの3年で多くの離職者を出しています。
前向きに次のチャレンジに進みたい人、
現場の運営にかかわりたいとクラブに行った人、
家族での事情で辞めてしまった人、そして、組織に何らかの疑問を感じて辞めていった人。

さまざまな理由がありました。
強烈に走り抜けた反動であり、言い訳にもなってしまいますが、組織として基盤が弱かったことを今、とても強く感じ、反省しています。

経営においていちばん大事なのは、やはり「ヒト」だと思っています。
優秀な人材がのびのび働いてアウトプットを出してくれれば、勝手に会社は回っていく。
大きな方向性と一定の規律があれば。

今、いろいろなベンチャー企業のヒアリングをさせてもらっています。
立ち上げ時の苦労、そして、数年たったあとの苦労などなど。
立ち上げ時はふわっとしたビジョンがあるものの、
ひたすらビジネスモデルの確立や収益化優先。
その最初、数年で何人も辞めてしまい、数字の目途が少しつき始める立ち上げ3年目ぐらいで改めて社内基盤やビジョンを再設定する……
そのようなパターンが多いようです。

今、全力で走り続けた3年を反省するとともに、改めて社内の行動指針を作ろうと社内スタッフ全員と意見交換しながら、検討しているところです。
その手始めとして何が重要かを再認識するために、事務局の行動規範を言語化しました。
それを最後に紹介したいと思います。

1 BE RESPECTFUL 「信用」ではなく「信頼・尊重」を!
仲間を信じる。そして頼る。今を信じ、将来を信じる。そして、常に相手に感謝の気持ちを。リスペクトから始めよう。

2 BOOST UP 「馴れ合い」ではなく「高め合い」を!
コミュニケーションは大事。しかし、決して甘え合ってはならない。
理想の姿にたどり着くためには、相手を尊重しつつも言うべきことははっきり言う。
“バスケがうまい高校”でなく“バスケが強い高校”になろう。

3 BEKI-RON FIRST 「できる論」ではなく「べき論」を
公明正大。あるべき姿の信念をもち、私心をはさまず、公正に事を行うこと。べき論で物事を決めたらぶれずに徹底推進。

4 BE A CHALLENGE 「2本打って2本」ではなく「10本打って3本」を!
失敗を恐れずシュートを打つ。失敗して学べることがある。常にチャレンジを!

5 BE INSPIRING 「満足」ではなく「感動」を!
単なる満足では人のココロは動かない。とにかく粘り強く、期待をはるかに超える感動レベルのモノを提供できたとき、人のココロは動く。

B.LEAGUEなので、「B」から始まる言葉で、バスケは5人でやるので「5つ」の考え方をまとめました。
なかでもやはり私自身がいちばんこだわっていることが「信頼・尊重」。
上下の関係であっても、横の関係であっても仕事を進めていくうえで、信頼関係があるかないかで、仕事のアウトプットや、スピード感が異なってきます。
他部署への信頼関係がないと、専門外の分野においても、すべてにおいて干渉してしまい、最高のアウトプットにはならず、業務の推進スピードも落ちてしまいます。

「本質において一致。行動において自由。すべてにおいて信頼」

私のいちばん好きな言葉です。キリスト教の古い教えです。
ビジョン、本質、ゴールにおいてもみんなが同じ認識をもっていれば、その進め方は各々のプロフェッショナルが個別の判断で進めていく。
そしてそれを進めていくうえでいちばん重要なポイントは信頼である。
まだまだ2歳赤ん坊のB.LEAGUE。何かを達成できたかといえば、まだまだ最初の1歩を踏み出したに過ぎず、いよいよここからが本当のスタートです 。

たくさんのファンの皆様、クラブ・選手の皆様、パートナーの皆様、メディアの皆様、自治体の皆様など多くの方々のご尽力でここまでやってきました。
改めて深く感謝申し上げます。
そして、リーグスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。
志高く、引き続きよろしくお願いします。

2018年9月 葦原 一正

※「おわりに」より

 
【出版社からのコメント】
バスケット団体2団体の統合からはじまったBリーグ。不安をよそに初年度観客動員数は226万人。
前体制と比較して観客動員数は50%増(250万人)、リーグ売上は10倍の50億円と、他スポーツと比較しても肩を並べるほどになった。
2年目の2018年、観客動員数約10%増となった。
スポーツ産業はもちろん、成長産業が数少ないなかで大健闘。
その成長の秘密はなにか、Bリーグビジネス現場の最高責任者が「何を」「どのように」「どう考えた」「どうしたか」について明らかにする。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です