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「翻訳生き地獄、住み心地はどうですか?」翻訳家・宮脇孝雄さんと書評家・豊崎由美さんが対談

「翻訳生き地獄、住み心地はどうですか?」翻訳家・宮脇孝雄さんと書評家・豊崎由美さんが対談

「翻訳生き地獄、住み心地はどうですか?」翻訳家・宮脇孝雄さんと書評家・豊崎由美さんが対談

翻訳家・宮脇孝雄さんのエッセイ集『翻訳地獄へようこそ』がアルクより刊行されたことを記念して、7月28日に東京・池袋で宮脇さんのトークイベントが開催されますが、8月23日(木)には、東京・下北沢「本屋B&B」にて、宮脇さんと書評家・豊崎由美さんの対談が行われます。

 

宮脇孝雄さんエッセイ集『翻訳地獄へようこそ』刊行記念!宮脇孝雄さんと書評家・豊崎由美さんが対談

「昼間は(訳書が出た歓びで)恍惚に震えていても、深夜、自分の訳書をこわごわのぞいては、ここはああすればよかった、あそこはこう訳せばよかった、と頭の中で添削大会が始まって、後悔の嵐に翻弄され…」(『翻訳地獄へようこそ』まえがきより)――

 
本書では、『死の蔵書』や『異邦人たちの慰め』など、エンターテインメントから文学まで多様な作品を訳してきたベテラン翻訳家の宮脇孝雄さんが、数多くの翻訳実例も引用しつつ、翻訳のやり方を実践的に紹介しています。

原作者の「声」を正しく伝えるために、翻訳者はここまで原文への感覚を研ぎ澄ませ、知識を携えなければならないのか―― 読めば読むほど翻訳者の苦悩と翻訳の奥深さがじわじわ伝わってくる一冊です。

 
本書の刊行を記念し、東京・下北沢の「本屋B&B」にて、海外文学の目利きとして知られる書評家・豊崎由美さんを迎え、対談形式のイベントが開催されます。

100バーセントの正解がない翻訳の世界にあって、より正しく魅力的な訳文を紡ぎだすために、翻訳家たちはどんな生き地獄でのたうち回っているのか? いい翻訳と、悪い翻訳との違いは? ひと昔前と今とで翻訳事情はどう変わった?などなど、「翻訳の世界」に迫ります。

 

『翻訳地獄へようこそ』刊行記念イベント 宮脇孝雄×豊崎由美「翻訳生き地獄、住み心地はどうですか?」開催概要

■日時:2018年8月23日(木) 20:00~22:00(開場:19:30~)

■会場:本屋B&B

■入場料
前売:1,500円(+ 1ドリンクオーダー)
当日:2,000円(+ 1ドリンクオーダー)

※イベント詳細およびチケット申し込みは、http://bookandbeer.com/event/20180823/ をご覧ください

 

出演者プロフィール

■宮脇孝雄(みやわき・たかお)さん

1954年生まれ。翻訳家。翻訳に関するエッセイをはじめ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。(株)日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める。

主著に『翻訳の基本』『続・翻訳の基本』『英和翻訳基本事典』(研究社)、主訳書に『死の蔵書』『幻の特装本』『異邦人たちの慰め』(早川書房)、『ジーン・ウルフの記念日の本』『ソルトマーシュの殺人』(国書刊行会)など。

 
■豊崎由美(とよざき・ゆみ)さん

1961年生まれ。ライター/書評家。著書に、『まるでダメ男じゃん!』(筑摩書房)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎さんとの共著、原書房)、『ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る!篇』『同 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、「文学賞メッタ斬り!」シリーズ(大森望さんとの共著、PARCO出版/ちくま文庫)など。

Twitter文学賞の発起人でもある。

 

翻訳地獄へようこそ
悩める翻訳者と海外文学ファン必読! 地獄で仏の実践翻訳ゼミナール
翻訳業界の中でもその博識ぶりと名訳者ぶりがリスペクトされている宮脇孝雄氏による、翻訳者と志望者、英語学習者、海外文学愛好家に有用な珠玉のエッセー集。

「翻訳は難しい」とはよく言われること。文法的に一応正しく訳したつもりなのに、著者が本当に言いたいことはまるっきり伝わっていない―――そんなことがままあるのが「翻訳の世界」なのです。
表層的な訳から脱したい、時代や文化背景の違いを乗り越えて、より正確でより魅力的な訳にたどりつきたい、ともがき苦しむ翻訳者たち。
知恵を振り絞りあらゆる手段を使い、正しく訳せた時の歓びは格別ながら、心残りのある訳文しかひねり出せなかった時には悔いがいつまでも尾を引き……。

本書は、そんなちょっとマゾヒスティックな翻訳者や翻訳コンシャスな人々に贈る書。古今のさまざまなジャンルの英語の読み物に通じ、英語圏の文化や言葉への造詣が深い宮脇氏が、数多くの翻訳実例も引用しつつ、翻訳のやり方、アプローチ法を実践的に紹介します。
読めば読むほど翻訳者の苦悩と奮闘、そして翻訳の奥深さ面白さがじわじわ伝わってくる一冊なのです。

 
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