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高橋幸宏さんエッセイ『犬の生活/ヒトデの休日』が刊行

河出書房新社は、2023年1月に他界したミュージシャン・高橋幸宏さんによる名エッセイ2冊を集成した『犬の生活/ヒトデの休日』を河出文庫より刊行しました。

 

世界的音楽家・高橋幸宏について

1952年、東京都に生まれた高橋幸宏さんは、学生時代に参加したサディスティック・ミカ・バンド解散後、サディスティックを経て、1978年に細野晴臣さん、坂本龍一さんとともにイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を結成。正確で多彩なドラムに加え、ボーカルとしても特異な存在感を放ち、代表曲「ライディーン」の作曲などを手掛けました。

 
YMOは国内外の音楽やアート/カルチャーに圧倒的な存在感を残しつつ、1983年に「散開」。

ソロとしては1978年の「Saravah!」から2013年の「LIFE ANEW」まで21枚のオリジナル・アルバムを発表し、それと併行して鈴木慶一さんとのTHE BEATNIKSや、pupa、METAFIVEなどでも精力的に活動。また、ファッション・デザイナーとしても長いキャリアを持っています。

 
2004年、細野晴臣さんとのSKETCH SHOWに坂本龍一さんが加わる形になり、以降はYMOの3人がステージに揃うことも。2023年1月11日、70歳で亡くなりました。

 

名エッセイ『犬の生活』『ヒトデの休日』2冊を集成し、文庫化!

YMO結成から数々のソロ・ワークスへと至る輝かしいキャリア、レコーディングの裏話、趣味の釣り、酒席でのエピソード、幼少時の思い出、そして自身の運命が動いた軽井沢の一日……。

 
本書には高橋幸宏さんならではのユーモアに包まれながら、そのパーソナリティとライフスタイルが生き生きと描かれています。音楽・映画・ファッションなど、ジャンルを越えて多くの人に愛された高橋幸宏さんの世界が広がります。

写真:高橋喜代美/河出文庫『犬の生活/ヒトデの休日』扉ページ

写真:高橋喜代美/河出文庫『犬の生活/ヒトデの休日』扉ページ

 
<解説は盟友・細野晴臣さん>

YMOやSKETCH SHOWで活動を共にした細野晴臣さんが、本書のために文章によるインタビューに答えてくれています。最も近くで活動した細野さんならではの知られざるエピソードや愛情に溢れたまなざしは、翻って高橋幸宏さんの魅力を豊かに伝えてくれます。

 

本書の目次

 
Ⅰ 犬の生活
青山ロマネコンティ事件/スタジオ・プレーヤーの条件/み~んな嘘つき/危険な磯釣り/ルル/お茶漬の夜/対話Ⅰ/美談では、ある!?/恐怖のお城スタジオ/ディスポーザブル・マインド/青空と大魔神/ビートで行こう!/クリスマス・イブ/寝不足の朝、運動不足の夜/対話Ⅱ/父、ありき/熱川の怪/1988年・夏/浮雲/犬の生活/オレンジ色の港/「あとがき」のようなもの

 
II ヒトデの休日
ヒトデたちの休日/やっぱり犬が好き/言葉、その表現についての考察/HOTな夏/フランスの想い出1/フランスの想い出2/フランスの想い出3(番外編)/フランスの想い出4/普通の毎日/ポジティブで行こう/準備万端の落とし穴/マルガリータの夜は更けて/僕が「モデルさん」と呼ばれた日/愛と哀しみのバイオ/石垣はきょうも晴れだった/集中合宿逃亡不可缶詰式レコーディング/料理は愛情/12月に思うこと/あとがきにかえて

 
解説
大袈裟ではなく「世界一お洒落なミュージシャン」であり、純粋で、優しい心の持ち主。他にいないんです。(細野晴臣)

 

犬の生活/ヒトデの休日 (河出文庫)
高橋 幸宏 (著)

YMO時代の裏話から、趣味の釣り、酒席でのエピソードまで。自虐的なユーモアから浮かび上がる、世界的音楽家の世界。

装丁:嘉手川里恵
カバー/扉写真:高橋喜代美
編集:君塚太+荒木重光

 


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