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カツセマサヒコさん3年ぶりの新作長編『ブルーマリッジ』が刊行

『ブルーマリッジ』(カバー 写真(c)nilikoko

『ブルーマリッジ』(カバー 写真(c)nilikoko

カツセマサヒコさんの3年ぶりとなる新作長編小説『ブルーマリッジ』が新潮社より刊行されました。

 

理想は、ただの幻想になった。20代後半で突然変わり出した景色――。

『明け方の若者たち』で20代の青春を、『夜行秘密』で激情の恋愛を描いたカツセマサヒコさんが新たに紡ぐ長編は、結婚や離婚、仕事、夫婦、ハラスメントなど現代だからこそ起きる問題や葛藤を、20代の青年と50代の中年という二人の男性を軸描いた「結婚と離婚」をめぐる物語です。

「――結婚しませんか」から人生が加速する20代後半の会社員・雨宮守と、長年連れ添った妻に離婚したいと言われる50代の土方剛。世代も価値観も違う二人の男が社内ハラスメント疑惑により交錯することで、物語は思わぬ方向へと展開して行きます。

 
なお、表紙にはInstagramやX、TikTok等で人気のnilikokoさんの写真が使用されていますが、nilikokoさんの写真が小説の装丁に使用されるのは初のことです。

 
【あらすじ】

出逢って八年。付き合って六年。同棲を始めて二年。もう僕らのあいだに、新鮮な出来事はほとんど残されていない。いつものスペインバルで年上の彼女にプロポーズした青年・雨宮守。長年連れ添った妻に離婚したいと告げられた中年・土方剛。世代も価値観も正反対だったふたりの人生は、社内のある疑惑をきっかけに、変化を始める。

夫婦であること、家族であること、働くこと、生活すること、傷つけること、生きること。過去からも未来からも逃れることのできない世の中で、それでも光を求めて彷徨う者たちの物語。

 
<永山瑛太さん(俳優) 推薦コメント>

大人になったら、幸せになるはずだった。
呼吸して生きてるだけなのに、
人の隣にいるだけなのに、
人は人を傷つけてる。
もう少しだけ、簡単に生きたい。
どうか、赦してください。

 

著者カツセマサヒコさん コメント

この物語を書き切らないと、先には進めない。そう言い聞かせるようにして、三年間、筆を執り続けました。
過去の自分とどのように向き合っていくべきか、そして未来をどう生きるのか。
主人公たちと一緒に、これからも答えを探し続けていこうと考えています。

 

著者プロフィール

カツセマサヒコさん (c)新潮社

カツセマサヒコさん (c)新潮社

カツセマサヒコさんは、Webライターとして活動しながら2020年『明け方の若者たち』で小説家デビュー。

2021年、川谷絵音さん率いるバンドindigo la Endの楽曲を元にした小説『夜行秘密』を書き下ろし。本作が三作目の長編小説。

★Instagram:https://www.instagram.com/katsuse_m/
★X(TWitter):https://x.com/katsuse_m

 

ブルーマリッジ
カツセ マサヒコ (著)

 
【関連】
試し読み | 『ブルーマリッジ』カツセマサヒコ | 新潮社

 


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