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「第31回新聞配達に関するエッセーコンテスト」が作品を募集 特別審査員に石川佳純さん

日本新聞協会は、「新聞配達の日・新聞少年の日」〔2024年は10月20日(日)〕に向け、「第31回新聞配達に関するエッセーコンテスト」を開催します。今年の特別審査員は元プロ卓球選手の石川佳純さん(全農所属)が務めます。

 

新聞配達や新聞販売所のちょっといい話、販売所スタッフとの心温まるエピソード、新聞配達での経験などをつづったエッセイを募集!

新聞配達や新聞販売所に関するちょっといい話、スタッフとの心あたたまるエピソード、新聞配達での経験などを400字程度にまとめ、ウェブサイトのフォーム、はがき、封書、ファクス、Eメールでお送りください。

 
■応募方法:ウェブサイトのフォームのほか、はがき、封書、ファクス、Eメールでも応募可能
住所(都道府県名から)、氏名(よみがな)、生年月日(西暦)、職業(児童・生徒の方は学校名、学年も)、電話番号、新聞配達経験の有無、を明記する。

■締切:2024年6月10日(月)(当日消印有効)

■発表:10月に新聞協会ウェブサイト、新聞紙面で発表

■賞金等
◎「大学生・社会人部門」最優秀賞(1編)賞金10万円と盾/審査員特別賞(1編)賞金5万円と盾/優秀賞(1編)賞金5万円と盾/入選(7編)賞金1万円と表彰状
◎「小・中・高校生部門」(高校生・高等専門学校生は3年生まで)最優秀賞(1編)図書カード3万円 分と盾/審査員特別賞(1編)図書カード3万円分と盾/優秀賞(1編)図書カード2万円分と盾/入選(7編)図書カード1万円分と表彰状

■注意事項
◎応募作品は事実に基づいた内容で、自分自身が聞いた・感じた内容の未発表作品に限る
◎ 応募作品は返却しない
◎受賞作品は、新聞協会と加盟新聞各社、新聞販売所のPR活動などに使用する
◎発表時には、氏名、年齢、都道府県名、市区町村名を公表する
◎作品の一部を内容を損なわない程度に修正することがある

★詳細:https://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/essay/

 

【参考】「第30回新聞配達に関するエッセーコンテスト」各部門最優秀賞受賞作品

〔出典〕一般社団法人日本新聞協会
https://www.pressnet.or.jp/about/recruitment/essay/list_2023.html

 
(年齢は2023年10月2日現在)

 
《最優秀賞「大学生・社会人部門」》

「あの日の青年」 本田美徳(ほんだ・よしのり)さん(61歳) 大阪府寝屋川市

私が交番勤務の巡査時代。その青年は必ず朝刊を深夜2時頃に配達してくれた。この街ではなぜそんなに早く配達してくれるの?といつも疑問に思っていたことを尋ねた。
「警察署と交番にはいつも一番に配達します」と返してくれた青年に、へぇ?そうなの、と驚く私に、僕も先輩たちから聞いたんですがと前置きして、青年はほほ笑みながら続けた。
「お巡りさんは事件を扱う仕事だから、真っ先に読んでもらわないといけないからって。それに明け方までずっと頑張ってるでしょう。僕らと同じ仲間ですよね。お疲れさまです」
軽く頭を下げてバイクの音を響かせながら青年は次の配達に向かった。同じ仲間。確かに私たちと彼らは社会をつないでいる。新聞の社会面に載る出来事の守り手と、街の人々にその出来事を知らせる重要な役目。
あの日は木枯らし吹く寒い夜だった。青年の姿と大学生時代に新聞配達をしていた私の姿と重なった。

 
《最優秀賞「中学生・高校生部門」》

「感謝と尊敬の気持ち」 廣瀨泉穂(ひろせ・みずほ)さん(15歳) 大分県竹田市

台風一過のある日、母の勤務する病院に、足を骨折した男性が救急搬送されてきました。その人は、バイクで新聞配達をしている時、風倒木にぶつかって大けがをしたのです。
それなのに、自分の痛みはそっちのけで、配達員仲間に電話して、配達できていない家を一軒ずつ教えて、全ての家へ配達をしてもらったそうです。入院も必要なけがを負いながら、自分のことは後回しにして、仕事を優先したと母に聞いて、私はとても感動しました。
私の通っている中学校では、朝自習の時間に新聞コラムを読み解いたり、気になる記事をスクラップして感想を書いたりしています。それも毎日、新聞を配達してくれる方々のおかげでできることと思ってはいましたが、あの骨折しても役目を果たした男性のことを聞いて以来、感謝と尊敬の気持ちが、より大きくなりました。進路を意識する時期に入った私は、あの配達員さんのように、仕事に誇りを持ち、行動する人になりたいと思います。

 
《最優秀賞「小学生部門」》

「明け方のサンタさん」 能美にな(のうみ・にな)さん(9歳) 北九州市

いつものように新聞をとりに行く。朝のひんやりした、すんだ空気にふれて目が覚める。季節をはだで感じながら、きれいに折りたたまれた新聞を開くと私の一日が始まる。今日はどんな記事があるだろう。
師走。早朝の寒さにおどろいた。周りはまだ真っ暗。冷えきっている新聞を手に考える。配達員さんはもっと早い時間から届けてくれているんだな。今よりもっと寒いんだろうな。
そこで、日ごろの感謝の気持ちをこめて、おこづかいでカイロを贈ることにした。配達のじゃまにならないよう、手首にまくタイプ。メッセージもそえて新聞受けにかけておく。プレゼントに気がついてくれるかな。
いつも新聞を届けてくれてありがとう。毎朝わくわくを届けてくれるサンタさんのような配達員さんへ。届けてくれるその手が、少しでも温まりますように。今日だけは私もサンタさん。
明日はこの冬初めての雪がふるらしい。
メリークリスマス。

 
【関連】
新聞配達に関するエッセーコンテスト 募集要綱|募集事業|日本新聞協会について|日本新聞協会

 


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