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生死を賭けた選考に挑む「就活生」たちの悲劇! 佐川恭一さん『就活闘争 20XX』が刊行

『シン・サークルクラッシャー麻紀』などで知られる佐川恭一さんが、今なお多くの若者たちが苦しめられている「就活」がさらに激化した未来を舞台に、デスゲームに身を投じていく就活生の悲哀を描いた『就活闘争 20XX』が太田出版より刊行されました。装画はサイトウユウスケさんが担当。

 

こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――?

京都大学に通う主人公・太田亮介は、巨大企業「Z社」に入社するため就活に臨むが……。生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描く、「就活文学」の金字塔の登場です。

 
【あらすじ】

20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。

主人公の太田亮介は、就職活動に熱が入っていない京都大学三回生。日本を牛耳る巨大企業「Z社」に入社するため、ようやく重い腰を上げて就活に臨むが……。

銃撃をかわしながら出身大学OBを探す「OB訪問」やSNSでの10万人フォロワー獲得をめざす「インターンシップ」、歴戦の就活猛者たちと激論をかわす「グループディスカッション」、そして多くの就活生が命を落とす「面接試験」。

生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描き、現代の新卒一括採用システムに一石を投じる、“就活エンターテインメント”登場!

 

著者プロフィール

佐川恭一(さがわ・きょういち)さんは、滋賀県出身。京都大学文学部卒業。2012年『終わりなき不在』でデビュー。

2019年『踊る阿呆』で第2回阿波しらさぎ文学賞、2011年『終わりなき不在』で第3回日本文学館出版大賞、2017年『無能男』で第13回もんもん文学賞、2019年『踊る阿呆』で第2回阿波しらさぎ文学賞、『THE LAST SONG』で歌舞伎町文学賞せりな特別賞、2020年RANGAI文庫賞を受賞。

著書に『ダムヤーク』『舞踏会』『シン・サークルクラッシャー麻紀』『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』『ゼッタイ! 芥川賞受賞宣言~新感覚文豪ゲームブック~』など。

 

就活闘争 20XX
佐川 恭一 (著)

 


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