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「六嘘」の著者が描く〈家族の嘘〉をめぐるどんでん返しミステリ! ”伏線の狙撃手”浅倉秋成さん『家族解散まで千キロメートル』が刊行

『教室が、ひとりになるまで』、劇場映画化が決定している『六人の嘘つきな大学生』(略称:「六嘘」)などで知られるミステリ作家・浅倉秋成さんによる書き下ろし長編小説『家族解散まで千キロメートル』がKADOKAWAより刊行されました。

 

「伏線の狙撃手」として注目を集めるミステリ作家・浅倉秋成さんの新たなる代表作

浅倉秋成さんの作品は、鮮やかな伏線回収が読みどころの一つですが、等身大の悩みを描き圧倒的な共感を生み出すリアリティにこそ、その真髄があります。

 
『教室が、ひとりになるまで』(角川文庫/21年1月刊)は、嘘を見抜く能力を得た主人公がクラスに隠された〈嘘〉を暴き、学内で起きた自殺事件の「ハウダニット」を解き明かします。現段階で浅倉さんの最大のヒット作であり、2024年11月22日(金)に劇場映画化が決定している話題作『六人の嘘つきな大学生』(略称:「六嘘」/角川文庫/23年6月刊 ※嘘=正字体です)は、タイトルのとおり人生の大きな転換期である就職活動の〈嘘〉に切り込んだ物語です。

 
そして、最新作『家族解散まで千キロメートル』は、「高校」「就活」に続く人生の転換期ともいえる家族に隠された〈嘘〉が重要なキーとなる「フーダニット」の物語であり、二度読み必至の仕掛けが潜む、集大成ともいえる作品になりました。

 
【『家族解散まで千キロメートル』(略称:家族千キロ)あらすじ】

〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。どんでん返し家族ミステリ

実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?

 

著者よりメッセージ

 

著者プロフィール

浅倉秋成(あさくら・あきなり)さんは、1989年生まれ。2012年に『ノワール・レヴナント』で第十三回講談社BOX新人賞Powersを受賞しデビュー。

2019年に刊行した『教室が、ひとりになるまで』が第20回本格ミステリ大賞〈小説部門〉候補、第73回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編部門〉候補となる。2021年に刊行した『六人の噓つきな大学生』は第12回山田風太郎賞候補、2022年本屋大賞ノミネート、第43回吉川英治文学新人賞候補となる。2022年に刊行した『俺ではない炎上』は第13回山田風太郎賞候補、第36回山本周五郎賞候補となる。

 

家族解散まで千キロメートル
浅倉 秋成 (著)

装丁:アルビレオ
装画:kigimura

 
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浅倉秋成『家族解散まで千キロメートル』 | カドブン

 


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