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SNSの意見が「自分の考え」になっていませんか? APU学長・出口治明さん『働く君に伝えたい「考える」の始め方』が刊行

出口治明さん著『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)

出口治明さん著『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)

これからの社会で役立つ「考え方」を、具体例を交えてわかりやすく解説する、APU学長・出口治明さん著『働く君に伝えたい「考える」の始め方』がポプラ社より刊行されました。

 

ミレニアル世代、Z世代に告ぐ!これからの社会で役立つ「考え方」をAPU学長・出口治明さんが一から解説!

多くの人が、「よく考えなさい」「もっと頭を使って!」とこれまで言われたことがあると思います。しかし、そもそも「考える」とはどうすることなのか、本質や方法論は教えてもらっていない場合が多いのではないでしょうか。

 
本書の著者である出口治明さんは、日本一グローバルな大学・立命館アジア太平洋大学(APU)の学長です。APUは、学生と教員の半数は海外から来ています(2000年に開学して以来、これまでに163の国や地域の学生たちが学んでいます)。このような多様性を肌で感じる場で、出口さんが実感しているのが思考力の大切さ。育ってきた環境や文化、受けてきた教育、話す言語が違う人たちとコミュニケーションを取るには、自分の考えを整理し、ゼロから論理立てて話さなくては伝わりません。

 
でも、出口さんは、たくさんの人と会って話すなかで、多くの人は「思考のスタートライン」に立てていないと感じるそうです。では、思考のスタートラインに立つためにはどうすればいいのでしょうか。

 
最初に必要なのが「アンコンシャス・バイアス」の払拭です。アンコンシャス・バイアス、すなわち「無意識の偏見」は、自分自身も気がついていない、歪んだり偏ったりしたものの見方や捉え方。とくに、「属性」に対して抱きやすい偏見のことを指します。「当たり前」や「らしさ」「ふつうは」といった言葉で語られているものを想像するとわかりやすいでしょうか。

 
つまり、はじめに仕入れる知識が誤ったものであれば、どれだけ考えを組み立てようとしても正解にはたどりつけません。正しく知ってこそ、正しく考えることができる。これが原則なのです。

 
本書では、アンコンシャス・バイアスをどう取り除いていくのかはもちろん、考えるとはどういうことか、どう考えればいいのかなど、出口さんが具体例を交えながら、わかりやすく解説します。これからの人生で役立つ「考え方」が詰まった一冊です。

 
<山口周さん推薦!>

自由に生きるために必要なもの。
それは「お金」でも「地位」でもありません。
ただ一つ「自分で考える力」だけです。
――山口周

 

著者・出口治明さんからのメッセージ

(本文より抜粋・編集)

思考力を育むと、楽観的に生きられるようになります。

なぜかといえば、きちんと考えられる人は、問題点を正面から受け止めて知恵を絞れば現状を変えられると知っているからです。「どう考えればいいか、どのように行動すればいいか」がわかる。うじうじと悩まなくてすむから、無用なネガティブさとも決別できるというわけです。

僕は「どうしてお前はそんなに楽観的なんや!」とよく言われます。でも、それは決してなにも考えていないからではありません。むしろ逆です。考える技術を磨き、じっくり考えるクセをつけてきたからこそ、ポジティブに生きられるのです。

 

本書の構成

ガイダンス
・日本で一番グローバルな大学で実感する、思考力の大切さ
・思考のスタートラインに立つには

第1講 なぜ考える力が必要なのか
・多様性の時代に、思考力はさらに大切になる
・「自分と違う人」とコミュニケーションを取るために

第2講 考えるとは、どういうことか
・正しく知って、正しく考える
・激変する世の中で、「考える」意味

第3講 どう考えればいいのか
・「とは」を考える
・よりよく思考するための三種の神器

第4講 考えることを阻害するアンコンシャス・バイアス
・なぜ自分の頭で考えられないのか
・あなたは社会常識でできている
・「ふつう」や「伝統」はまず疑うべき言葉

第5講 「勉強」こそが、バイアスを壊す
・どのようにバイアスを壊していくか
・勉強すると、生きやすくなる

第6講 考える力をつけ、行動しよう
・自分と後輩と社会のために、行動する
・民主主義はガマンの上に成り立つ
・考えることを楽しんで、ポジティブに生きていこう

 

著者プロフィール

出口治明(でぐち・はるあき)さんは、立命館アジア太平洋大学(APU)学長。1948年生まれ、三重県出身。ライフネット生命保険株式会社創業者。

著書に『働く君に伝えたい「お金」の教養』『哲学と宗教全史』『一気読み世界史』など多数ある。

 

働く君に伝えたい 「考える」の始め方
出口 治明 (著)

SNSの意見が「自分の考え」になっていませんか。考える力を身につけたら、情報に振り回されず、「自分の考え」を持つことができます。そして、無駄に悩むことなく、ポジティブに生きられます。でも、これまで学校や家庭で「考え方」を学ぶ機会はあまりなかったのではないでしょうか。本書では、日本一グローバルな大学・立命館アジア太平洋大学(APU)の学長が、これからの社会で役立つ「考え方」を、具体例を交えながら、わかりやすく解説します。

 


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