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破滅派が“不謹慎小説界のプリンス”佐川恭一さん『シン・サークルクラッシャー麻紀』と“破滅派のル=グウィン”斧田小夜さん『ギークに銃はいらない』を同時刊行

破滅派が佐川恭一さん『シン・サークルクラッシャー麻紀』と斧田小夜さん『ギークに銃はいらない』を同時刊行

破滅派が佐川恭一さん『シン・サークルクラッシャー麻紀』と斧田小夜さん『ギークに銃はいらない』を同時刊行

高橋文樹さんが代表を務める株式会社破滅派が、“不謹慎小説界のプリンス”佐川恭一さんの最新長編『シン・サークルクラッシャー麻紀』と、“破滅派のル=グウィン”と呼ばれる実力派、斧田小夜さんのSF短編集『ギークに銃はいらない』の新刊2冊を6月20日に同時刊行します。

 

佐川恭一さん『シン・サークルクラッシャー麻紀』

佐川恭一さん著『シン・サークルクラッシャー麻紀』

佐川恭一さん著『シン・サークルクラッシャー麻紀』

クラッシャられるべきか、クラッシャられないべきか、それが問題だ
――あのサークルクラッシャーが帰ってきた!――

 
『小説すばる』などの商業誌で活躍する一方、破滅派からリリースした電子書籍『サークルクラッシャー麻紀』で1,500DLを達成するなど、インディーズ界からメジャーシーンまで駆け抜けた佐川恭一さんの最新長編は、短編「サークルクラッシャー麻紀」をマッシュアップした作品です。

佐々木敦さんが選ぶ今年の10冊(東京新聞・2019年)にランクインした『受賞第一作』の要素も多分に取り入れ、アンドレ・ジィド『贋金つかい』を思わせる「文学的構造」と下品スレスレ外角低め文体が織りなす佐川ワールドの新境地がここに誕生しました。

 
<推薦コメント>

“童貞は全員読んでください。童貞からのお願いです。”
―― Amazon レビュワー

“予言する。佐川恭一は日本文学史に残る大作家になる。必ず。”
―― 樋口恭介さん(SF作家)

“面白かった、かつ、ちょっといや~な気持ちになった。”
―― ベルさん(文学YouTuber)

 
【著者プロフィール】

滋賀県出身、京都大学文学部卒業。2012年『終わりなき不在』でデビュー。『無能男』(南の風社)、『ダムヤーク』(RANGAI文庫)、『舞踏会』(書肆侃侃房)、『アドルムコ会全史』(代わりに読む人)など著書多数。2019年『踊る阿呆』で第2回阿波しらさぎ文学賞受賞。

 

斧田小夜さん『ギークに銃はいらない』

斧田小夜さん著『ギークに銃はいらない』

斧田小夜さん著『ギークに銃はいらない』

“破滅派のル=グウィン”と呼ばれるほどの実力派にして、シリコンバレーなど海外でプログラマーとして働いた経験をもつ現役のソフトウェアエンジニアによるSF短編集です。第3回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作ほか、全四篇を収録。

 
〔収録作〕

◆「ギークに銃はいらない」
銃なんかなくたって、俺たちは世界を殺せる。だろ?ディランはきまってそんなふうに言った。腐ったハンバーガーみたいな青春だけど、僕たちには一つだけ救いがある。ここ、北カリフォルニアで、ギークは神だからだ―――― ナードに位置付けられた少年たちのホワイトハッカー小説。

◆「眠れぬ夜のバックファイア」
家族と元恋人をめぐるトラウマから眠ることのできなくなったヨウは入眠装置In:Dreamを使って安眠を求める。スタートアップ事情を活写したリアルテック×解毒SF。

◆「春を負う」/「冬を牽く」
ル=グウィン『闇の左手』を思わせる、厳しい冬が支配する《ヌビヤク》の高山地帯を舞台に、季節を運ぶ《交易びと》と祭祀長《チェギ・ルト》になることを運命づけられた少年の交流を描くスペキュレイティブ・フィクション連作。

 
<推薦コメント>

世界というのはいつだって理不尽で、生きるということはいつだって不如意なものだ。それはもう、そういうものなのだからしかたない。
斧田小夜の書くSFは、閉じられた世界の中で苦しさを噛みしめながら生きる人間を、いつも静かに見つめている。
閉じた世界の中にもときおり光が射すことがある。その光には世界を変えるほどの力はないかもしれないけれど、そのかすかな光の美しさを、斧田小夜は決して見逃さないのだ。
――phaさん(ブロガー・作家・元「日本一有名なニート」・「ギークハウスプロジェクト」発起人)

日本SF第七世代の牽引者となることを望みたい。
――大森望さん(翻訳家・SFアンソロジスト)※河出文庫『NOVA 2021年夏号』より

主人公のからだが血をしぼりだすようにしてまったくあらたな解決法を発見する。これはSF的なロジック、サスペンスの解決、作品の主題を同時に満足させることを目指し、じつに見事に達成した作品です。
――飛浩隆さん(作家) ※第3回ゲンロンSF新人賞選評より

 
【著者プロフィール】

千葉県成田市出身。東京大学大学院情報理工学系研究科修了。
米国シリコンバレーのスタートアップをはじめ、英国、中国など数カ国でソフトウェアエンジニアとして勤務。
「飲鴆止渇」で第10回創元SF短編賞優秀賞を受賞しデビュー。

 

 


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