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「動物としてのヒト」は謎だらけ! 小林朋道さん『モフモフはなぜ可愛いのか』が刊行

「ヒトという動物」の正体を動物行動学の観点から解き明かす、小林朋道さん著『モフモフはなぜ可愛いのか 動物行動学でヒトを解き明かす』が新潮新書より刊行されました。

 

モフモフしたものを、ヒトはなぜ可愛いと感じるのか?

モフモフしたものを、ヒトはなぜ可愛いと感じるのか?
なぜヒトは「いじめ」を行うのか?
それをなくす方法はあるのか?

――本書は、2007年以来続くロングセラーシリーズ『先生、〇〇が××しています!』(築地書館)で知られる鳥取環境大学の小林朋道教授が、謎だらけのヒトの行動を動物行動学の視点から解明する一冊です。

 
小林朋道教授が、SNSで「ヒトについて日頃から疑問に感じていることを教えてください」と呼び掛けたところ、多くの質問が舞い込みました。それらの中から13の質問をピックアップし、動物行動学に立脚した視点から小林教授が大胆に解答したものを書籍化。

質問項目は、比較的柔らかいテーマからシリアスなものまでさまざま。「モフモフはなぜ可愛いのか?」という項目では、太古からの人間の生存の歴史を振り返り、「なぜヒトは『いじめ』を行うのか? それをなくす方法は?」では、ヒトと動物のいじめの違いから説き起こし、具体的な防止策にまで踏み込みます。アッと驚くユニークな視点から、「人という動物」の正体に迫ります。

 
【内容紹介】

ヒトはなぜモフモフしたものを可愛いと感じるのか? 血のつながりと自爆テロとの関連は?――長年、様々な野生動物の行動と習性を研究してきた著者が、SNS上で「ヒトという動物」についての疑問を聞いたところ、硬軟とりまぜて質問が殺到。本書では、その中から厳選した13の問いに対して、動物行動学の知見をもとに鮮やかに回答する。ホモサピエンスに特異的な行動の数々から、人間の本性を解き明かす。

 

本書の構成

1 親しい友人と会った時、とび跳ねたりするのはなぜか?

2 ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか?

3 子どもがやる「地団駄を踏む」動作は本能か?

4 「血のつながり」の正体とは? そして「自爆テロ」との関連は?

5 「思い込み」はなぜ起こるのか?

6 ヒトは現在も進化しているのか?

7 寄生虫はどのようにして人間を操るか。そして遺伝子とは何か?

8 ヒトにとって「音楽」とは何なのか?

9 赤ん坊の黄昏泣きはなぜ起きるのか?

10 他人の口調やしぐさがうつってしまうのはなぜか?

11 なぜヒトは「いじめ」を行うのか? それをなくす方法は?

12 モフモフはなぜ可愛いのか?

13 赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか?

 

著者プロフィール

小林朋道(こばやし・ともみち)さんは、1958(昭和33)年生まれ、岡山県出身。岡山大学卒業、理学博士(京都大学)。鳥取環境大学副学長・環境学部教授。同ヤギ部顧問。ヒトを含むさまざまな動物について、動物行動学の視点で研究してきた。

『ヒトの脳にはクセがある 動物行動学的人間論』など著書多数。

 

 
【関連】
試し読み | 小林朋道 『モフモフはなぜ可愛いのか―動物行動学でヒトを解き明かす―』 | 新潮社

 


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