ボーっと生きてると“去勢”されてしまう? 和田秀樹さん×池田清彦さん『オスの本懐』が刊行
ベストセラーを連発する医師・和田秀樹さんと、「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの生物学者・池田清彦さんによる痛快対談『オスの本懐』が新潮新書より刊行されました。
コンプライアンスにポリティカル・コレクトネス、健康常識……と時代の変化や社会の要請に揉まれ、近ごろニッポンの男性は元気がありません。何かにつけて「不適切にもほどがある!」と叱られる世の中で、オスがオスらしく輝くためにはどうあるべきなのか、歯に衣着せずに本当のことを話す二人が痛快アドバイス。〈日本のオス〉必読の一冊です。
ヘンなやつ、アホなやつ、エロいやつ――そんなに、不適切?
近頃、ニッポンの男性は元気がない。コンプラにポリコレ、健康常識に老後設計……時代の変化と社会の要請に揉まれ、オスとして大切な何かを失いつつあるようです。
「高齢になればなるほど、性ホルモンは若々しさや元気の秘訣になる」(和田さん)
「多くの凡人は色気と食い気が満たされていなければ、楽しく生きられない」(池田さん)。
オスがオスらしく生きるためにどうあるべきか、医師と生物学者が本音で語り合います。
〇若いオスのヘンな行動には意義がある
〇老いたら「心のエロ度」を全開にすべし
〇我慢がオスの生命力を奪う
〇メスを敵に回してはいけない
〇モテる男はズラし上手
〇オスの行動と精子の動きはリンクしている
〇不倫は生物学的には正しい行動
〇日本の「男女平等」はバグだらけ
〇「置かれた場所」でなんて咲けない
【本書の内容】
近頃ニッポンの男性たちは元気がない。とかく「不適切」だと叱られる世の中で、オスがオスらしく生きるためにどうあるべきか、医師と生物学者が痛快アドバイス!
「まえがきにかえて」より抜粋
今回のテーマは「オスがオスであるために」というものです。
これは、中高年以上の男性にとっては切実な問題で、長くオスでいられることはすなわち、若さを保つことに直結します。
――和田秀樹
「あとがきにかえて」より抜粋
エロを捨てて長生きして「なんぼのもんじゃい」と和田秀樹さんは強く主張され、私も、凡人はエロに走ったほうが人生楽しいよと思っているので、 和田さんの意見に大賛成なのだ。
――池田清彦
本書の構成
まえがきにかえて 和田秀樹
第1章 オスという不治の病
いってはいけない、本当のこと
エロ抜きで長生きしてもしょうがない
「エロじじい」を蔑む元気のない国
若いオスのヘンな行動が社会を変える
コレステロール値よりテストステロン値
ホルモン補充療法における男女格差
老いたら「心のエロ度」を全開に
割り勘にしたがるオスは本能に背いている
男の「老いらくの恋」、女の「おばあさん仮説」
遺伝子を残す戦略はオスとメスで異なる
メスによるシビアな品定め
我慢がオスの生命力を奪う
歳を重ねるほど、女性に求めるもの
「結婚できない」の言い訳とは
第2章 セックスはなぜ快感なのか
メスを敵に回してはいけない
モテる男はズラし上手
医者と結婚したい女性は何をするか
男は「女なら誰でもいい」?
なぜ人間だけセックスが快楽になったか
人間であるがゆえの「タブーを破る楽しさ」
擬似セックスをするサル・ボノボ
オスの行動と精子の動きはリンクしている
「不倫」は生物学的には正しい行動
禁欲のフロイトと発散のユング
「我慢」で前頭葉は萎縮する
嘘の起源
「男女の非対称性」は生物学的な大前提
第3章 ポリコレがオスを弱らせる
日本の「男女平等」にはバグがある
生物学では性自認をどう捉えるか
「心身の性の不一致」は自然なこと
競争が子どもの自己肯定感を高める
「置かれた場所で咲きなさい」の嘘っぱち
他人の恣意性の権利だけは侵害しない
コロナ禍であらわになった日本人の自己家畜化
ポリコレに逆行するテレビ局の「顔採用」
アドラー「共同体感覚」の欠落とダンバー数
なんとなくの空気、メディアと視聴者の罪
第4章 オスが輝かしく老いるために
誰が「おじいさん」だと決めるのか
「年齢の壁」をめぐる客観と主観の落差
サーチュイン遺伝子と長寿の関係
老いは「一つの病気」という仮説
権威にとらわれる町医者よりAIがマシ
人間よりAIと結婚したい男が増える?
オスが輝く健康十訓
その一、禁欲とガマンをやめる
その二、ルーティンを捨てる
その三、なんでもいいので好奇心をもつ
その四、男たるもの「はぐれ者」であれ
その五、健康診断は受けない
その六、病院は自分で「異変」を感じたら行く
その七、「細く長く」ではなく「太く長く」生きる
その八、テクノロジーを受け入れる
その九、生き残るために「頑張らない」
その十、「能動的適応」でとにかくラクな道を選ぶ
「能動的適応」ができない種には死が待つ
あとがきにかえて 池田清彦
著者プロフィール
■和田秀樹 (わだ・ひでき)さん
1960年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、高齢者専門の精神科医。著書に『80歳の壁』など多数。
■池田清彦(いけだ・きよひこ)さん
1947年生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学。理学博士。著書に『「頭がいい」に騙されるな』など多数。
オスの本懐 (新潮新書) 和田 秀樹 (著), 池田 清彦 (著) ぼーっと生きてると、「去勢」されてしまう! |
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