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【第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』】144,188人のこどもたちが選んだベスト10が決定!

イラスト:ヨシタケシンスケさん/デザイン:寄藤文平さん

イラスト:ヨシタケシンスケさん/デザイン:寄藤文平さん

NPO法人こどもの本総選挙事務局は、第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10結果発表会を2月10日に開催しました。

応募総数144,188票から選ばれたベスト10の本を発表。投票者の中から選ばれた「こどもプレゼンター」が、投票した本と選んだ理由をコメントし、作者からも感想が寄せられました。また、アンバサダーを務めるお笑い芸人・作家の又吉直樹さんも出演し、受賞作品の感想などを語ったほか、又吉さんと作者との合同サイン会も行われました。

 

第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10 結果発表!

第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10結果発表会は、城西国際大学東京紀尾井町キャンパス1号棟 ホール(東京・千代田区紀尾井町)にて2月10日(土)13:00~14 : 30に開催され、ベスト10の結果発表のほか、又吉直樹さんによる受賞作品の感想、フォトセッション、又吉直樹さんと作者のスペシャルサイン会などが行われました。

今回の総選挙の結果は、全国2,000以上の書店および学校、公立図書館(一部)にて公表。結果をまとめたタブロイドを、全国の書店で配布したり、公式サイト上で公開する予定です。

 
■第1位『りんごかもしれない』(作:ヨシタケシンスケさん/ブロンズ新社)

【こどもプレゼンターのコメント (2年生)】
男の子のいろんな発想が出てきてすごく面白かったし、こんな発想もあるんだなと自分にアイデアをくれるからとても好きです。

【受賞作家や関係者からのコメント】
先のことを考える時に、この「かもしれない」っていう言葉を上手に使いながら楽しく過ごしていってもらえると嬉しいなと思いますし、ワクワクできるような本を、僕もこれからも、みんなに応援してもらいながら作れたら嬉しいなと思います。

<「りんごかもしれない」とは>
「りんごかもしれない」は、ヨシタケシンスケさんの絵本デビュー作。
テーブルの上にりんごがおいてあった。でも、もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。
もしかしたら、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれない。
こんなふうに、「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本です。

 
■第2位『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(監修:今泉忠明さん、絵:下間文恵さん・徳永明子さん・かわむらふゆみさん/高橋書店)

【こどもプレゼンターのコメント (2年生)】
いきものたちのざんねんなところがおもしろい。

【受賞作家や関係者からのコメント】
最近は動物学の本を読んでいても、残念なことばかり考えています。子供たちが結構ファンレターを書いてくれるんです。この本で文字を書くことや読むことを勉強してくれるのは、とても嬉しいです。

 
■第3位『大ピンチずかん』(作:鈴木のりたけさん/小学館)

【こどもプレゼンターのコメント (2年生)】
これから自分にピンチが来たら、どうすればいいか、予習できるのが、よいところです。

【受賞作家や関係者からのコメント】
こういう晴れの舞台とかワクワクしている時は大ピンチが起こりやすいんですね。ズボンのチャックが開いてたりとかね。このすごく貴重な機会をこれからも続けていってほしいです。

 
■第4位『あるかしら書店』(著:ヨシタケシンスケさん/ポプラ社)

【こどもプレゼンターのコメント (4年生)】
どんな面白い本が出てくるのか、ページをめくるたびにわくわくします。世界一周読書の旅をしてみたいなと思いました。

【受賞作家や関係者からのコメント】
これからも色んな本を読んで面白いなと思って、こういう風にしたらもっと面白くなるのになとか、こんな本があったらいいのになとか。いつか本を作る側になってくれたら嬉しいな、なんて思います。

 
■第5位『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(作:廣嶋玲子さん、絵:jyajyaさん/偕成社)

【こどもプレゼンターのコメント (4年生)】
いろいろな駄菓子が出てきて面白いし、漢字の勉強にもなるし、想像して楽しいから。

【受賞作家や関係者からのコメント】
これからも「銭天堂」を読んで、楽しんでもらえるよう、ますますがんばりたいと思います。どうぞ、みなさま、よろしくお願いするでござんす!となりの紅子とともに、御礼申し上げます。

 
■第6位『パンどろぼう』(作:柴田ケイコさん/KADOKAWA)

【こどもプレゼンターのコメント (2年生)】
パンの好きなパンどろぼうが、パン職人になったのは、すごいなと思いました。

【受賞作家や関係者からのコメント】
自分を少し投影したようなこのパンどろぼうが愛され、親しまれて、とても幸せに感じております。皆さんも自分の魅力的な部分を知り、それを大事にし、成長していってほしいと思っております。

 
■第7位『四つ子ぐらし ① ひみつの姉妹生活、スタート!』(作:ひのひまりさん、絵:佐倉おりこさん/KADOKAWA)

【こどもプレゼンターのコメント (4年生)】
4人で家事をする時、部活をする時、友達と遊ぶ時など色々な場面があって面白いです。

【受賞作家や関係者からのコメント】
「四つ子ぐらし」に投票していただいてありがとうございます。私も作者ではありますが、読者の皆さんと一緒にドキドキワクワクしながら執筆を続けたいです。この度は本当にありがとうございます。

 
■第8位『ドラゴン最強王図鑑』(監修:健部伸明さん、イラスト:なんばきびさん・七海ルシアさん/Gakken)

【こどもプレゼンターのコメント (1年生)】
レヴィアタンがかっこいいところがすきです

【受賞作家や関係者からのコメント】
どっちが勝つか友達同士で喧嘩になるまで話すって、なかなか無いから嬉しいことだと思ってます。今後も子供たちが大好きすぎて、親御さんや先生を困らせるような本を作っていきたいと思ってます。

 
■第9位『ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん』(原案・監修:カバヤ食品株式会社、作・絵:ぐるーぷ・アンモナイツ/岩崎書店)

【こどもプレゼンターのコメント (1年生)】
キャラクターがいっぱいいて、みんなおともだちになるのがすごい

【受賞作家や関係者からのコメント】
投票してくれたお子さんたちには、本当に感謝いたします。これからも、ぐるーぷ・アンモナイツとして、子供たちを楽しませる本をずっと書き続けていきたいと思います。どうもありがとうございました。

 
■第10位『100かいだてのいえ』(作:いわいとしおさん/偕成社)

【こどもプレゼンターのコメント (1年生)】
100かいだてのいえのうえからみるほしはとてもきれいだったところがよかった。

【受賞作家や関係者からのコメント】
6冊書けたのも、本当に読んでくれている子供たちの大きな応援があったからこそ。今日は特に小学生のみんなが選んでくれる賞ということで、これ以上嬉しいことはありません。

 
※コメントは発表会より抜粋 

 

第4回ベスト10結果発表会の様子

第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』では、第1回よりアンバサダーを務めるお笑い芸人・作家の又吉直樹さんが登場し、受賞作品にまつわるトークを披露しました。

また、今回の投票者の中から選ばれた“こどもプレゼンター”10名より受賞作品の著者へ、本を選んだ理由のコメントを添えて表彰状の贈呈を行いました。

 
応募総数144,188票から第1位に選ばれた『りんごかもしれない』の表彰時には、作者のヨシタケシンスケさんが投票への感謝と喜びを話しました。

また、今回初めて開催された「こどもの本総選挙スペシャルサイン会」では、著者および関係者8名と又吉直樹さんが、子どもたちの持つ色紙にサインやイラストを描きました。参加者は、憧れの作家と話をしたり、大好きな著者の方に書いていただくサインを嬉しそうな表情で受け取っていました。

フォトセッション 受賞者とこどもプレゼンター

フォトセッション 受賞者とこどもプレゼンター

スペシャルサイン会の様子

スペシャルサイン会の様子

 

『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』とは

『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、「こどもたちが本と出会う機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい」そうした思いから、小学生に「1 番好きな本」への投票を呼びかけ、選ばれた本のランキングをこどもたちと発表するイベントです。

第1回を2017年に実施して以来、2年に一度のペースで開催。過去3回でのべ約54万人の小学生が投票に参加しました。過去3回の結果発表時には、こどもたちが選んだ本の作者を、こどもたちが表彰する結果発表会を行い、その模様は200 以上のメディアで紹介されました。さらに全国2,000店舗以上の書店で上位ランクイン作品が大きく展開され、児童書のみならず出版業界をにぎわすイベントとしても定着してきています。過去ベスト10 にランクインした「ざんねんないきもの事典」シリーズや「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズは今ではこどもたちに大人気のシリーズとなり、こどもたち自身が起こしたムーブメントが出版業界を大いに盛り上げています。

 
■主催:NPO法人こどもの本総選挙事務局

■投票期間:2023年5月5日~2023年9月8日

■投票資格:2023年5月5日時点で小学生であること

■応募方法:公式サイト応募フォームにて投票、または学校・公共図書館等での投票

★公式サイト:https://kodomonohon-sousenkyo.jp/

 

アンバサダー・又吉直樹さん(お笑い芸人・作家) プロフィール&コメント

1980年6月2日生まれ、大阪府出身。1999年にNSC(吉本総合芸能学院)入学。2003年、お笑いコンビ・ピースを結成。2010年、キングオブコントで準優勝。

2015年1月『火花』を発表し、第153回芥川賞を受賞。2019年10月には『人間』を上梓。

 
<アンバサダー・又吉直樹さんのコメント>

又吉直樹さんトークシーン

又吉直樹さんトークシーン

発表があるたびに、歓声が上がったりして本当に素敵な会ですね。みんなが選んだ本だけあって本当に色んな感覚を刺激してくれる本が揃ったなと思います。他の人が1位に選んでる本を自分もまだ読んでないから読んでみようって思えるとか、 そういうのが、どんどんまた自分の感覚が広がっていって面白いんじゃないかと思います。

 

りんごかもしれない
ヨシタケシンスケ (著)

ひとつのりんごをめぐって、次から次へと繰り広げられる、不思議でユニークな世界。
見方を変えれば、りんごひとつで無限に遊べる。発想力で楽しく豊かに過ごす方法がぎっしりつまった絵本です。

 
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