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カレー・オブ・ザ・イヤー2022企画部門受賞「ネコとカレーライス」第2弾!藤野ふじのさん『ビリヤニとガンジスの朝焼け』が刊行

マイクロマガジン社は、「カレー・オブ・ザ・イヤー2022」企画部門を受賞した藤野ふじのさん著『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』の続編『ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け』(イラスト:ふすいさん)をことのは文庫より刊行しました。

 

今度はインドと日本の2か所で「僕たちのビリヤニ」作りに挑戦!

今回の舞台は「インド(バラナシ)」と「東京(南青山)」の2か所。
スパイス開発の仕事で急遽インドへ飛んだ中村と、南青山にあるカレー予備校で後輩たちの面倒を見ることになった松本。2週間限定、別々の地で真剣に「ビリヤニ」「スパイス」「自分たちの問題」に向き合う二人の「青春の懊悩ときらめき」が今回も炸裂します。

今作のメイン料理は「ビリヤニ」。今大人気のスパイス料理に絡む人間模様が胸を打ちます。今回のカレー予備校における「ビリヤニ製作チーム」の3人も、前回の松本たち5人チームと同じく、問題をたっぷり抱えた曲者ぞろい。
彼らを、少し先輩格になった前回の「究極のミールス探求チーム」が見守り、自らも試行錯誤しつつ、「僕たちのビリヤニ」を作り上げていきます。

真剣であるが故にチーム内外でぶつかり合い、紆余曲折ののちに彼らが出した素晴らしい結果に、心も(お腹も?)満たされます。

 
【あらすじ】

楽しいという気持ちはきっといつでも最強の武器になる。

カレー予備校を卒業して5年。
松本と中村はカレー店「ネコとカレーライス」をささやかながら運営中。
ある日、スパイス開発の仕事で中村がインドから、カレー予備校の後輩たちのサポートで松本が恩師の坂本から、それぞれ声をかけられる。
期間は約2週間。その間お店をどうするかと悩む2人の前に、久々に「不思議な白いネコ」が現れた。その瞬間、店が大変なことに……!?

天から強制的に与えられたような2週間の休店期間。
インドと東京の2か所に分かれた彼らは、新たな課題である「僕たちのビリヤニ」を作り上げることができるのか!?

 
<一足先に作品のゲラを読んだレビュアー・書店関係者の感想>

◎最初から最後まで美味しそうなカレーの香りが漂い、カレーが食べたくなる。
インドに行った中村と東京の松本。彼らの課題はビリヤニを作ること。
それにしてもインドに行っても猫との縁により家族に溶け込むことの早さといったら、感心してしまうほどだ。
レシピを教えてもらうのではなく、おばあちゃんのレシピを上書きしていくというところがとても心に残った。
「好き」を追求していくということは実はとても難しい。
好きすぎて続けられないという思いもとても分かる。
だからこそ二人が「好き」を追求し続ける姿が眩しい。
どの料理もとても美味しそうだ。
二人が二週間で得た知識や思いを込め作り上げるカレーが食べたくてたまらない。
(レビュアー)

◎飲食店が2週間の休業を余儀なくされることは死活問題!
だけど共同経営者のひとり、中村はスパイスを極めるべく旅立ち、もうひとりの松本は母校のカレー専門学校の短期講師の仕事を得るという、逆境を好機に向かわせる幸運。
そんなふたりがそれぞれに紆余曲折を経て再びタッグを組んだら、最高のビリヤニが出来上がることは想像に難くなく、実際に店舗があるのならぜひに食してみたいと思わずにはいられない!
(図書館関係者)

◎ページをめくる度にフワッと薫ってきそうなスパイスと美味しそうなビリヤニが頭から離れません!!
特別だった事がいつのまにか当たり前の日常になる。
それも悪いことじゃないけれど、大事なことは何だったのか、大切にしたいものはどれだったのか? そんな事を思い出させてくれました。
『好き』な気持ちが仲間を呼び、人を成長させる。
好きなものともう一度向き合うきっかけになる1冊。
(書店関係者)

 

著者プロフィール

 
■藤野ふじの(ふじの・ふじの)さん

東京都出身。好きなものは何か書くこと、将棋、散歩、映画、LONDON。
ことのは文庫『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』にてデビュー。

書肆侃侃房主催第5回ことばと新人賞佳作。
好きなスパイスはカルダモン。とあるカレーの学校卒業生。

 
■装画:ふすいさん

イラストレーター。書籍装画に『青くて脆くて痛い』(角川文庫)、『世界は思考で変えられる』(河出書房新社)等多数。
進研ゼミ中学・大学講座DM等も手掛け、幅広い世代から支持を集めている。

 

オトナ女子向け文芸レーベル【ことのは文庫】について

「心に響く物語に、きっと出会える」

ことのは文庫は、マイクロマガジン社より発行しているオトナ女子向け文芸レーベルです。
2019年6月に創刊後、『わが家は幽世の貸本屋さん』シリーズや、『陰陽師と天狗眼』シリーズ、『妖しいご縁がありまして』シリーズ、『大奥の御幽筆』シリーズなど様々な作品が登場しています。新作は毎月20日ごろに発売。

 
★ことのは文庫公式サイト:https://kotonohabunko.jp/
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ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け (ことのは文庫)
藤野ふじの (著), ふすい (イラスト)

<既刊>

ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ (ことのは文庫)
藤野ふじの (著), ふすい (イラスト)
「カレー・オブ・ザ・イヤー2022 企画部門」受賞!

そのネコが姿を見せるとき、僕たちの人生に何かが起こる。
究極のスパイスカレーの薫りが鮮やかに際立つ、ちょっと大人の青春物語。

☆ ☆ ☆

得意料理はスパイスカレー。無職。彼女にフラれたて。
そんな中途半端な僕・松本優人は、ふしぎな「白いネコ」に導かれて、10数年ぶりに幼なじみの中村太一に再会。
二人で、昼間は営業していないバーの店舗を借りて、半月に一度オープンする「間借りカレー店」を始めることに。

初回は大盛況だったものの、集客もままならない素人によるその店の客足は次第に途絶えてしまう。
「今日が最後かな」
そう思ったとき、一人の女性が現れた。
彼女・成宮あおいは「自分は『カレー予備校』の生徒だ」と名乗り、カレーを食べると
「趣味でここまで作れるのは凄い」と僕らに言った……。

「趣味ではなく、本気でやりたい」

カレーの世界の有名人がそろうその予備校に、僕と中村は通うことになる。
自分たちの「本気」をつかみ取るために。
そして、そこで出会った仲間たちと、「究極のミールス」を作り上げるために――。

 
【関連】
ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ| ことのは文庫

 


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