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本の要約サービスflierが「2023年最も読まれたビジネス書ランキング」を発表!

累計会員数110万人を突破した本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤーは、flier内で要約を公開している約3,400冊の書籍の中から、ユーザーの閲覧数が多かった「2023年最も読まれたビジネス書ランキング」を発表しました。

また、イオングループの「未来屋書店」とコラボし、「2022年最も読まれたビジネス書ランキング」の中からピックアップした書籍を紹介する書店フェアが全国103店舗で開催されます。2023年1月10日(火)から各店舗で順次開始し、3月9日(木)まで実施予定です。

 

2023年のキーワードは「話し方」と「ChatGPT」

昨年の年間ランキングに引き続き1位に輝いたのは、2013年に発刊以来、全世界で4,000万部、国内250万部の販売部数を誇る不朽の名著『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版(FCEパブリッシング))でした。本書が2年連続で1位に輝いたことからも、ロングセラーの間違いない教えがユーザーから支持され続けていることがわかります。1位の他にも、5位、8位、9位、10位は、2020年以前に発刊されたロングセラーです。

 
一方で、新刊も存在感を発揮しています。2023年発刊の書籍は、2位に『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉さん/ダイヤモンド社)、4位に『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一さん、酒井麻里子さん/インプレス)がランクイン。2023年12月1日に日本出版販売(日販)とトーハンが発表した「2023年の年間ベストセラー(ビジネス)」で第1位に輝いた『頭のいい人が話す前に考えていること』がflierでも大きな注目を集めました。そして、世間の注目を大いに集めたChatGTPのようなトレンドに関する書籍も多く読まれました。

 
昨年のランキングでは「flier business」の拡大により、仕事に役立つ習慣やスキルを学ぶことができる本が並びました。今年「flier business」の導入社数は累計920社を超え、前年比約1.3倍と引き続き好調。したがってランキングも昨年同様、仕事のスキル向上を目指した本が並びますが、中でも「コミュニケーション」をテーマとした本が2位、3位、6位、8位と多数ランクイン。2023年はコロナ禍が明けたこともあり、ビジネスにおいて対面で会話する機会が増加し、「コミュニケーションスキルの向上」が重要視されていることがわかります。

 
また、今年は新たに、著者別の年間ランキングを発表。ランキング1位には、心理学者の内藤誼人さんが輝きました。『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)など、心理メソッドに関する内容の本がユーザーの方に多く読まれました。

 

2023年最も読まれたビジネス書ランキング

本ランキングは「flier」の有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数(紹介書籍の要約閲覧数)を合算し順位付けしています。集計期間は2022年12月1日~2023年11月30日です。

 
【順位:タイトル/著者/出版社(発刊年)】 ※敬称略

1位:完訳 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版(FCEパブリッシング)(2013年発刊)

2位:頭のいい人が話す前に考えていること/安達裕哉/ダイヤモンド社(2023年発刊)

3位:聞き方の一流、二流、三流/松橋良紀/明日香出版社(2022年発刊)

4位:先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来/古川渉一,酒井麻里子/インプレス(2023年発刊)

5位:本当の自由を手に入れる お金の大学/両@リベ大学長/朝日新聞出版(2020年発刊)

6位:「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた/ハック大学 ぺそ/アスコム(2022年発刊)

7位:限りある時間の使い方/オリバー・バークマン,高橋璃子(訳)/かんき出版(2022年発刊)

8位:人は話し方が9割/永松茂久/すばる舎(2019年発刊)

9位:「すぐやる人」と「やれない人」の習慣/塚本亮/明日香出版社(2017年発刊)

10位:いつも機嫌がいい人の小さな習慣/有川真由美/毎日新聞出版(2019年発刊)

 
■1位『完訳 7つの習慣』FCEパブリッシング 7つの習慣編集部からのコメント

「7つの習慣は極めて重要な本になっています」
全世界で驚異的なベストセラーを記録する「7つの習慣」の日本語版を、1996年に出版したときの序文です。それから本書は多くの読者に支えられ、flier社の年間ランキングで2年連続1位に輝くことができました。ありがとうございます。
感謝の気持ちと、驚きと興奮が湧き上がっています。応急処置で問題に対処し、即座の利益を求めることが一般的となっている現在、さらに本書の重要度は増していると実感したからです。
「7つの習慣」は、私たちの人生を支配する普遍的で不変的な原則中心の枠組みです。変転、断絶、混沌、未知の未来が広がる今日、確かな基盤となり、乱気流の中で方向性を示す明確なコンパスを、人々は切望しているのではないでしょうか。
多くの読者が、それぞれの理由や目的を抱えてこの本を手にしてきました。直面する問題は解決できると信じていますが、その実現は容易ではありません。この本を読むことは、自分の中心に小さな変化を起こし、大きな変革へと向かう最高の冒険となることでしょう。
flierユーザーの皆様、ありがとうございます。これからも新たな挑戦を積み重ね、成長と進化の体験を共有して参りましょう。引き続き、温かいご支援をよろしくお願いします。

 
■2位 『頭のいい人が話す前に考えていること』著者 ティネクト株式会社代表取締役社長 安達裕哉さんからのコメント

まずは多くの方に本書を読んでいただいたことに感謝いたします。
この栄誉は、flierユーザーの皆様と、私の本を手に取ってくださった読者の皆様のおかげです。

今年、話し方やコミュニケーションをテーマにした本が多くランクインしたことは
現代社会においてこれらのスキルがいかに重要視されているかを示しているのでしょう。

実際、私たちは日々、多様な人々との交流の中で生きています。
そのため、効果的なコミュニケーションは、個人的な成功はもちろん、心地よい人間関係を築くために不可欠な要素だと強く感じます。
私の本が、読者の皆様のコミュニケーション能力向上の一助となれば幸いです。

これからも、より多くの方々に価値ある洞察を提供できるよう、精進してまいります。ありがとうございました。

 

「2023年最も読まれたビジネス書著者ランキング」(2022.12.1~2023.11.30

本ランキングは「flier」の有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数(要約閲覧数)を、著者別で集計し、順位付けをしています。集計期間は2022年12月1日~2023年11月30日です。

 
【順位:著者名/代表作/出版社】 ※敬称略

1位:内藤誼人/いちいち気にしない心が手に入る本/三笠書房

2位:樺沢紫苑/言語化の魔力/幻冬舎

3位:永松茂久/人は話し方が9割/すばる舎

4位:枡野俊明/仕事も人生もうまくいく整える力/三笠書房

5位:安達裕哉/頭のいい人が話す前に考えていること/ダイヤモンド社

6位:塚本亮/「すぐやる人」と「やれない人」の習慣/明日香出版社

7位:越川慎司/17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた/大和書房

8位:スティーブン・R・コヴィー,フランクリンコヴィージャパン(訳)/完訳 7つの習慣/キングベアー出版

9位:鈴木祐/運の方程式/アスコム

10位:山本大平/トヨタの会議は30分/すばる舎

 
■1位 内藤誼人さんからのコメント

今回、ビジネス著者名ランキング1位に選ばれたとの連絡を受けまして、
非常に驚くとともに、心から嬉しく思いました。ありがとうございます。
私の著書が、読者のみなさまに少しでもお役に立つのであれば、これほど著者冥利に尽きることはありません。

私は、もともと資料を調べたり、執筆をしたりするのが大好きですので、これからも読者のみなさまに喜んでいただけるような本を作っていきたいと思います。
また、私の本を通じて、「心理学」という学問にも興味を持っていただければ幸いです。
自分が心理学者だからそう思うだけなのかもしれませんが、心理学ほど、知的好奇心を刺激してくれる学問は他にありません。
これからもよろしくお付き合いくださいませ。

 

2023年は、定番のロングセラーが多くランクイン ビジネス書に求められるニーズは「スマートなコミュニケーション」

〔本の要約サービスflier(フライヤー)編集部より〕

flierのサービス開始から、2023年10月で10周年を迎えましたが、この10年間を支えてくださったとも言える『完訳 7つの習慣』が、昨年に引き続き2年連続で年間1位となりました!

そのほか、5位の『本当の自由を手に入れる お金の大学』、8位の『人は話し方が9割』、9位の『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』、10位の『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』はいずれもロングセラーであり、フライヤーでもランキングの常連となっている人気作です。

このようにロングセラーがランキング常連となっている中、トレンドをつかんでいる新刊も存在感を発揮しました。4位の『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』は、2022年11月に公開されて以降あっという間にインターネットの「インフラ」へと潜り込んだとも言えるChatGPTについて、日本語で初めて刊行された一般的な解説本で、相当な注目を集めました。

コミュニケーションに関係した書籍も変わらず人気があり、2位『頭のいい人が話す前に考えていること』、3位『聞き方の一流、二流、三流』、6位『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』はまさに、「伝えること」「伝わるための関係性のつくり方」にフォーカスした本です。リモート会議が常態化したいま、これまでよりも「スマートなコミュニケーション」へのニーズが高まっていることを感じます。

そして、今年は著者別でのランキングも発表いたしました。
2023年の1年間でフライヤーの要約が最も読まれた著者である心理学者の内藤誼人氏は、今年度の集計期間の中だけでも『いちいち気にしない心が手に入る本』『「人たらし」のブラック心理術』『人に好かれる最強の心理学』をはじめ、たくさんの要約が配信されました。学術的な心理学の実験をわかりやすく、身近な事例も交えながら興味を引く形で紹介しているので、楽しく学べて仕事にも役立つ、と評判。どの本もとても読まれているので、納得の1位です。

2つのランキングを通して、コミュニケーションのためのヒント、日常を穏やかに過ごすためのことばのニーズが高いことがよくわかります。人同士の支え合いが社会を成り立たせている一方、ストレスの大部分も人との関係から生まれることを思えば、今後もこの傾向は変わらずに続くと言えるかもしれません。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R.コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)

『7つの習慣 成功には原則があった! 』が、スティーブン・R・コヴィー博士没後1年を期に新たに訳し直され、『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』として刊行いたします。

日本語に翻訳されて17年。ベストセラーの「7つの習慣」を、なぜ新たに訳し直さなければならなかったのか。そしてどう変わったのでしょうか。

●不透明な時代だからこそ人格主義!
今回の『完訳 7つの習慣』刊行に際して、著名な方々にインタビューさせていただきました。その中で、皆さんから言われる共通のポイントは、実は「副題が今までオリジナルのものではなかった」ということをお伝えしたことに対する反応です。それは「人格主義の回復」ですとお話すると、皆さん「なるほど! 」とうなられるのです。この言葉を聞いて、それは今の時代の流れに合っていると確信しました。「人格主義の回復」はコヴィー博士本来の意図であり、そのミッションに基づいて『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を世に出すことは非常に大きな意味があると考えています。

●変わらない軸で激動の時代を乗り切る
人格主義の土台となるのが、時代を通して変わらない軸となる原理原則です。コヴィー博士は、今回の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』に収録した「はじめに」の中で、時代が変われば「7つの習慣」も変わるのかという問いに対して、いや、これは原理原則なので、時代が変わるからこそ、逆に変わらない軸となり支えとなっていくと答えられています。むしろ今日の激動の時代だからこそ、多くの人たちが変わらない軸を必要としており、「7つの習慣」が日本人に受け入れられた結果として、現行版が168万部にもなったのだと思います。

●コヴィー博士の想いをきちんと伝えていくこと
今回やりたかったことは、『7つの習慣』というブランドの浸透より、コヴィー博士をブランドとして確立することです。アメリカではピーター・ドラッカーとスティーブン・R・コヴィー博士の知名度はあまり変わらないのですが、残念ながら日本での知名度に大きな差があります。コヴィー博士の名前をきちんと伝えていくこと、そして『7つの習慣』を知っていただく必要があります。コヴィー博士が考えていた本当の「7つの習慣」を伝えるため、またコヴィー博士というブランドを確立するため、コヴィー博士本来の哲学や思想を一番大切するために、新たに訳し直したのです。

●原著に忠実にかつ老若男女にもわかりやすい翻訳
新たに翻訳し直す際の基準は、とにかく原書に忠実ということです。とは言いながら読者は日本人ですから、日本語としてわかりやすいことが大前提となります。この2つを軸に、習慣名も含めて聖域は持たずに完全にゼロベースで、コヴィー博士が本当に伝えたいと思っていることが伝わる訳になるよう徹しました。もう一つの指針として、現行版はビジネスパーソンを意識して翻訳され、それはサブタイトル「成功には原則があった! 」にも反映されていますので、今回はより幅広い読者にも理解できるわかりやすい訳を心がけました。私たちは、「7つの習慣」を子ども向けに展開した『7つの習慣ティーンズ』やより一般読者向けに展開した『まんがと図解でわかる7つの習慣』など、かなりプロダクトラインも増え、多岐にわたって『7つの習慣』を紹介しています。そういう点でも、老若男女すべての日本国民が親しめる『7つの習慣』という点も意識しました。

●コヴィー博士の意図を生かした習慣名に変更
コヴィー博士本来の意図を伝えるために、習慣名も2つを除いて変えました。まず第1の習慣「主体性を発揮する」は原著では「Be Proactive」であり、「Be=なる」というニュアンスを生かして「主体的である」と訳し直しました。そして、第2の習慣は原著の「Begin with the End in Mind」に込められたコヴィー博士の意図を汲んで「終わりを思い描くことから始める」に変更しました。第3の習慣も原著の「Put First Things First」に込められた想いを生かして、「最優先事項を優先する」としました。第4の習慣「Win-Winを考える」は変わりません。大きく変わったのが第5の習慣です。原著の「Seek First to Understand, Then to be Understood」の「Seek」の「求めていく」というニュアンスを出して「まず理解に徹し、そして理解される」としました。第6の習慣は今では「シナジー」が一般的であり、また原著の「今生み出す」というニュアンスを生かして「シナジーを創り出す」に改めました。最後に第7の習慣「刃を研ぐ」は現行通りです。

 


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