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出版取次「日本地図共販株式会社」が破産申請 昭文社が債権取立不能のおそれ

出版取次の日本地図共販株式会社(本社:東京、資本金:9600万円)が、2月10日付けで東京地方裁判所へ自己破産を申請しました。負債総額は約14億6000万円の見通し。

 
日本地図共販は、1946年(昭和21年)7月に設立された出版取次業者で、日本・世界地図、道路地図、登山やハイキングのガイドブックなどを取り扱っていました。

地図業界における市場占有率は高く、取扱品を地図・旅行などの領域に絞り専門特化することで差別化を図っていました。
出版社が発行する地図・旅行関係の書籍を全国の書店に取り次ぎ、販路としては子会社を含めて北海道から鹿児島まで全国に展開、ピークとなる97年9月期には年売上高約109億9000万円を計上しました。

しかし、長引く出版不況の影響などから、近年は毎期赤字計上が続いており、2016年9月期の年売上高は約32億1000万円にまで減少。
この間、営業所の閉鎖を実施するなど立て直しに努めてきましたが、大手取次への書店の帳合変更(取次変更)が相次ぎ、厳しい資金繰りが続いていました。

さらに最近になって複数の出版社が日本地図共販への出荷を停止、事業の継続が困難となり、今回の破産申請となりました。

 
なお、子会社のキョーハンブックスも、同日に破産申請しています。

 
また、今回の破産に関連し、大手地図出版の昭文社(東証一部上場)が、日本地図共販に対する債権について、取立不能または取立遅延のおそれが生じたことを表明しています。

売掛債権と手形債権を合わせた債権額は1億3700万円の見込みです。
さらに、日本地図共販の株式も保有しているそうですので、こちらも価値が毀損する可能性があるとのことです。

 
【関連】
倒産速報 | 株式会社 帝国データバンク[TDB]
日本地図共販(株)ほか1社 : 東京商工リサーチ
日本地図共販株式会社に対する債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ(PDF)

 


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