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歴史小説史上初の挑戦!直木賞作家・今村翔吾さん〈47都道府県を網羅した掌編集〉『戦国武将伝』 東日本編&西日本編を同時刊行

『戦国武将伝 東日本編』『戦国武将伝 西日本編』

『戦国武将伝 東日本編』『戦国武将伝 西日本編』

直木賞作家・今村翔吾さんが、47都道府県を網羅した掌編集『戦国武将伝』東日本編・西日本編をPHP研究所より同時刊行しました。

本書は著者が「歴史小説界で史上初」と断言する意欲作であると同時に、全国の書店や学校を回って書店員や読者に御礼を伝えたことで話題を呼んだ「今村翔吾のまつり旅」の集大成的作品です。

 

戦国武将の生きざまを都道府県別に味わえる作品

本作は、各都道府県別に一人の戦国武将を主人公とした小説47編を、「東日本編」と「西日本編」に分冊したエンタメ戦国小説集です。

織田信長のような戦国時代を代表するような武将から、歴史好きや地元民に人気のある、知る人ぞ知る武将まで、著者が選び抜いた、さまざまな武将が登場します。文献から拾い上げた逸話をもとに、戦国時代に生きる武将たちの喜びや苦悩が、笑いあり、涙ありの多様なテイストの小説として描き出されています。

 
掌編だけを集めた作品で、しかも各都道府県の戦国武将を一人取り上げて物語を紡ぐ試みを、著者は「歴史小説界では史上初」と断言しています。

 

全国にいる読者や出版関係者への「恩返し」の集大成

本書執筆中の2022年1月に直木賞を受賞した著者は、受賞後に、ワゴン車で日本全国を回る「今村翔吾のまつり旅」を自ら企画し、約4カ月間でおよそ270カ所の書店や学校を訪ねました。

 
著者が地方の武将に目を向けたり、全国の書店や学校を精力的に回ってきた背景にあるものは、自身を応援してくれる読者や出版業界、作家として認められるきっかけとなった地方の文学賞へ恩返しをしたいという、強い願いです。

著者と編集者は、本書を「今村翔吾のまつり旅」の集大成的作品と位置づけ、多くの人に楽しんでもらうことを目指しました。

 

『戦国武将伝』目次

 
【東日本編】
[群馬県]黄斑の文――長野業正
[東京都]竹千代の値――徳川家康
[神奈川県]汁かけ飯の戦い――北条氏政
[千葉県]青に恋して――里見義弘
[愛知県]阿呆に教えよ――織田信長
[秋田県]由利の豪傑――矢島満安
[静岡県]義元の影――今川義元
[山形県]裸の親子――最上義光
[埼玉県]武州を駆ける――太田資正
[山梨県]暮天の正将――武田信玄
[福井県]高くとんだ――富田長繁
[新潟県]蒼天の代将――上杉謙信
[青森県]津軽という家――津軽為信
[富山県]半夏生の人――佐々成政
[福島県]雅なる執権――金上盛備
[岐阜県]完璧なり――竹中半兵衛
[栃木県]春に向けて耐えよ――宇都宮国綱
[茨城県]鬼の生涯――佐竹義重
[北海道]風の中のレラ――蠣崎慶広
[宮城県]頂戴致す――伊達政宗
[岩手県]松斎の空鉄砲――北信愛
[石川県]猿千代の鼻毛――前田利常
[長野県]真田の夢――真田信幸

 
【西日本編】
[広島県]十五本の矢――毛利元就
[島根県]謀聖の贄――尼子経久
[山口県]帰らせろ――大内義興
[奈良県]九兵衛の再縁――松永久秀
[佐賀県]老?、翔ける――龍造寺家兼
[岡山県]宇喜多の双弾――宇喜多直家
[滋賀県]四杯目の茶――石田三成
[大分県]雷神の皮――戸次道雪
[三重県]何のための太刀――北畠具教
[兵庫県]未完なり――黒田官兵衛
[鳥取県]夢はあれども――亀井茲矩
[宮崎県]泥水も美味し――伊東祐兵
[長崎県]海と空の戦士――有馬晴信
[熊本県]小賢しい小姓たちよ――加藤清正
[和歌山県]孫一と蛍――雑賀孫一
[京都府]旅人の家――足利義昭
[大阪府]土を知る天下人――豊臣秀吉
[香川県]三好の舳――十河存保
[高知県]土佐の土産――長宗我部元親
[愛媛県]証を残す日々――加藤嘉明
[鹿児島県]怪しく陽気な者たちと――島津義弘
[沖縄県]三坪の浜の約束――謝名利山
[徳島県]古狸と孫――蜂須賀家政
[福岡県]立花の家風――立花宗茂

 

著者プロフィール

撮影:佐賀章広

撮影:佐賀章広

今村翔吾(いまむら・しょうご)さんは、1984年生まれ、京都府出身。滋賀県在住。関西大学文学部卒業。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。

2016年に第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞、2018年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞、同年「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞(刊行時『童の神』と改題)。2020年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞、第8回野村胡堂文学賞、同年『じんかん』で第11回山田風太郎賞、2021年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞、2022年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。

 

戦国武将伝 東日本編
今村 翔吾 (著)

各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に!
直木賞作家・今村翔吾による“前代未聞”の挑戦作

信長、家康、信玄、謙信だけでなく、長野業正、津軽為信、真田信幸まで……
東の大地に漢たちが奔る!
北海道・東北・関東・中部地方の武将23人の、ときに笑え、ときに泣ける、心震えるエピソードを描いた傑作掌編小説集。

戦国武将伝 西日本編
今村 翔吾 (著)

各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に!
直木賞作家・今村翔吾が挑む“驚天動地”の衝撃作

秀吉に、毛利、長宗我部、島津、さらには黒田官兵衛、立花宗茂……
西の空に漢たちが舞う!
近畿・中国・四国・九州の武将24人の、胸が熱くなる、くすりと笑える、ほろりと泣ける逸話を描く傑作掌編小説集。

 
【関連】
試し読み|戦国武将伝 東日本編 | 今村 翔吾著 | PHP研究所〔PDF〕
試し読み|戦国武将伝 西日本編 | 今村 翔吾著 | PHP研究所〔PDF〕

 


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