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【ビジネス書グランプリ2024】『きみのお金は誰のため』がグランプリを受賞

本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤーとグロービス経営大学院は2月13日、株式会社メディアドゥ本社にて、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」の授賞式を執り行い、総合グランプリと6部門賞ほか特別賞を発表しました。

 

読書好きのビジネスパーソンが選ぶ「日本一のビジネス書」が決定! 全国約1,500店で書店フェアを開催

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」は、ビジネスに役立つ「いま読むべき本」を選出、表彰することを目的に開催するアワードで、本年で9回目となります。

今回は、出版社53社からの応募に加え、フライヤーとグロービス経営大学院らが推薦した書籍を合わせ、過去最多となる123冊がエントリーしました。一般読者からのウェブ投票により、この度、総合グランプリと6つの部門賞(イノベーション部門、マネジメント部門、政治・経済部門、自己啓発部門、リベラルアーツ部門、ビジネス実務部門)ほか特別賞「ロングセラー賞」「グロービス経営大学院賞」の各賞が決定しました(投票数は非公開)。

 
総合グランプリに選出されたのは、現代の「お金の不安や疑問」を物語ベースで楽しみながら解説をする『きみのお金は誰のため』(著:田内学さん/東洋経済新報社)でした。本書はリベラルアーツ部門賞も受賞しています。

また、政治・経済部門賞では、兵庫県明石市の前市長、泉房穂さんの『社会の変え方』(ライツ社)が受賞。特別賞であるグロービス経営大学院賞では、孫正義さんを兄に持つ起業家の孫泰蔵さんの『冒険の書』(日経BP)が受賞しました。

 
なお、本発表にあわせて2月14日より順次、ジュンク堂書店池袋本店や紀伊國屋書店梅田本店など全国約1,500店舗の書店で、受賞作品を展開した過去最大規模の店頭フェアが開催されます。
※実施していない店舗もあるので、ご来店の際は各店舗までご確認ください。

 

「ビジネス書グランプリ2024」受賞作品〔敬称略〕

 
■総合グランプリおよびリベラルアーツ部門賞
『きみのお金は誰のため』(田内学/東洋経済新報社)

◆イノベーション部門賞:『温かいテクノロジー』(林要/ライツ社)

◆マネジメント部門賞:『任せるコツ』(山本渉/すばる舎)

◆政治・経済部門賞:『社会の変え方』(泉房穂/ライツ社)

◆自己啓発部門賞:『世界一やさしい「才能」の見つけ方』(八木仁平/KADOKAWA)

◆ビジネス実務部門 / 『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社)

◆<特別賞>ロングセラー賞 / 『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス、児島修(訳)/ダイヤモンド社)

◆<特別賞>グロービス経営大学院賞 / 『冒険の書』(孫泰蔵、あけたらしろめ(挿絵)/日経BP)

 
<受賞作品の総括:「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」主催・株式会社フライヤー 代表取締役CEO 大賀康史さん>

2023年は変化の激しい一年でした。ChatGPT Plusなどの生成AIの本格的な台頭によって、人類の優位性と考えられていた知性の領域まで、代替される可能性を感じさせられました。その一方で、大谷翔平選手のWBCおよびメジャーリーグでのMVPの獲得や、藤井聡太さんの八冠制覇といった圧倒的な個人の活躍が見られた年でもありました。

3年ほど続いたコロナ禍は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行されて、濃厚接触などを気にする機会も減った実感があります。経済面ではデフレ経済が一段落して、インフレ経済への変換が始まりました。日本では依然低金利であることから、新NISAの導入により、日本でもようやく貯蓄から投資へのお金の流れが本格化しています。

こうした変化を受けて、多くの人は過去の延長上に未来はないのかもしれないと想像しています。そして個性が重んじられる時代に変わり、自分が集団の中で埋もれるように、ただ生きているだけではもの足りない、とも感じています。このような背景を受けた受賞作の傾向から、今回の「ビジネス書グランプリ」のキーワードは、「新たな価値観の再定義」としました。

仕事、お金、経済、投資、コミュニケーション、幸せ、生きることの全てに対して、常識と考えられてきた社会全体を主体とする大きな価値観から離れ、個人を主人公とした価値観への再定義を促す本に注目が集まっています。

総合グランプリは『きみのお金は誰のため』でした。お金という誰もが日常的に意識せざるをえないものに対して、客観的にその仕組みをとらえて、私たちが何を大切にして生きていくべきかが自然な形で導かれる作品でした。金融の最前線で長く活躍した田内さんだからこそ伝えられる、リアリティを伴った考え方が印象に残りました。

今までの知識や経験で築かれた価値観がゆらぐ現代に生きる個人は、自分ならではの答えを出していかなければいけません。今回の受賞作は、自分と向き合う大切な時間を過ごせるものばかりです。刻々と変わる時代をとらえながら、素晴らしい本を作られる出版業界の方々に、一人の読者として感謝しております。

 

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」について

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」は、その年に発売されたビジネス書のなかから読者(=ビジネスパーソン)が投票し、読者の視点で「有益だった」「実用的だった」と評価された本を選出するコンテストです。ビジネスパーソンの読書習慣を育てて出版業界を盛り上げたいという思いから創設されました。

第9回目を迎えた今年の「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」では、53社の出版社より123冊がエントリーしました。

 
【対象書籍】
◎2022年12月から2023年11月に日本国内で刊行された以下6分野の書籍
(イノベーション、マネジメント、政治・経済、自己啓発、リベラルアーツ、ビジネス実務)
◎出版社からのエントリー作品に、グロービス経営大学院・フライヤー・協力各社が選書した書籍を加えた123冊

【投票者】
ビジネス書籍の要約サービス「flier」の会員/グロービス経営大学院の社会人学生・教員を中心とした一般投票

【投票方法】
◎投票は1人1部門につき3票まで(ひとつの書籍に複数票入れるのは不可)
◎全部門の中で最も得票数の多かった書籍を総合グランプリとする

【投票期間】
2023年12月5日(火)~2023年12月27日(水)

【主催】
株式会社フライヤー、グロービス経営大学院

 

きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作】
田内 学 (著)

今さら聞けない現代の「お金の不安や疑問」を物語で楽しく解説!
・日本は借金まみれでつぶれるの?
・少子化でもやっていける方法って?
・物価が上がるのと下がるの、結局どっちがいい?
・どうして格差が広がるの?
・貯金をしても老後資金の問題は解決できない
・貿易赤字が「本当にヤバい」理由は?

「お金の本質」がわかると、人生の選択肢が増える! お金の不安がなくなる!

「え、そうなの?」が「そうだったのか!」に!
6つの謎で世界の見え方が変わる!
・お金の謎1:お金自体には価値がない
・お金の謎2:お金で解決できる問題はない
・お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない
・格差の謎:退治する悪党は存在しない
・社会の謎:未来には贈与しかできない
・最後の謎:僕たちはひとりじゃない

◆本書のあらすじ◆
ある大雨の日、中学2 年生の優斗は、
ひょんなことで知り合った投資銀行勤務の七海とともに、謎めいた屋敷へと入っていく。
そこにはボスと呼ばれる大富豪が住んでおり、「この建物の本当の価値がわかる人に屋敷をわたす」と告げられる。
その日からボスによる「お金の正体」と「社会のしくみ」についての講義が始まる。

 
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