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死刑執行後に届いた“真犯人”からの手紙!? 深谷忠記さん『執行』が文庫化

カバーデザイン:片岡忠彦(ニジソラ)

カバーデザイン:片岡忠彦(ニジソラ)

深谷忠記さん著『執行』が文庫化され、徳間文庫より刊行されました。

 

『審判』『目撃』等、法廷ミステリの傑作を送り出した深谷忠記さんが死刑制度の闇に挑んだ渾身の本格推理!

 
【あらすじ】

死刑執行後に届いた“真犯人”からの手紙!?
驚愕の真実、予想外の結末!

堀田市で起きた幼女誘拐殺人事件「堀田事件」の犯人として死刑判決を受けた赤江修一。
彼は無実を主張したが、控訴、上告とも棄却され、判決確定後、わずか二年で刑を執行された。

それから六年後――亡き赤江に代わり再審請求中の堀田事件弁護団宛に、真犯人を名乗る「山川夏夫」から手紙が届く。
さらに一年後に届いた二通目の手紙の中には、犯人のものだという毛髪が入っていた。
弁護団の須永英典弁護士は手紙の差出人を突き止めるべく、新聞記者の荒木らと調査を開始する。

一方、東京都文京区千駄木の神社で、東京高検検事長・鷲尾が殺害された。
彼は東京駅で友人と会った後、赤坂へ行くと言っていたという。
鷲尾はなぜ千駄木へ向かったのか?
やがて鷲尾が「堀田事件」の担当検事だったことが判明し……。

 
<「解説」より抜粋>

「この物語を読み終えたとき、あなたは日本ミステリーの最高峰の山頂に立つ登山家の至福を味わうことになるでしょう。」
――郷原宏さん

 

著者プロフィール

深谷忠記(ふかや・ただき)さんは、1943年生まれ、東京都出身。東京大学理学部卒業。1982年『ハーメルンの笛を聴け』で江戸川乱歩賞候補。1985年『殺人ウイルスを追え』(のち『一万分の一ミリの殺人』と改題)でサントリーミステリー大賞佳作。

『自白の風景』『運命の塔』などの本格推理のほか、『「法隆寺の謎」殺人事件』『人麻呂の悲劇』など、歴史ミステリーにも定評がある。

 

執行 (徳間文庫)
深谷忠記 (著)

幼女誘拐殺人事件「堀田事件」の犯人として死刑判決を受けた赤江修一。彼は無実を主張したが控訴、上告とも棄却。確定後わずか二年で刑を執行された。六年後、再審請求中の堀田事件弁護団宛に一通の手紙が届く。差出人は事件の真犯人だと名乗る「山川夏夫」。さらに一年後に届いた二通目の手紙には、犯人のものという毛髪が入っていた。弁護団の須永は新聞記者の荒木らと調査を開始する。

 


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