綿矢りささん『パッキパキ北京』が刊行 作家人生で初めて出演したPVも公開
ご本人の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、綿矢りささん著『パッキパキ北京』が集英社より刊行されました。綿矢さんが、作家人生で初めて出演したPVも公開中です。
『パッキパキ北京』あらすじ
【あらすじ】
味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。
コロナ禍の北京に単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。
過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
本作品は、文芸誌「すばる」6月号を異例の重版に導いた特集「中華(ちゅーか)、今どんな感じ?」の核となった小説を書籍化したものです。著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”となっています。
綿矢りささん出演のPVも公開!
2001年、高校在学中に『インストール』でデビューし、2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞。以来作品を発表し続けている小説家の綿矢りささんが、12月発売の最新小説『パッキパキ北京』の発売を記念したプロモーションビデオ(PV)に出演しました。
PVへの出演は、綿矢さんの20年を超える小説家人生で初めてで、加えてナレーションも担当しています。
PVは、6秒バージョン3篇(「小説家」篇、「中華料理」篇、「中国結び」篇)と、15秒バージョン1篇、そして綿矢さんが中国語に挑戦している特別篇の全5篇。実際に北京に住んでこの作品を書いた綿矢さんの、生き生きとした表情が印象的なPVに仕上がっています。
PVは、『パッキパキ北京』特設サイトにて公開中です。
★『パッキパキ北京』特設サイト:https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/pakkipaki/
著者プロフィール
綿矢りさ(わたや・りさ)さんは、1984年生まれ、京都府出身。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。
2004年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞、2012年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、2020年『生(き)のみ生(き)のままで』で島清恋愛文学賞を受賞。
他の著書に『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『オーラの発表会』『嫌いなら呼ぶなよ』など。
パッキパキ北京 綿矢 りさ (著) |
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