不倫はすることより、バレてからが本番――恋愛小説の名手・唯川恵さんが実話を元に贈る〈修羅場の恋愛学〉『男と女 恋愛の落とし前』が刊行
恋愛小説の名手・唯川恵さん初の書下ろし恋愛新書『男と女 恋愛の落とし前』が新潮社より刊行されました。
「大人の恋には事情がある。だが、男に主導権はない」「恋愛は成功と失敗があるのではない。成功と教訓があるだけ」――恋に浮かれる人にも不倫の愛に悩む人にも、人生を狂わせた人にも、小説家・唯川恵さんが珠玉の名言を贈ります。
男は世間体をとり、女は自分をとる――。12人の女性のリアルな証言に基づく恋愛新書、爆誕!
他人の男を奪い続けて20年、何不自由ないのにPTA不倫に陥り家庭崩壊、経済力重視で三度離婚など、36歳から74歳までの、未婚、既婚、離婚経験者12人の大人の女性のリアルな証言を、直木賞作家・唯川恵さんが冷徹に一刀両断します。小説家ならではの視点で説得力のある珠玉の名言集にして、著者初の新書です。
本書には、
不妊治療後にセックスに目覚めた47歳、
女の幸せより自分の幸せを選んだ53歳、
長い不倫の末に現実に気づいた43歳、
何気なく夫をディスり続けた45歳、
相互依存関係の洗脳から解放されても「恋愛はいいもの」と語る56歳、
そして余命1年にして夫と友人の不倫を知った74歳
…まで、様々な女性が登場します。彼女たちの「落とし前」には、多くの生き抜くヒントが詰まっています。
ちょっと手痛いけれども、心に響く忘れられない珠玉の名言
「不倫はするよりバレてからが本番」
「恋愛体質の女に近づいてはいけない」
「恋愛関係の基本は人間関係である」
「始まりはふたりの意思、終わりは片方の意思」
「生身の男より虚像がいいこともある」
「恋に伴うのは情熱、愛が背負うのは忍耐」
「愛は失くしてはじめて気づくもの」
「恋愛の奥底には負の感情が渦巻いている」
「魅力と魔力、依存と洗脳、危険は常にある」
…等々、ちょっと手痛い名言の数々は、本書に登場する男女だけではなく、公私ともに数々の修羅場を乗り越えてきた大人にこそ響く内容ばかり。大人になればなるほどプライベートに関することは相談しにくくなってしまった人、実はちょっと叱られたい人、必読の書です。
【内容紹介】
他人の男を奪い続けて20年、何不自由ないのにPTA不倫、経済力重視で三度離婚……36歳から74歳まで12人の女性のリアルな証言を、「恋愛の神様」と呼ばれる直木賞作家が冷徹に一刀両断。「大人の恋には事情がある。だが、男に主導権はない」「恋愛は成功と失敗があるのではない。成功と教訓があるだけ」――恋に浮かれる人にも不倫の愛に悩む人にも、人生を狂わせた人にも、珠玉の名言にあふれた「修羅場の恋愛学」。
★試し読み:https://www.shinchosha.co.jp/book/611017/preview/
著者・唯川恵さんからのメッセージ
(「はじめに」より)
大人の恋には、大人の事情というものがあり、責任があり、それなりの心の準備や意識の持ち方、ルールも必要だ。
今回、女性たちから多様で奥深い恋愛模様を聞き、改めて恋愛の面白さや危うさと向き合うことになった。
女性は若い頃から恋愛について多くを学んできて、恋愛と生き方がセットになっている。だから、恋愛の選択肢をたくさん持っている女性の恋愛話は面白く、切実である。 憚りながら、私の対応がやや上から目線のところがあって失礼極まりないのだが、感じたことをストレートに書かせてもらった。また、証言は事実関係を損なわない程度に、構成を含め、適宜改変したことを先にお断りしておく。
更に、当事者である女性の言い分だけを聞いているので、相手の男性たちにしてみれば、証言内容に異議もあるだろう。けれども男性に女性たちの気持ちを分かって欲しいという気持ちも多少あり、このスタイルを選択した。何より、ちょっと申し訳ないが、男性の恋愛話は面白くない。
働いている女性が多くなった今、経済力を持つ女性も増えて、独身も結婚も離婚も、女性の心づもり次第で選択できるようになった。そんな今だからこそ、恋する大人の女性のメンタルを知ることが、生きていくための手掛かりにもなるのではないかと思う。
本書に登場する彼女たちの「落とし前」から、何かしらのヒントを得ていただけたなら嬉しい限りである。
本書の構成
はじめに
第1話 不倫はするよりバレてからが本番 ──不妊治療後にセックスに目覚めた47歳
第2話 恋愛体質の女に近づいてはいけない ――「他人の男」を奪い続ける44歳
第3話 恋愛関係の基本は人間関係である ──仕事はできるが恋には幼稚な40歳
第4話 生身の男より虚像がいいこともある ──女の幸せより自分の幸せを選んだ53歳
第5話 「相手と対等」をお金で測る危険性 ──経済力重視で三度離婚した38歳
第6話 恋に伴うのは情熱、愛が背負うのは忍耐 ──長い不倫の末に現実に気づいた43歳
第7話 彼女を救ったのは自分の城だった ──男を信じられなくなった36歳
第8話 「女としてこうあるべき」がはらむ危うさ ──夫の浮気癖にも筋を通す元ヤン妻44歳
第9話 始まりはふたりの意志、終わりは片方の意志 ──何不自由ないのにPTA不倫におちた51歳
第10話 愛は失くしてはじめて気づくもの ──何気なく夫をディスり続けた45歳
第11話 恋愛の奥底には負の感情が渦巻いている ──余命1年、夫と友人の不倫を知った74歳
第12話 魅力と魔力、依存と洗脳、危険は常にある ──それでも「恋愛はいいもの」
おわりに
著者プロフィール
唯川恵(ゆいかわ・けい)さんは、1955(昭和30)年生まれ、金沢市出身。銀行勤務などを経て、1984年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞。恋愛小説やエッセイで、多くの読者の共感を集めている。
2002(平成14)年、肩ごしの恋人』で直木賞、2008年『愛に似たもの』で柴田錬三郎賞を受賞。著書は『ベター・ハーフ』『燃えつきるまで』『100万回の言い訳』『とける、とろける』『天に堕ちる』『セシルのもくろみ』『雨心中』『テティスの逆鱗』『手のひらの砂漠』『逢魔』『啼かない鳥は空に溺れる』『淳子のてっぺん』など多数。
男と女:恋愛の落とし前 唯川 恵 (著) |
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