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韓国で60万人が共感!EXO・ベッキョンさんも紹介したエッセイ『すべての人にいい人でいる必要なんてない』が刊行

キム・ユウンさんのエッセイ『すべての人にいい人でいる必要なんてない』(訳:西野明奈さん)がかんき出版より刊行されました。

 

発売前から話題沸騰!韓国の超ロングセラーがついに邦訳

韓国で5年連続年間ベストセラー(2019~2023年教保文庫調べ)に輝き、60万部を突破した話題のベストセラーがついに邦訳。
人気K-POPアイドルグループEXOのBAEKHYUN(ベッキョン)さんが自身のYouTubeチャンネル“큥튜브(キュンチューブ)”で紹介した本として、日本でもSNSを中心に発売前から話題となりました。

 

 
すべての悩みは対人関係によるものというほど、たくさんの人が毎日人間関係で心労を感じ、傷つき、転びながら生きています。
本書は、そんな私たちを「自分を犠牲にしてまでいい人になる必要はない」と励まし、心を支え、抱きしめ、救ってくれるような一冊です。
著者がていねいな言葉で紡ぐ等身大かつリアルな感情に、ページをめくるたび、共感でぎゅっと胸が締めつけられます。

 
カバーのイラストは、いま最注目の人気イラストレーター「ぬごですが。」さんが担当。

 

すべての人にいい人になろうとして、ありのままのあなたを見失うことがありませんように──「はじめに」より

十年来の友人とひどいけんかをした日にわかりました。
人間関係では、永遠を約束することはできないと。
身内からのひどい干渉に腹を立てた夜に気づきました。
わたしのために言っているふりをして、実際はそうではないことを。
信頼していた上司に裏切られた日に誓いました。
他人が見せる姿をそのまますべて信じたりはしないと。

 
友人とうまく付き合う方法だけ学んで、
友人というものの本当の意味は誰も教えてくれませんでした。
礼儀正しく善良な人になれとばかり言われて、
無礼でいじわるな人とどう付き合えばいいかは学べませんでした。
人と関係を結んで付き合うことが、
わたしにはとても難しくて怖かったのです。

 
ぶつかり、傷つき、泣いたりもしながら、知りました。
人間関係とは流動的で主観的なものだと。
自分と合うならいい縁になるし、合わないならためらわずに別れを告げてもいい。
人に配慮できない人と、あえて仲良くなろうと努力しなくてもいいのです。

 
他人による評価にとらわれることはありません。
人のつくった基準に自分を押し込める必要もありません。
嬉しいことに喜べて、悲しいことに悲しめて、
感謝の思いに笑ったり涙ぐんだりして、
くたびれてもへたばらないあなたは、
もう十分にいい人です。
だから、すべての人にいい人になろうとして、
ありのままのあなたを見失うことがありませんように。

 

本書の目次

はじめに

#01 今日も一日、よく耐え抜いたきみへ。
――つらい一日だったとき

#02 いつか懐かしく思い出す今日だから。
――日常の小さな幸せを見つけたとき

#03 人も心に埋めているんだ。
――愛がつらくなるとき

#04 その人とのもつれを抱えて進もうと思うなら。
――人間関係のせいで自尊心が低くなるとき

おわりに 日本語版刊行に寄せて

 

著者プロフィール

 
■キム・ユウンさん

文字を集めて整えるのが仕事。たとえ一枚の紙であっても、そこに文字が込められた瞬間に温もりが生まれると知っている。涙をこらえようとして喉元が熱くなる日も、言いたいことを飲み込もうとして喉の奥が詰まる日もあるけれど、どんな一日も文字たちが集まって抱きしめてくれると信じている。紙に温もりを込めるために書き続ける。

★Instagram:https://www.instagram.com/oeouoo/

 
■訳:西野明奈(にしの・はるな)さん

茨城県出身。上智大学短期大学部英語科卒業。延世大学韓国語学堂修了。韓国ドラマの魅力を知り、韓国語の勉強をはじめる。現在は会社員として働きながら韓国語の文芸翻訳に携わる。韓国語翻訳者の古川綾子さんに師事。

訳書に『太れば世界が終わると思った』(共訳、扶桑社)、『韓国ドラマが教えてくれた大切なこと』(かんき出版)がある。

 

すべての人にいい人でいる必要なんてない
キム・ユウン (著), 西野 明奈 (翻訳)

★韓国で60万部突破のベストセラー、ついに日本上陸!★
★世界的人気K-POPアイドルグループEXOのBAEKHYUN(ベッキョン)が“큥튜브(キュンチューブ)”で紹介した話題の本★
★5年連続年間ベストセラー(2019~2023年教保文庫調べ)
★世界10カ国で翻訳★
★SNSを中心に話題沸騰中★ 

多くの人が人間関係で心労を感じ、傷つき、転びながら生きていく。生半可に心を許したから失敗したということでもないし、相手を信じすぎたのはバカみたいだということでも決してない。もうちょっと壁のある人として生きてもいい。ほどよく近く、ほどよく遠く、そうやってあなたの人生を生きていけばいい。十分に安全な距離を保って。

自分を犠牲にしてまでいい人になる必要はひとつもなかった。
すべての人にいい人になろうとして、ありのままのあなたを見失うことがありませんように。

【EXO BAEKHYUNが動画中で紹介した項目】
04/弱っていく姿が怖くなるとき
07/やみくもに我慢しなくてもいい
66/断りながら生きていく方法
70/人の輪の中にいても孤独を感じるとき
82/自尊心を高めるために

* * *
一日くらい、自分がだめになったに違いないと思って心ゆくまで泣いて過ごしてもいい。それでも忘れてはいけない。あなたという唯一の存在の美しさを。
* * *
これまでうまくやってきたと信じる気持ちを捨ててはいけない。うまくやり遂げるという確信を失くしてもいけない。揺らめく波のように、しばらくの間揺れるのはかまわないけれど、信じる気持ちを水中深くに置いてしまってはいけない。
* * *
昨日のような今日が明日になって、その時間が集まってできあがる、なによりも大切なわたしの日常だ。めいっぱいドキドキもしてみて、期待しては失望したりもする。二度とないわたしたちの人生。いまいちだ、そう言ってやり過ごすにはきらきらと輝くあなたの人生だ。
* * *
ほとんどの人は、恋愛が長引くと愛という感情もまた鈍感になる点を短所として挙げる。その鈍さがつくりだすのは、より丸くきれいな愛のかたちだ。人間関係で重要なのは、知ってきた時間ではなく、知っていく時間で自分が幸せかどうかだ。
* * *
そして、恋愛における基準がもうひとつできた。「女と実姉を区別できないバカみたいな奴とは、知り合おうともしないこと」
* * *
自尊心を食いつぶそうとする虫みたいな恋愛なら、なんの役にも立たない。愛する人という地位は、相手を壊してもいいという資格ではない。いいかげんに自分を判断してもいけないし、簡単に傷つけてもいけない。
* * *
刺激的でもなく、熱々でもない温度で、好きな人のそばにいる方法について考える。それはたぶん、面白みがなくてぬるい間柄だけど、だからこそ、より長く一緒にいることができる。
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ほとんどの人は気楽さにすぐ慣れてゆき、感謝の気持ちを簡単に忘れる人もいる。だから相手がどんな人でも、拒むことで少し胸がちくちくして気まずい思いをしても、自分のために勇気を出してみる必要がある。間違いなく。

 


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