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伊集院静さん〈27年前の「週刊ポスト」幻の連載〉を書籍化『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』が刊行

27年前の「週刊ポスト」での連載を書籍化した、伊集院静さんが「戦争と人間」の本質に迫る思索の旅エッセイ『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』が小学館より刊行されました。

 

プーチンになくて、ナポレオンにあったものとは?

1815年地中海に浮かぶ流刑地エルバ島を脱出した稀代の英雄ナポレオンがサン・ジュアン湾に上陸して、再び天下を取るために都パリを目指し進軍した「ナポレオン街道」。

伊集院静さんが実際に現地を訪れ、この道を辿り、ナポレオンの子孫の取材なども交えながら綴った、思索の旅エッセイ『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』が発売されました。

 
貧しいコルシカ島に生まれ、軍事の天才として頭角を現し、皇帝にまで上り詰めたナポレオン。法典を整備し、道路やルーヴル美術館、競馬の基礎を作るなど、数々の偉業を一代で成し遂げながらも、ワーテルローの戦いに敗れ、セント・ヘレナ島に流され、孤独な最期をとげています。

 
本書は、27年前に「週刊ポスト」(小学館)で連載していた「ナポレオン街道」(1996年7月26日号~1998年2月13日号)を加筆修正、単行本化したものです。

ロシアによる戦争で多勢の人が切ない時間を費やされている昨今。プーチンにはなくて、ナポレオンにあったものは一体何か。「皇帝・ナポレオン」の魅力とその一生を紐解き、「戦争と人間」の本質に迫る幻のエッセイが、取材時のカラー写真16ページとともに、いま甦ります。

写真:太田真三

写真:太田真三

 

本書の目次より(一部抜粋)

○ナポレオンは花が、美しいものが好き?

○塹壕で見たもの

○ナポレオンを悩ませた浪費癖

○英雄待望論

○ナポレオンとルーヴル美術館

○ナポレオンの禁欲主義

○ナポレオンは競馬の創始者?

○皇帝は伊達男だったのか?

○戦争のない国が太陽の下にあるか

 

著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん・しずか)さんは、1950年生まれ、山口県防府市出身。立教大学文学部卒業。「皐月」で作家デビュー。

その後、『乳房』(講談社)で吉川英治文学新人賞、『受け月』(文藝春秋)で直木賞、『機関車先生』(講談社)で柴田錬三郎賞、『ごろごろ』(講談社)で吉川英治文学賞、『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』(講談社)で司馬遼太郎賞を受賞。2016年紫綬褒章を受章。2021年野間出版文化賞を受賞。

『美の旅人』『夢のゴルフコースへ』『旅だから出逢えた言葉』シリーズ、『なぎさホテル』『旅行鞄のガラクタ』(以上、小学館)、『大人の流儀』シリーズ(講談社)、『タダキ君、勉強してる?』(集英社)、『大人への手順』(文藝春秋)など著作多数。

 

ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅
伊集院 静 (著)

【編集担当からのおすすめ情報】
27年の時を経て編集、単行本化された幻の旅エッセイです。著者がナポレオン街道やナポレオン所縁の地を実際に旅しながら、人間ナポレオンを紐解き、綴られた貴重な紀行文でもあり、また旅行読本としてもおすすめです。

 


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