【第13回アガサ・クリスティー賞】葉山博子さん「時の睡蓮を摘みに」が受賞 優秀賞に小塚原旬さん
早川書房は8月10日、第13回アガサ・クリスティー賞の受賞作品を発表しました。
第13回アガサ・クリスティー賞が決定!
第13回アガサ・クリスティー賞の最終選考会が8月4日、早川書房において開催され、受賞作品が次の通り決定しました。
<第13回アガサ・クリスティー賞 受賞作品>
■大賞
葉山博子(はやま・ひろこ)さん
「時の睡蓮を摘みに」
■優秀賞
小塚原旬(こづかはら・しゅん)さん
「機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢」
大賞を受賞した葉山博子さんは、1988年生まれ、石川県出身。
優秀賞を受賞した小塚原旬さんは、神奈川県大和市出身。埼玉県さいたま市在住。なお、小塚原さんは、第11回(2021年)、第12回(2022年)、第66回江戸川乱歩賞(2020年)などでも最終選考入りしています。
受賞作品は早川書房より刊行される予定です。
※受賞作品のあらすじ等、詳細は、https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2023-08-10-185654.html をご覧ください。
選考委員は、鴻巣友季子さん、法月綸太郎さん、ミステリマガジン編集長。詳しい選考過程、選評は『ミステリマガジン』2023年11月号(9月25日発売)に掲載されます。
なお、最終候補作は以下の5作品でした。
【最終候補作】
◎葉山博子さん「時の睡蓮を摘みに」
◎江戸川雷兎さん「限りなく探偵に近い探偵」
◎菊田将義さん「2079」
◎今葷倍正弥さん「罪の波及」
◎小塚原旬さん「機工審査官テオ・アルベールと永久機関の夢」
アガサ・クリスティー賞について
アガサ・クリスティー賞は、「本格ミステリをはじめ、冒険小説、スパイ小説、サスペンスなど、アガサ・クリスティーの伝統を現代に受け継ぎ、発展、進化させる総合的なミステリ小説を対象とし、新人作家の発掘と育成を目的」とする公募の新人文学賞です。
早川書房と公益財団法人「早川清文学振興財団」が、英国アガサ・クリスティー社の協力を得て創設。アガサ・クリスティー社の公認を受けた世界で唯一のミステリ賞です。
受賞者には、正賞としてクリスティーにちなんだ賞牌、副賞として賞金100万円が贈られます。
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