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台湾漫画家・韋蘺若明さん〈第14回日本国際漫画賞〉最優秀賞作品『葬送のコンチェルト』日本語版が刊行

第14回日本国際漫画賞最優秀賞を受賞した台湾漫画の『葬送のコンチェルト』(著:韋蘺若明さん/訳:串山大さん)がKADOKAWAより刊行されました。

 

葬儀とは、生者が死者を想い、お別れをするための場だ

本作は、外務省主催の第14回日本国際漫画賞で最優秀賞を受賞した台湾漫画です。

台湾版「おくりびと」として話題を呼んだ本作は、台湾独特な葬儀文化を紹介し、初めて葬儀師の仕事に触れる女子大学生の視点から描く感動の人間ドラマです。

 
<受賞コメント>

(原文)
原本擔心因為文化差異,想法無法傳遞出去,這個獎證明了漫畫可以打破文化的藩籬。

(日本語訳)
国同士の文化の違いで、伝えたいことが伝わるかを、心配をしていました。
ただ今回の受賞で、漫画は文化の壁を越えられると証明できたと思います。

 
【『葬送のコンチェルト』あらすじ】

音楽の夢を追うために、台湾の名門大学を休学した女子大学生・林初生(リンチュション)。手っ取り早く仕事を見つけようと、飛び込んだ先は「幸福葬儀社」という小さな葬儀社。
単なる遺族への接待業だと思いこんでいた初生に、葬儀社の社長・仰清(ヤンチン)が見せた初仕事は、まさかの遺体清掃!?

そんな葬儀師の仕事に触れ、次第に初生は成長し、やがて社長の大切な人の葬儀を手掛けることになる――。

 
なお、著者・韋蘺若明(リムイユミン)さんの既刊『幽霊はどこへ? 上 記憶の絆』『幽霊はどこへ? 下 愛のさよなら』の日本語版が2023年5月に同時発売されています。こちらも同じく「死」をテーマにした作品です。

 

著者プロフィール

韋蘺若明(リムイユミン) さんは、台湾・桃園生まれ。タイヤル族。

代表作は『幽霊はどこへ?』『葬送のコンチェルト』『CATzzz猫社会』『など。

好きなものはコーヒー、お菓子、日本のドラマ。仕事中はいつも政治番組を聴いている。

 

葬送のコンチェルト (MFC)
韋離若明 (著), 串山 大 (翻訳)

死に触れる仕事・葬儀師。
台湾で話題の極限の人間ドラマコミック、初の日本刊行!!

<既刊>

幽霊はどこへ? 上 記憶の絆 (MFC)
韋離若明 (著)

幽霊だけを運び、そして出会う。 それは、「幽霊バス」――。

「お母さんの幽霊は、どこに?」

幼い頃の交通事故で母を亡くし、幽霊が見えるようになった余秋冬(ユー ・チュウドン)。
母の幽霊に会うために、彼は自由に移動できない幽霊を運ぶための媒介、「幽霊バス」になる。
それは彼だけの秘密だったのだが――。
記憶喪失のおじさん幽霊阿鳳(アフォン)や、ドジっ子で吸霊体質の女子同級生李晶晶(リ・ジンジン)と出会ってから、つぎつぎと不思議な事件に巻き込まれていき――。

誰もが涙する、心温まる幽霊奇譚が幕を開ける。

幽霊はどこへ? 下 愛のさよなら (MFC)
韋離若明 (著)

僕たちは、つながっているから――。

亡くなった母を探すため、彷徨う幽霊を導く「幽霊バス」となった余秋冬(ユー ・チュウドン)。
仲間・吸霊体質の晶晶(ジンジン)とおじさん幽霊の阿鳳(アフォン)とともに、出逢った幽霊たちの願いを叶えていく。
そんな日々は、孤独な秋冬の心も溶かしていく…。
しかし、阿鳳(アフォン)が記憶を取り戻したことをきっかけに、仲間たちの関係にも変化が…。

過去と現在、死者と生者、幽霊と人、
運命の物語は意外な繋がりに結実する――。

 
【関連】
【試し読み】葬送のコンチェルト

 


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