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40代、双子の父が日常で感じたジェンダー問題を綴る!清田隆之さん(桃山商事)『おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門』が刊行

共同通信配信の好評エッセイ「清田隆之の恋バナ生活時評」を大幅に加筆し書籍化した、清田隆之さん著『おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門~暮らしとメディアのモヤモヤ「言語化」通信~』が朝日出版社より刊行されました。

恋バナがしづらい雰囲気、仮性包茎に「うっせえわ」、「おかあさんといっしょ」や阿佐ヶ谷姉妹の”男性的でない”笑い、ZRDに朝ドラの弱くて優しい男たち……日常に潜むジェンダーのもやもやを、自己矛盾も罪の意識も正直に、縦横無尽に綴ったエッセイです。

 

日ごろの「モヤモヤ」、言葉にできてます?

本書は、40代、いわゆるマジョリティ男性であり、双子を育てる父であり、フェミニズムに日々向き合う文筆家でもある著者の目を通して、帰宅途中の電車で、子供を連れて乗ったバスで、深夜のテレビ番組を見て、なんだかモヤモヤしたこと、これって変じゃない?!と思ったことなどが綴られている一冊です。

テーマは、ジェンダーをめぐる時事問題や育児のこと、メディアやコンテンツ、自身のパワハラ経験など多岐にわたる44本が収録されています。

 
<本書はこんな人にオススメ!>

◎最近テレビなどメディアを見ていて、「むむ?」と違和感を感じることが増えた
◎「男らしさ」を追い続けることに、いい加減疲れた
◎ルッキズムはよくないと思うが、外見に囚われちゃう自分もいる
◎ジェンダー問題への知識、今さらだけどまだアップデートできていなくて不安

 

本書の構成

第1章
〈男〉について考え続けた2年間のこと
恋バナは楽しい。でも、どんどんしづらいものになっていった/痴漢被害に憤る女、痴漢冤罪に怯える男/男たちは自分のことをわからないままでいいのか…

第2章
コロナと育児と生活の限界
子どもの成長はあっという間。でも、大人の1年だってそれなりに長い/自分を許してくれない〝リトル清田?の厳しさ/子どもが風邪をひくと一瞬で詰む日々…

第3章
#stayhomeと令和のエンタメ
朝ドラの弱くて優しい男たち/阿佐ケ谷姉妹に感じた”男性的”ではない笑いの感覚/「ガッキーロス」に独禁法まで持ち出す”ノリ”の気持ち悪さ…

第4章
心を開いて、清田くん!
恋愛のモヤモヤに潜む政治意識のズレ/「暴力とコミュニケーションが紙一重」の領域で傷つく男性たち/「お茶する」ことの醍醐味、ガールズトークの文化に学んだこと…

 

著者プロフィール

著者の清田隆之(きよた・たかゆき)さんは、1980年生まれ、東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業。文筆業。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。これまで1200人以上の恋バナに耳を傾け、恋愛とジェンダーをテーマにコラムを執筆。朝日新聞be「悩みのるつぼ」では回答者を務める。

単書に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)、『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)、澁谷知美さんとの共編著に『どうして男はそうなんだろうか会議──いろいろ語り合って見えてきた「これからの男」のこと』(筑摩書房)、トミヤマユキコさんとの共著に『文庫版 大学1年生の歩き方』(集英社)などがある。

 

おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門  ――暮らしとメディアのモヤモヤ「言語化」通信
清田隆之(桃山商事) (著)

あのとき悩んだあのことは、全部ジェンダーの問題だったのかも・・?!

非モテ男性たちのぼやき、仮性包茎に『うっせぇわ』、『おかあさんといっしょ』や母親からの過干渉、ぼる塾、阿佐ヶ谷姉妹のお笑い、ZARDに朝ドラの男性たち、パワハラ、新興宗教、ルッキズム……
ジェンダーを自分事として考えるために。
共同通信配信の好評エッセイ「清田隆之の恋バナ生活時評」を大幅加筆。より正直に、言葉の密度高く書籍化。

日々を暮らす中で感じたモヤモヤを、誰かと話しながら言語化していく営みこそ、ジェンダーという巨大にしてつかみどころがなく、それでいて根源的で影響力も計り知れない問題に向き合うためのきっかけになるのではないか。私というミクロの世界と、社会というマクロの世界は、どこかで確実につながっている。――「まえがき」

 


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