本のページ

SINCE 1991

三津田信三さん「最も怖いと思う怪談をお寄せください」に加門七海さん、菊地秀行さん、澤村伊智さん、霜島ケイさん、名梁和泉さん、福澤徹三さんが応えた!『七人怪談』が刊行

三津田信三さん編著の書き下ろし怪談競作集『七人怪談』がKADOKAWAより刊行されました。

本書には、ホラー小説界を牽引する三津田さんが、屈指のホラー小説の名手たち(加門七海さん、菊地秀行さん、澤村伊智さん、霜島ケイさん、名梁和泉さん、福澤徹三さん)にそれぞれ相応しいと考えたテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いてください」と依頼し執筆された6編と、さらに自ら執筆した1編を加えた7つの最恐怪談が収録されています。

 

名だたるホラーの名手たちが集結――七つの最恐が語られる

 
【本書の内容】

屈指の名手たちが「自分が最も怖いと思う怪談」を綴る。

「これは、わたしが小学校の、高学年だった頃の話です」――少女が雑誌に寄稿した、ある家族を襲った不気味な怪異の記録。悪化していく一方の父の怪我、何者かに乗っ取られ不気味な笑い声をあげる妹。そして親類たちの死。霊能者“マツシタサヤ”によって怪異は鎮められ、記録は締めくくられる。だが、この投稿を皮切りに、マツシタサヤを巡る不可解な記録が世に溢れはじめ……
(澤村伊智さん「サヤさん」)。

 
同窓会をきっかけに、故郷の実家に泊まることになった「私」。すでに実家には誰も住んでおらず、何も無い家に過ぎないはずなのに、「私」以外の何者かの気配が段々と濃くなっていく。居間にたたずむ邪悪な笑みをたたえた阿弥陀如来像、座敷の布団の中で蠢くモノ、そして――。忌まわしい記憶とともに、何かが迫る
(三津田信三さん「何も無い家」)。

 
屈指のホラー小説の名手たちがそれぞれ真骨頂のテーマで「自分が最も怖いと思う怪談」をつづった最恐怪談集。

 
<収録作>

霊能者怪談――澤村伊智さん「サヤさん」
実話系怪談――加門七海さん「貝田川」
異界系怪談――名梁和泉さん「燃頭のいた町」
時代劇怪談――菊地秀行さん「旅の武士」
民俗学怪談――霜島ケイさん「魔々」
会社系怪談――福澤徹三さん「会社奇譚」
建物系怪談――三津田信三さん「何も無い家」

 

編著者プロフィール 

三津田信三(みつだ・しんぞう)さんは、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。2010年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。

主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる「家シリーズ」、『どこの家にも怖いものはいる』にはじまる「幽霊屋敷」シリーズ、『黒面の狐』にはじまる「物理波矢多」シリーズ、『のぞきめ』『みみそぎ』『怪談のテープ起こし』『犯罪乱歩幻想』『逢魔宿り』『子狐たちの災園』『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』など多数。

 

七人怪談
三津田 信三 (編集, 著), 加門 七海 (著), 菊地 秀行 (著), 澤村伊智 (著), 霜島 ケイ (著), 名梁 和泉 (著), 福澤 徹三 (著)

装幀:坂野公一
装画:奇烏

 
【関連】
【試し読み】七人怪談

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です