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三津田信三さん新シリーズ第1弾『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』が刊行

ホラーミステリの旗手・三津田信三さん著『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』がKADOKAWAより刊行されました。著者の人気シリーズの主人公で民俗学者にして作家、「刀城言耶」の研究室を舞台に繰り広げられる、新たなホラーミステリです。

 

亡者は海より這い上がり、首無女が迫り来る――名探偵・刀城言耶の怖がりな助手と、怪談を語る女子大生が謎解きに挑む

本書では、年を経て縮む山中の家、密室に出現した座敷婆、素封家を脅かす口裂き女などなど、土地の伝承に纏わる怪異譚としか思えない数々の事件の記録が語られます。名探偵の怖がりな助手と、怪談を語る女子大生が、その記録を紐解いて現実的な解釈を提示し、謎解きに挑む連作短編集です。

 
【あらすじ】

「つまり先生は、本物の怪異と出遭われた……」
「君も納得のいく合理的な推理が、きっとあるはずだ」

瀬戸内にある波鳥町では、日の暮れかけた逢魔が時にふらふらと歩く怪異、亡者が目撃されていたという。亡者に関わる忌まわしい事件について話すため、大学生の瞳星愛は、名探偵にして作家の刀城言耶が講師を務める怪異民俗学研究室を訪ねる。

言耶本人は不在で、留守を任されている天弓馬人という若い作家に自らの体験を語ることに。怖がりな馬人は、怪異譚を怪異譚のまま放置できず、現実的な解釈をいくつも提示するのだが……(「第一話 歩く亡者」)。

首無女、座敷婆、狐鬼――怪民研に持ち込まれる数々の怪異譚の真相に、名探偵の助手たちが迫る!

 

著者プロフィール

著者の三津田信三(みつだ・しんぞう)さんは、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。2010年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。

主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる「家シリーズ」、『どこの家にも怖いものはいる』にはじまる「幽霊屋敷」シリーズ、『黒面の狐』にはじまる「物理波矢多」シリーズ、『のぞきめ』『みみそぎ』『怪談のテープ起こし』『犯罪乱歩幻想』『逢魔宿り』『子狐たちの災園』など多数。

 

歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理
三津田 信三 (著)

亡者は海より這い上がり、首無女が迫り来る――。

瀬戸内にある波鳥町。その町にある、かつて亡者道と呼ばれた海沿いの道では、日の暮れかけた逢魔が時に、ふらふらと歩く亡者が目撃されたという。かつて体験した「亡者」についての忌まわしい出来事について話すため、大学生の瞳星愛は、刀城言耶という作家が講師を務める「怪異民俗学研究室」、通称「怪民研」を訪ねた。言耶は不在で、留守を任されている天弓馬人という若い作家にその話をすることに。こんな研究室に在籍していながらとても怖がりな馬人は、怪異譚を怪異譚のまま放置できず、現実的ないくつもの解釈を提示する。あの日、愛が遭遇したものはいったい何だったのか――(「第一話 歩く亡者」)。ホラー×ミステリの名手による戦慄の新シリーズ始動!

装幀:西村 弘美
装画:影山 徹

<参考>

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
三津田 信三 (著)

憑き物の恐怖 カカシ様の戦慄 連続する人死にの謎
戦慄の本格ホラー推理!山深い村に蔓延る恐怖の連続!神々櫛(かがぐし)村絵図、現場見取り図を追加、待望の文庫化!

神々櫛村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。

 


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