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【第24回読売・吉野作造賞】牧原出さん『田中耕太郎 闘う司法の確立者、世界法の探究者』が受賞

読売新聞社と中央公論新社が主催する第24回読売・吉野作造賞の受賞作が発表されました。

 

第24回読売・吉野作造賞が決定!

第24回読売・吉野作造賞の受賞作品は次の通りです。

 
◆<第24回読売・吉野作造賞 受賞作品>

牧原出(まきはら・いづる)さん
『田中耕太郎』(中央公論新社)

 
受賞者の牧原出さんは、1967年生まれ、愛知県出身。1990年東京大学法学部卒業。東北大学法学部助教授、同大学大学院法学研究科教授などを経て、2013年より東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は行政学・政治学・政治史。2003年『内閣政治と「大蔵省支配」――政治主導の条件』(中公叢書)でサントリー学芸賞を受賞。

 
選考委員は、北岡伸一さん(東京大学名誉教授/座長)、猪木武徳さん(大阪大学名誉教授)、山内昌之さん(富士通FSC特別顧問)、白石隆さん(熊本県立大学理事長)、吉川洋さん(東京大学名誉教授)、老川祥一さん(読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆代理、東京本社取締役論説委員長)、安部順一さん(中央公論新社代表取締役社長)。

 

読売・吉野作造賞について

読売・吉野作造賞は、読売新聞社の「読売論壇賞」と中央公論新社の「吉野作造賞」を統合する形で2000年に創設された学術賞です。政治・経済・社会・歴史・文化の各分野における優れた論文、および単行本を顕彰します。

前年1月から12月までに発表された単行本、雑誌論文を対象とし、受賞者には、正賞の文箱と副賞300万円が贈られます。

 

田中耕太郎――闘う司法の確立者、世界法の探究者 (中公新書)
牧原 出 (著)

戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き、教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所裁判官に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。

 
【関連】
2023年度(第24回)牧原出氏『田中耕太郎』(中央公論新社) : 読売新聞

 


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