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直木賞作家・澤田瞳子さん作家デビュー後初のエッセイ集『天神さんが晴れなら』が刊行

『京都はんなり暮し』から15年ぶり、直木賞作家・澤田瞳子さんの作家デビュー後初のエッセイ集『天神さんが晴れなら』が徳間書店より刊行されました。

 

歴史、食、旅、芸術……直木賞作家が日常の風景を綴ったエッセイ集

小さな出来事が積み重なって月日は過ぎ、我々の日常は歴史になる。その一隅に今、私は短い尻尾を揺らして暮らしている――。

京都に生まれ育ち、今も暮らす。食を楽しみ、旅に心惹かれ、美術・芸術を愛し、悠久の歴史に思いを馳せる。そして、それらすべてのことが物語を紡ぐ糧となる。

「知らないことを知るのが大好き」という著者が出会ったさまざまな出来事が、ウィット溢れる文章で綴られています。

 
<著者コメント>

暮しの中で感じた事のだいたいは雲のように取り留めなく、放っておくとふわふわとどこかに消えてしまいます。
分かりやすい感動や発見は、ここにはないかもしれません。

ですが流れゆく日常ほど実は大切なものはなく、その喜びを少しでも留めておきたいと綴った言葉たちです。

本文より抜粋(1)――「天神さんが晴れなら」

本文より抜粋(1)――「天神さんが晴れなら」

本文より抜粋(2)――「己の小ささ忘れまい」

本文より抜粋(2)――「己の小ささ忘れまい」

 

本書の目次

京都に暮らす

日々の糧

まだ見ぬ空を追いかけて

出会いの時

きらめきへの誘い

歴史の旅へ

ただ、書く

 

著者プロフィール

撮影:松山勇樹

撮影:松山勇樹

著者の澤田瞳子(さわだ・とうこ)さんは、1977年生まれ、京都府出身。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞。2016年『若冲』で第9回親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、2021年『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞。

その他の著書に『ふたり女房』『師走の扶持』『関越えの夜』『秋萩の散る』(以上、徳間文庫)、『火定』『龍華記』『落花』『月人壮士』『輝山』『漆花ひとつ』『恋ふらむ鳥は』、エッセイ『京都はんなり暮し』などがある。

 

天神さんが晴れなら
澤田瞳子 (著)

きっと多くの人を虜にし続けてきた千年の都に、私自身もすでに搦め捕られているのであろう。
そんな華やかな檻を愛おしく、また時に苛立たしく感じながら、私は今日も山に囲まれたこの町に暮らす。
(本文より)

『京都はんなり暮し』から15年ぶり、
作家デビュー後は初となる澤田瞳子氏のエッセイ集。

生まれ育ち、今も暮らす京都。食を楽しみ、旅に心惹かれ、美術・芸術を愛し、遊休の歴史に思いを馳せる。
そして、それらすべてのことが物語を紡ぐ糧となる。

「知らないことを知るのが大好き」という著者が出会ったさまざまな出来事をウィット溢れる文章で描く。

<作家デビュー前のエッセイ集『京都はんなり暮し』徳間文庫で発売中!>

京都はんなり暮し〈新装版〉 (徳間文庫)
澤田 瞳子 (著)

京都の和菓子と一口で言っても、お餅屋・お菓子屋の違い、ご存知ですか? 京都生まれ京都育ち、気鋭の歴史時代作家がこっそり教える京都の姿。『枕草子』『平家物語』などの著名な書や、『鈴鹿家記』『古今名物御前菓子秘伝抄』などの貴重な資料を繙き、過去から現代における京都の奥深さを教えます。誰もが知る名所や祭事の他、地元に馴染む商店に根付く歴史は読んで愉しく、ためになる!

 


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