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シリーズ累計30万部突破!「山怪」最新作『山怪 朱 山人が語る不思議な話』が刊行

田中康弘さんの「山怪」シリーズ第4弾『山怪 朱 山人が語る不思議な話』が山と渓谷社より刊行されました。

 

日本の山には何かがいる―― 現代版遠野物語『山怪 朱 山人が語る不思議な話』

本作は、2015年6月に刊行されてベストセラーとなった『山怪 山人が語る不思議な話』、2016年1月に刊行された『山怪 弐 山人が゛語る不思議な話』、2018年9月に刊行された『山怪 参 山人が語る不思議な話』の第4弾に当たる最新作です。

 
長年、マタギや狩猟など、山に入り取材を続けてきた著者が、山に暮らす人や働く人をはじめ、多くの山人の元を訪ね、山の不可思議な体験談を取材しまとめた一冊。本シリーズは「現代版遠野物語」として、新聞・雑誌等数多くのメディアで絶賛され、シリーズ累計30万部を突破しました。第4作目となる今作も同様に、すべて改めて取材・執筆した「現在形のフィールドワーク」であり、その集大成です。

 
北は北海道、南は宮崎県まで取材を敢行し、山に生きる人々が遭遇した不可思議で、ときに恐ろしい体験を収集。近代化する社会の中で、消えゆく「山怪」を追う新章が始まります。

 

本書の構成

はじめに 消えゆく山怪を追う

1 妖しの森
(高尾山)蛸杉仙人/呼ばれる人/白い着物の女
(奥多摩)小さなキツネが住みつく家/闇女
(奥秩父・丹波山系)白い犬と不思議な人/守られる人/大蛇と火の玉
(西上州)大漁に気をつけろ/恐ろしいヤマカガシ/楽しい遠足/二度と行かない/電報配達人/妙義山中之嶽神社
(奥利根)白目を剥く女/彷徨えるテント/なぜそんな所にいるの?
(越後・魚沼)蛇が飛ぶ跳ぶ/奇妙な人?たち/異獣/あなたはどなた/肖像画
(信州・戸隠)テントの中と外/時空のゆがみ

2 静寂の山
(北海道・松前半島)羆撃ちの経験/松前半島の狐狸/行者と石版/熊穴ホテル/変わらぬ叫び声
(白神山地・目屋)罠と黒蛇/マタギvs狸/神様の地/足のある魚
(白神山地・藤里町)謎の電話/田んぼの中、雪の中/下りか?登りか?/山奥の出来事/頭を蹴飛ばすタマシイ/ゴミソと川流れ
(南蔵王・七ヶ宿町)狐と蜻蛉爺/小さなおじさん/錫杖の音と裏山の騒ぎ/友の帰還
(奥会津)マタギの体験/会津の狐
(飯豊連峰)飯豊連峰に潜むモノ/何でも大きい?/山の現場

3 背中合わせの異界
(飛騨・東白川村)不幸のツチノコ?
(但馬・豊岡)笑う鹿/演歌おばさん
(中国山地)棺桶と火の玉/神様と呪いの木/悪いモノ
(土佐)優しい狸/山師の体験/川にエンコ、山にはへんど/山の呼び声
(九州中央高地)騒ぐ水/人魂が飛び交う村/カリコボーズの森/悪意無き悪戯/きゃあぼう吹き

(山怪拾遺)山怪は何でも狐のせい?/狼を探す男/何者?

おわりに コロナと山怪

 

著者プロフィール

著者の田中康弘(たなか・やすひろ)さんは、1959年生まれ、長崎県佐世保市出身。礼文島から西表島までの日本全国を放浪取材するフリーランスカメラマン。農林水産業の現場、特にマタギ等の狩猟に関する取材多数。

著作に、『山怪』『山怪 弍』『山怪 参』『完本 マタギ 矛盾なき労働と食文化』『鍛冶屋 炎の仕事』 (山と溪谷社)、『女猟師 わたしが猟師になったワケ』『日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』『猟師食堂』(枻出版)、『猟師が教えるシカ・イノシシ利用大全』(農山漁村文化協会)、『ニッポンの肉食 マタギから食肉処理施設まで』(筑摩書房)などがある。

 

怪朱 山人が語る不思議な話
田中 康弘 (著)

ベストセラー『山怪』第4弾、新たな次元への幕開け!
未知のウイルスが人類を脅かすように、いまも郷国には「山」という未知の暗闇がぽっかりと空いている。

近代化する社会の中で、消えゆく「山怪」たちを追う!
現代の遠野物語として話題になった「山怪」シリーズ、新章が始まる。

北は北海道から南は宮崎県まで。
山に生きる人々が遭遇した奇妙で不思議な、ときに恐ろしい体験とは。

<既刊>

山怪 山人が語る不思議な話田中康弘 (著)

著者の田中康弘氏が、交流のある秋田・阿仁のマタギたちや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとから、実話として聞いた山の奇妙で怖ろしい体験談を多数収録。
話者が自分で経験したこととして語る物語は、リアリティがあり、かつとらえどころのない山の裏側の世界を垣間見させてくれる。
山の怪談。現代版遠野物語。

 


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