岡本隆司さんが著書『悪党たちの中華帝国』を自ら解説するオンライン講座を開催

NHK文化センターは、1400年の歴史から「悪党を生み出す国家の構造」を浮き彫りにする『悪党たちの中華帝国』（新潮選書）の著者で、中国史研究の第一人者・岡本隆司さん自ら同書の「悪党」たちを解説するオンライン講座を4月15日より開催します。

 
本講座では、唐の太宗・安禄山から、王安石・朱子・王陽明をへて、20世紀の人士にいたるまで、1400年にわたる12人の「悪党」の試行錯誤の歴史から、その国家構造を読み解いていきます。

日中国交正常化50年を迎えたいま、習近平が独裁化を強め、周辺国との紛争の絶えない「近くて遠い隣国」の本質を、あらためて歴史と人物から学んでみませんか。

人気歴史家が描く「闇落ち」した男たちの1400年史！

虐殺を重ねた支配者、権力に執着した裏切者、独り善がりな改革者、過激な教えを説いた思想家…など、中国の偉人はなぜ「悪党」ばかりなのか―？
その原因は個人の資質ではなく、中国の国家構造にあります。

 
本講座では、彼らが「悪の道」に堕ちた背景を毎回1人ずつ取り上げ、解き明かします。現代中国の悪党までもを射程に入れた圧巻の1400年史、まずは前半がスタートします。前半では、唐宋変革期までの悪党6人を取り上げます。

 
【各回のテーマ】

◎2023/04/15(土)：唐の太宗 ― 明君はつくられる ―
◎2023/05/20(土)：安禄山 ― 「逆臣」か「聖人」か ―
◎2023/06/17(土)：馮道 ― 「無節操」か「名宰相」か ―
◎2023/07/15(土)：後周の世宗（紫栄） ― 仏教を迫害した最後の帝 ―
◎2023/08/19(土)：王安石 ―「拗ね者宰相」―
◎2023/09/16(土)：朱子 ― 封建主義を招いた「道学者先生」 ―

（左から）太宗　安禄山　馮道

（左から）世宗　王安石　朱子

講師プロフィール

著者の岡本隆司（おかもと・たかし）さんは、1965年生まれ、京都市出身。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士（文学）。宮崎大学助教授を経て、現在、2022年8月現在、京都府立大学教授。専攻は東洋史・近代アジア史。

著書に『近代中国と海関』（大平正芳記念賞受賞）、『属国と自主のあいだ』（サントリー学芸賞受賞）、『中国の誕生』（樫山純三賞、アジア太平洋賞特別賞受賞）、『李鴻章』『袁世凱』『曽国藩』『中国の論理』『明代とは何か』『君主号の世界史』など多数。

講座「悪党たちの中華帝国～唐宋変革編～」開催概要

この講座は、パソコンやタブレット、そしてネット環境があれば、全国どこでも受講できるオンライン講座です。使用するのはビデオ会議ツールZoom。ウェビナー形式で実施するので、ご自身がカメラに映ることはありません。質問もチャット機能を使用すればマイクもなしでOKです。

各回、終了1週間後より、14日間のアーカイブ配信（見逃し配信）があります。リアルタイムでは視聴できないという方でも受講できます。アーカイブ配信期間中は何度でも視聴できますので、復習もしっかりできます。

 
■講師：京都府立大学教授　岡本隆司さん

■受講形態：オンライン受講

■開講日時
4月15日（土）11:00～12:30
5月20日（土）11:00～12:30
6月17日（土）11:00～12:30
7月15日（土）11:00～12:30
8月19日（土）11:00～12:30
9月16日（土）11:00～12:30

■受講料金：NHK文化センター会員・一般(入会不要)：19,800円（税込）

■主催:NHK文化センターさいたまアリーナ教室

★詳細＆申込み：https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1262258.html

悪党たちの中華帝国 (新潮選書) 岡本 隆司 (著) 後周の世宗・明の永楽帝ら、虐殺を重ねた支配者たち。安禄山・馮道ら、権力に執着した裏切者たち。王安石・梁啓超ら、独り善がりな改革者たち。李卓吾・康有為ら、過激な教えを説いた思想家たち。12人の生涯をたどり、彼らが「悪の道」に堕ちた背景を解き明かす。現代中国の悪党も射程に入れた、圧巻の1400年史!

 
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