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「ミチヨシ節」満載! 指揮者・井上道義さんエッセイ集『降福からの道』が刊行

指揮者・井上道義さんによるエッセイ集『降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集』が三修社より刊行されました。

 

新聞連載や自伝的ミュージカルオペラの初演も話題に――稀代の感性で綴る随想と実行の記録

「芸術以外に生甲斐なんか残されていないぜ。遠慮は芸術の敵だろう」

 
昨年末の朝日新聞連載「語る 人生の贈りもの」が大きな話題を呼ぶなど、指揮のみならずその発言・文章も多くの人々の心を惹きつけてやまない井上道義さん。本書はユーモア溢れる筆致で、常に真理を探究し、自らをさらけ出し、クラシック音楽とともに生きる井上マエストロの心の内を存分に味わえるエッセイ集です。

 
2024年末の引退を前に、これまで新聞、雑誌、公演パンフレット等さまざまな媒体に発表された膨大な文章の中から「ミチヨシ節」を選りすぐり、さらに書き下ろしを加えて一冊にまとめたものです。

 

数多くの寄稿エッセイを5つのテーマで編みなおす

本書は、

自身の半生を振り返りつつ、日々の出来事の中で生きる意義を見つめる「人生の道」、
ショスタコーヴィチ等敬愛する作曲家についてや、ミチヨシ流音楽鑑賞術などを記した「音楽の道」、
ヨーロッパ、京都、成城などゆかりの地についての思いを綴った「街から街へ」、
巨匠たちへの追悼文や、エネルギーをくれた人々との交流を回想する「交差点」、
コンサートの舞台の上にだけ現れる世界について語る「舞台への道」

…の5つのテーマで編纂。

 
執筆時の年齢を添えてあり、時を超えても揺るがぬ井上道義さんのエッセンスを感じつつ、同時代を生きてきた読者にとっては当時に思いを馳せながら読むことができます。

 

著者プロフィール

著者の井上道義(いのうえ・みちよし)さんは、1946年生まれ、東京都出身。桐朋学園大学卒業。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィル音楽監督、京都市響音楽監督、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任。

2014年4月、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。2015&2020年全国共同制作オペラ「フィガロの結婚」(野田秀樹さん演出)、2017年大阪国際フェスティバル「バーンスタイン:ミサ」(演出兼任)、2019年全国共同制作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」(森山開次さん演出)、いずれも総監督として率い既成概念にとらわれない唯一無二の舞台を作り上げている。2018年、日越外交関係樹立45周年記念NHK交響楽団ベトナムツアーを指揮し各方面より絶賛されている。

2016年「渡邊暁雄基金特別賞」「東燃ゼネラル音楽賞」、2018年「大阪文化賞」「大阪文化祭賞」「音楽クリティック・クラブ賞」、2019年「有馬賞」を受賞。オーケストラ・アンサンブル金沢桂冠指揮者。

★オフィシャルサイト:http://www.michiyoshi-inoue.com/

 

降福からの道 欲張り指揮者のエッセイ集
井上道義 (著)

「僕の人生、音楽だけではないが、正面から指揮をやってきたらこれほどの発見があったことに驚いている!」

「自分を最も生かせる道」として指揮者になった井上道義が、その稀代の感性で切り拓く仕事、音楽、社会、そして人との出会いや日々の出来事の内に見出す、生きることの意義。
これまで新聞・雑誌等さまざまな媒体に寄稿したエッセイに、書き下ろしを加え1冊に編纂。
自分を十二分に生きる、自分に誠実に生きることに欲張り(?)な随想と実行の記録。

 


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