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大谷朝子さん「第46回すばる文学賞」受賞作『がらんどう』が刊行後たちまち3刷

集英社から2月3日に刊行された大谷朝子さんの第46回すばる文学賞受賞作『がらんどう』(受賞時のタイトルは「空洞を抱く」)の3刷重版が決定しました。

 

恋愛、結婚、出産…諦めたら、楽になれるのかな

 
【あらすじ】

人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない平井と、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作り続ける菅沼。
アイドルグループ「KI Dash」の推し活で繋がったふたりのコロナ下での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが――
恋愛、結婚、出産、家族……世間一般の幸せルートを諦めきれないもどかしさと、虚しさ。
《今》を生きるすべての人へ、さまざまな属性を越えて響く“わたしたち”の物語。

★試し読み:https://www.shueisha.co.jp/books-cbs/c2082/c166-17536/

 
<大谷朝子さん×堀江敏幸さん刊行記念対談を公開>

本作品について、第46回すばる文学賞の選考委員の一人、堀江敏幸さんは「二人の距離感がとてもいい」と評しています。

★すばる文学賞受賞作『がらんどう』刊行記念対談 大谷朝子×堀江敏幸さん「空洞を小説によって浮かび上がらせたい」:https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/garandou/

 
また、受賞者インタビュー、受賞記念エッセイ、瀧井朝世さんによる書評なども公開中です。

★URL:https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/garandou/

 

著者プロフィール

著者の大谷朝子(おおたに・あさこ)さんは、1990年生まれ、千葉県出身。2022年、本作で第46回すばる文学賞を受賞

 

がらんどう
大谷 朝子 (著)

【第46回すばる文学賞受賞作】
最も読む快楽を感じた――岸本佐知子氏(翻訳家)
不穏な虚を抱えたパワーバランスを評価したい――堀江敏幸氏(作家)
(選評より)

「ルームシェアっていうの、やらない? もっと広い部屋に住めるし、生活費も節約できるし、家事も分担できるよ」
「若い人たち同士ならわかるけど……本気なの?」
「四十過ぎた女二人が同居しちゃいけないって法律はないよ」
「でも、普通はしないよ」

人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない平井と、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作り続ける菅沼。
二人組アイドルグループ「KI Dash」の推し活で繋がった二人のコロナ禍での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが――

恋愛、結婚、出産、家族……どんな型にもうまくはまれない、でも、特別じゃない。
《今》を生きるすべての人へ、さまざまな属性を越えて響く“わたしたち”の物語。

 
【関連】
すばる文学賞受賞作『がらんどう』刊行記念対談 大谷朝子×堀江敏幸「空洞を小説によって浮かび上がらせたい」 | 集英社 文芸ステーション
【試し読み】がらんどう
がらんどう | 集英社 文芸ステーション

 


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