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川上未映子さん『すべて真夜中の恋人たち』が「全米批評家協会賞」最終候補作品にノミネート

川上未映子さん『すべて真夜中の恋人たち』が「全米批評家協会賞」最終候補作品にノミネート

川上未映子さん『すべて真夜中の恋人たち』が「全米批評家協会賞」最終候補作品にノミネート

世界で最も権威のある文学賞の一つである「全米批評家協会賞(The National Book Critics Circle Awards)」小説部門の最終候補作品が1月31日(現地時間)に発表され 、 川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』英訳版(タイトル『All the Lovers in the Night』がノミネートされたと、日本での版元である講談社より発表がありました。

全米批評家協会賞は毎年、小説、ノンフィクション、伝記、自叙伝、詩、批評の各部門で優れた文学作品に与えられるもので、小説部門で日本人作家が最終候補となるのは初めてです。なお、最終結果は3月23日(現地時間)に決定する予定です。

なお、2022年に英語版が刊行された『すべて真夜中の恋人たち』は、TIME誌が選ぶ「今年の100冊」、ワシントンポストが選ぶ「2022年の最高の50冊」などにも選出されています。

 
【『すべて真夜中の恋人たち』あらすじ】

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。

 
<著者・川上未映子(かわかみ・みえこ)さん プロフィール>

大阪府出身。2007年『わたくし率イン歯一、または世界』で早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2008年『乳と卵』で芥川賞、 2009年に詩集『先端で、さすわさされるわ そらええわ』で中原中也賞、2010年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、 2013年に詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、2016年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、2019年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。また、短編「マリーの愛の証明」が Granta Best of Young Japanese Novelists 2016 に選出。『ヘヴン』の英訳版は2022年に国際ブッカー賞最終候補に選出。

その他の著者に『あこがれ』『ウィステリアと三人の女たち』、『みみずくは黄昏に飛びたつ』(村上春樹さんとの共著)など著書多数。最新刊『黄色い家』が中央公論新社より2月20日に刊行予定。

 

 
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