「2023年本屋大賞」ノミネート作が決定!
「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」を決める本屋大賞の2023年度のノミネート作品が決定しました。
本屋大賞について
本屋大賞は、出版不況の中、「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、ひいては出版業界を現場から盛り上げていけないか」という趣旨で設立され、「NPO法人 本屋大賞実行委員会」が運営。書店(オンライン書店を含む)の書店員の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されます。
そして今回、全国の書店員615名の投票により一次投票が終了し、その集計の結果、上位10作品が「2023年本屋大賞」ノミネート作品として決定しました。
なお、今後、ノミネート作品を対象に二次投票が行われ、大賞作品の発表及び贈賞式は4月12日(水)に東京都港区元赤坂「明治記念館」にて行われる予定です。
2023年本屋大賞ノミネート10作(作品名五十音順)
<2023年本屋大賞ノミネート作品> ※作品名五十音順
◎『川のほとりに立つ者は』(寺地はるなさん/双葉社)
◎『君のクイズ』(小川哲さん/朝日新聞出版)
◎『宙ごはん』(町田そのこさん/小学館)
◎『月の立つ林で』(青山美智子さん/ポプラ社)
◎『汝、星のごとく』(凪良ゆうさん/講談社)
◎『方舟』(夕木春央さん/講談社)
◎『#真相をお話しします』(結城真一郎さん/新潮社)
◎『爆弾』(呉勝浩さん/講談社)
◎『光のとこにいてね』(一穂ミチさん/文藝春秋)
◎『ラブカは静かに弓を持つ』(安壇美緒さん/集英社)
「2023年本屋大賞」開催概要
■選考期間:2022年11月~2023年4月
■対象作品:2021年12月1日~2022年11月30日に刊行された日本の小説(判型問わず オリジナルの小説)
■投票参加資格者 :新刊を扱っている書店の店員であること(オンライン書店店員、パート社員も含む)
■選考方法
(1)一次投票で一人3作品を選んで投票。
(2)一次投票の上、集計結果上位10作品をノミネート本として発表。
(3)二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票。
(4)二次投票の集計結果により大賞作品を決定。
■スケジュール
◎2022年12月01日(木)一次投票、翻訳小説部門、発掘部門 投票スタート
◎2023年1月04日(水)一次投票、発掘部門、投票締め切り
◎2023年1月20日(金)ノミネート発表&二次投票スタート
◎2023年2月12日(日)翻訳小説部門、投票締め切り
◎2023年2月28日(火)二次投票締め切り
◎2023年4月12日(水)大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果発表(明治記念館での発表会及び『本の雑誌』増刊号にて)
【発掘部門】
ジャンルを問わず、2021年11月30日以前に刊行された作品を対象。一次投票時に既刊本のお勧め本を一点投票。「本屋大賞」発表時に、「発掘部門」に投票された作品をリスト化して発表。
【翻訳小説部門】
2021年12月1日~2022年11月30日に日本で刊行された翻訳小説の中から、一人3冊までを投票し、集計。
川のほとりに立つ者は 寺地 はるな (著) カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。 |
君のクイズ 小川 哲 (著) 面白すぎる!! 驚くべき謎を解くミステリーとしても最高だし、こんなに興奮する小説に出会ったのも久しぶり。頼まれてもいないのに「推薦コメントを書かせて!」とお願いしてしまいました。小川哲さん、ほんとすごいな。 ――伊坂幸太郎氏 一度本を開いたらもう終わりだ。面白すぎてそのまま読み切ってしまった。 熱くて、ワクワクして、予想もつかない感動が襲ってくる。 ミステリーでも、バトルものでも、人生ドラマでもある。 でもそれだけじゃない。ジャンルはたぶん「面白い小説」だ。 ――佐久間宣行氏 |
宙ごはん 町田 そのこ (著) この物語は、あなたの人生を支えてくれる 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。 |
月の立つ林で 青山美智子 (著) 似ているようでまったく違う、 2021年、2022年本屋大賞2位! 長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。 つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。 最後に仕掛けられた驚きの事実と |
汝、星のごとく 凪良 ゆう (著) ――わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 ――まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。 |
方舟 夕木 春央 (著) 「週刊文春ミステリーベスト10」&「MRC大賞2022」堂々ダブル受賞! 9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。 タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。 |
#真相をお話しします 結城 真一郎 (著) 私たちの日常に潜む小さな”歪み”、あなたは見抜くことができるか。 家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。 |
爆弾 呉 勝浩 (著) このミステリーがすごい!2023年版 国内編第1位! 東京、炎上。正義は、守れるのか。 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 |
光のとこにいてね 一穂 ミチ (著) 『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作 たった1人の、運命に出会った 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。 運命に導かれ、運命に引き裂かれる |
ラブカは静かに弓を持つ 安壇 美緒 (著) 深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。 その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。 優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。 武器はチェロ。 少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。 |
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