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【紀伊國屋じんぶん大賞2023】読者と選ぶ人文書ベスト30を発表! 大賞は高島鈴さん『布団の中から蜂起せよ』

紀伊國屋書店が「紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表

紀伊國屋書店が「紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表

紀伊國屋書店は12月23日、「紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表しました。

 

「紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30」〔敬称略〕

1位:『布団の中から蜂起せよ アナ-カ・フェミニズムのための断章(高島鈴/人文書院)

2位:『言葉の展望台』(三木那由他/講談社)

3位:『現代思想入門』(千葉雅也/講談社)

4位:『トランスジェンダ-問題 議論は正義のために』(ショーン・フェイ、訳:高井ゆと里/明石書店)

5位:『哲学の門前』(吉川浩満/紀伊國屋書店)

6位:『オックスフォ-ド哲学者奇行』(児玉聡/明石書店)

7位:『犠牲者意識ナショナリズム 国境を超える「記憶」の戦争』(林志弦、訳:澤田克己/東洋経済新報社)

8位:『「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる』(大澤絢子/NHK出版)

9位:『凜として灯る』(荒井裕樹/現代書館)

10位:『中国における技術への問い 宇宙技芸試論』(ユク・ホイ、訳:伊勢康平/ゲンロン)

11位:『力と交換様式』(柄谷行人/岩波書店)

12位:『植物考』(藤原辰史/生きのびるブックス)

13位:『動物倫理の最前線 批判的動物研究とは何か』(井上太一/人文書院)

14位:『生ける物質 アンリ・ベルクソンと生命個体化の思想』(米田翼/青土社)

15位:『もうひとつの声で 心理学の理論とケアの倫理』(キャロル・ギリガン、訳:川本隆史・山辺恵理子・米典子/風行社)

16位:『遠い声をさがして 学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録』(石井美保/岩波書店)

17位:『地下出版のメディア史 エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(大尾侑子/慶應義塾大学出版会)

18位:『ジ-ファ-の記憶 沖縄の簪と職人たち』(今村治華/南方新社)

19位:『他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学』(磯野真穂/集英社)

20位:『物語とトラウマ クィア・フェミニズム批評の可能性』(岩川ありさ/青土社)

21位:『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』(柿沼陽平/中央公論新社)

22位:『スピノザ 読む人の肖像』(國分功一郎/岩波書店)

23位:『東京大学「ボ-カロイド音楽論」講義』(鮎川ぱて/文藝春秋)

24位:『水俣病闘争史』(米本浩二/河出書房新社)

25位:『橋川文三とその浪曼』(杉田俊介/河出書房新社)

26位:『〈叱る依存〉がとまらない』(村中直人/紀伊國屋書店)

27位:『編集者ディドロ 仲間と歩く『百科全書』の森』(鷲見洋一/平凡社)

28位:『統合失調症の一族 遺伝か、環境か』(ロバート・コルカー、訳:柴田裕之/早川書房)

29位:『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダ-、幸福を考える』(ベンジャミン・クリッツァ-/晶文社)

30位:『世界は時間でできている ベルクソン時間哲学入門』(平井靖史/青土社)

 
★特設ページ:https://store.kinokuniya.co.jp/event/jinbun2023/

 

紀伊國屋じんぶん大賞について

紀伊國屋じんぶん大賞は、紀伊國屋書店が「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」との思いから立ち上げ、今年で第12回目となります。

2021年11月以降に刊行された人文書を対象とし、一般読者の方々からのアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定。

なお、当企画における「人文書」は、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)と定義されています。

 

「紀伊國屋じんぶん大賞2023フェア」を開催!

紀伊國屋書店では、2023年2月1日(水)より「紀伊國屋じんぶん大賞2023フェア」を開催予定です。

選考委員および読者からの推薦コメントを掲載した小冊子を店頭にて配布します。詳細は各店舗にお問い合わせください。

 
★特設ページ:https://store.kinokuniya.co.jp/event/jinbun2023/

 

布団の中から蜂起せよ: アナーカ・フェミニズムのための断章
高島 鈴 (著)

今、この人の話していること、聞かないとだめじゃないかな。
耳を傾けるだけじゃなくて。体ごと傾けて。
――斎藤真理子(翻訳者)推薦

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あなたに死なないでほしい。
家父長制、資本主義、天皇制に抗して、あらゆる生存のためになにができるのか、なにが言えるのか。金子文子やデヴィッド・グレーバーを参照軸に、アナーカ・フェミニストの立場からこのくにの歪みを抉り出す、ライター高島鈴の初エッセイ集。脈打つ言葉は、きっと誰かの心臓と共鳴する。

「どうせ生まれてしまったんだから、他人のために、少しでもこの世をマシな方向に動かそう。自分のために殺意を使うな。首にかかった手を外して、ゆっくりと社会に向かって拳を握り直そうではないか。いろいろなものに追い詰められて、布団の上に横たわったまま動けずにいる身体は、あなたの意志ひとつで蜂起に参画できる。私はあなたと、そういう戦いをしたいのである」(本文より)

 
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