【紀伊國屋じんぶん大賞2024】読者と選ぶ人文書ベスト30を発表! 大賞は『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』
紀伊國屋書店は12月15日、「紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表しました。
「紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ人文書ベスト30」〔敬称略〕
1位:『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也・田野大輔/岩波書店)
2位:『タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー』(石岡丈昇/青土社)
3位:『トランスジェンダー入門』(周司あきら、高井ゆと里/集英社)
4位:『訂正可能性の哲学』(東浩紀/ゲンロン)
5位:『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』(デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ、訳:酒井隆史/光文社)
6位:『庭のかたちが生まれるとき 庭園の詩学と庭師の知恵』(山内朋樹/フィルムアート社)
7位:『マルクス解体 プロメテウスの夢とその先』(斎藤幸平/講談社)
8位:『「能力」の生きづらさをほぐす』(勅使川原真衣/どく社)
9位:『土偶を読むを読む』(編:望月昭秀/文学通信)
10位:『超人ナイチンゲール シリーズ ケアをひらく』(栗原康/医学書院)
11位:『依存症と人類 われわれはアルコール・薬物と共存できるのか』(カール・エリック・フィッシャー、監訳:松本俊彦、訳:小田嶋由美子/みすず書房)
12位:『宗教右派とフェミニズム』(編:ポリタスTV、山口智美、斉藤正美/青弓社)
13位:『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす 正義の反対は別の正義か』(朱喜哲/太郎次郎社エディタス)
14位:『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』(山口祐加、星野概念/晶文社)
15位:『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』(編著:田野大輔、小野寺拓也/大月書店)
16位:『ふつうの相談』(東畑開人/金剛出版)
17位:『野生のしっそう 障害、兄、そして人類学とともに』(猪瀬浩平/ミシマ社)
18位:『食客論』(星野太/講談社)
19位:『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ 性と身体をめぐるクィアな対話』(森山至貴、能町みね子/朝日出版社)
20位:『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(今井むつみ、秋田喜美/中央公論新社)
21位:『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』(平山亜佐子/左右社)
22位:『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(アンジェラ・チェン、訳:羽生有希/左右社)
23位:『「日本に性教育はなかった」と言う前に ブームとバッシングのあいだで考える』(堀川修平/柏書房)
24位:『不穏な熱帯 人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』(里見龍樹/河出書房新社)
25位:『〈消費者〉の誕生 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義』(林凌/以文社
26位:『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』(ナンシー・フレイザー、訳:江口泰子/筑摩書房)
27位:『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』(古田徹也/柏書房)
28位:『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』(國分功一郎/新潮社)
29位:『地霊を訪ねる もうひとつの日本近代史(猪木武徳/筑摩書房)
30位:『障害があり女性であること 生活史からみる生きづらさ』(編著:土屋葉/現代書館)
★特設ページ:https://store.kinokuniya.co.jp/event/jinbun2024/
紀伊國屋じんぶん大賞について
紀伊國屋じんぶん大賞は、紀伊國屋書店が「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」との思いから立ち上げ、今年で第12回目となります。
2021年11月以降に刊行された人文書を対象とし、一般読者の方々からのアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定。
なお、当企画における「人文書」は、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)と定義されています。
「紀伊國屋じんぶん大賞2023フェア」を開催!
紀伊國屋書店では、2024年2月1日(木)より「紀伊國屋じんぶん大賞2024フェア」を開催予定です。
選考委員および読者からの推薦コメントを掲載した小冊子を店頭にて配布します。詳細は各店舗にお問い合わせください。
★特設ページ:https://store.kinokuniya.co.jp/event/jinbun2024/
検証 ナチスは「良いこと」もしたのか? (岩波ブックレット) 小野寺 拓也 (著), 田野 大輔 (著) 「ナチスは良いこともした」という言説は、国内外で定期的に議論の的になり続けている。アウトバーンを建設した、失業率を低下させた、福祉政策を行った――功績とされがちな事象をとりあげ、ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える。 ■目次 |
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