白井智之さん『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』が「2023本格ミステリ・ベスト10」国内ランキングで第1位!
今年9月に刊行された白井智之さんの書き下ろし長編ミステリ『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』(新潮社)が、『2023本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキングで第1位となりました。
なお、同作品は、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)国内編と「週刊文春ミステリーベスト10 2022」(文藝春秋)国内部門では第2位に、「ミステリが読みたい!2023年版」(早川書房)国内篇でも第4位にランクインしています。
白井智之さん「多重解決×特殊条件」書き下ろし長編ミステリ『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』
各種書評やSNSでも、「とにかく一切の無駄がない」「美しい解決編」「今年のベストだ!」「傑作すぎた」「圧倒された」など絶賛の嵐が吹き荒れる、白井智之さんの『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』が、ランキングを刷り込んだ新オビにて重版されました。
400頁ほどの本作は、実に1/3以上が解決編で占められています。重厚かつ濃密な解決編には、当初から賞賛の声があがっていましたが、解決編のみならず、冒頭から、すべてが伏線であり、あらゆるエピソードが何らかの意味を持つという、構築度の高さ、多重構造の推理を分かりやすく、かつ「これ以外にない」というふうに展開する語りのエレガントさにも注目が集まっています。
【あらすじ】
奇蹟 vs 探偵!
病気や怪我もなく、失われた四肢さえ蘇る奇蹟の楽園・ジョーデンタウンで起きた連続殺人。
ロジックは、カルトの信仰を覆すことができるのか?
息つく間もなく繰り出される推理 畳みかけるドンデン返し
多重解決、特殊条件ミステリの最前線にして極限!
病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。
調査に赴いたまま戻らない助手・りり子を捜して教団の本拠地へ乗り込んだ探偵・大塒(おおとや)は、次々と不審な死に遭遇する。
事件はすべて不可解な状況で起きており、しかも犠牲者は全て教団の外部の人間。
だが、奇蹟を信じる人々には、「密室」も不思議ではなく、「毒」さえも効果がないという。
探偵は論理を武器に、カルトの妄信に立ち向かう。
「現実」を生きる探偵と、「奇蹟」を生きる信者。
真実の神は、どちらに微笑むか?
著者プロフィール
著者の白井智之(しらい・ともゆき)さんは、1990年生まれ、千葉県出身。東北大学法学部卒業。2014年、第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となった『人間の顔は食べづらい』で有栖川有栖さん、道尾秀介さんの推薦を受けデビュー。
グロい特殊設定ものを得意とするため、「鬼畜系特殊設定作家」などとも呼ばれる。しかし、設定内でのロジックは手堅く、本格ミステリの書き手として評価が高い。
2015年に刊行した『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補、2016年に刊行した『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる。
他の著作に『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『名探偵のはらわた』『ミステリー・オーバードーズ』『死体の汁を啜れ』がある。
★公式サイト:http://shiraitomoyuki.com/
名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件 白井 智之 (著) 奇蹟VS探偵! 病気も怪我も存在しない楽園で起きた、四つの密室殺人。ロジックは、カルト宗教の信仰に勝つことができるのか? |
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