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斎藤幸平さん初エッセイ『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』が刊行

斎藤幸平さん著『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

斎藤幸平さん著『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

『人新世の「資本論」』で「新書大賞2021」を受賞した斎藤幸平さんの2年ぶりの単著となる初エッセイ『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』がKADOKAWAより刊行されました。

 

人気の新聞連載を書籍化!

『人新世の「資本論」』(集英社新書)で新書大賞2021を受賞した斎藤幸平さんが、ベストセラーの次に挑んだ単著が『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(通称「ウバシカ」)です。

 
地域や雇用などによる格差、なくならない差別、いまも進行形の公害問題、民族や国籍などによる悩みや生きづらさ、切り捨てられる人々、沈黙を強いる社会……日本中にはたくさんの問題があり、それを解決するために現場で闘っている人たちがいます。

経済思想家の斎藤幸平さんはこの2年間、日本各地に足を運び、現場の人たちの声を聞き、学び、そして未来の萌芽を探してきました。
理論を胸に、研究室を飛び出して現場の実践を学んだ取材記録。著者はじめてのエッセイです。

 
なお、ジュンク堂書店池袋本店で11月14日(月)に、ライター・編集者の斎藤哲也さんをゲストに迎え、オンライントークイベントも開催されます。

★詳細:https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-221114

 

本書の構成

第一章 社会の変化や違和感に向き合う
 ウーバーイーツで配達してみた
 どうなのテレワーク
 京大タテカン文化考
 メガヒット、あつ森をやってみた
 5人で林業 ワーカーズコープに学ぶ
 五輪の陰
 男性メイクを考える
 何をどう伝える? 子どもの性教育

第二章 気候変動の地球で
 電力を考える
 世界を救う? 昆虫食
 未来の「切り札」? 培養肉
 若者が起業 ジビエ業の現場
 エコファッションを考える
 レッツ! 脱プラ生活
 「気候不正義」に異議 若者のスト

第三章 偏見を見直し公正な社会へ
 差別にあえぐ外国人労働者たち
 ミャンマーのためにできること
 釡ケ崎で考える野宿者への差別
 今も進行形、水俣病問題
 水平社創立100年
 石巻で考える持続可能な復興
 福島・いわきで自分を見つめる

特別回 アイヌの今 感情に言葉を
学び、変わる 未来のために あとがきに代えて

 

著者プロフィール

斎藤幸平さん

斎藤幸平さん

著者の斎藤幸平(さいとう・こうへい)さんは、1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。

ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism(邦訳『大洪水の前に』)によってマルクス研究者の最高権威ドイッチャー記念賞(2018年度)を日本人初・史上最年少(当時31歳)で受賞。同書は世界六カ国で翻訳刊行されている。

日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「学術振興会賞」を受賞。45万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』で「新書大賞2021」を受賞

 

ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた
斎藤 幸平 (著)

斎藤幸平、現場で学ぶ。

うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である。だから、現場に行かなければならない。(「学び、変わる 未来のために あとがきに代えて」より)

理不尽に立ち向かう人、困っている人、明日の世界のために奮闘する人――統計やデータからは見えない、現場の「声」から未来を考える。

 
【関連】
11/14 #ウバシカ刊行記念イベント 「人文知、現場に向かう」 – 丸善ジュンク堂書店オンラインイベント

 


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