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ロシアによるウクライナ侵攻――戦禍を生きる24人の日記アンソロジー『ウクライナ戦争日記』が刊行

『ウクライナ戦争日記』(Stand With Ukraine Japan、左右社編集部編)

『ウクライナ戦争日記』(Stand With Ukraine Japan、左右社編集部編)

ロシアによるウクライナ侵攻、その戦禍を生きる24人の日記アンソロジー『ウクライナ戦争日記』(Stand With Ukraine Japan、左右社編集部編)が左右社より刊行されました。

 

「戦争が始まって今日で17日目だが、もう何百年も続いてきたとも言える。」(キーウ在住/37歳男性)

2022年2月24日――ロシアが攻めてきた日、すべてが変わってしまった。

キーウ、ハルキウ、マウリポリなど戦禍のウクライナに暮らしている方、故郷に思いをよせる日本在住の方など、19歳から58歳までの24人の日記を収録した『ウクライナ戦争日記』は、電子書籍版も配信。電子書籍版では日本語版、英語版をリリースしています。

報道では伝えきれない、戦禍を生きる人々の切実な思いが詰まった一冊です。

 
【「はじめに」より】

日記を書いた人は、特別な人々ではありません。残酷にも、いきなり恐ろしい状況下に投げ込まれてしまっただけの、あなたや私と同じ人間であるということを忘れないでください。本書は、ウクライナが子どもたちを守るために払った犠牲の証であり続けるでしょう。そして、本当の勝利を収めるまで、ウクライナの味方でいてください。
サーシャ・カヴェリーナ(Stand With Ukraine Japanの共同創設者)

 
【日記より一部抜粋】

◆ハルキウから激戦地マリウポリへ……たったひとりで乗り込んだ41歳の女性
やがて、マングーシュ村にある巨大な軍事拠点に辿り着いた。そこは、以前警察署だった敷地につくられた、でかでかとしたロシアの検問所だった。マシンガンを持った男が私を引きとめ、書類と車両証明書を取り上げると、「車を置いて行くなら見逃してやる」と言い放った。

◆ウクライナ南部の都市メリトポリにて……ロシア兵に街が占領された34歳の女性
2月26日 メリトポリがすでに占領されていると知った日、私と母は床に顔をつけ、机の下に息を潜めて隠れていた――そう、ロシア軍の「鉄砲隊」から。銃声が聞こえた。最初は遠くから聞こえるだけだったが、だんだん近くなってきた。

◆戦禍の地マリウポリにて……ウクライナ鉄道の職員
一晩中爆撃されている!最初の爆撃が夜の8時半にあってから、ずっと続いているのだ。外はマイナス9度、室内はプラス9度だ。ついに今日で水が底をついた。街はこの一週間、水、電気、電波、そして暖房もない。

◆ハルキウで爆撃に……ロシアに姉がいる58歳の男性
私にはロシアに住む双子の姉がいる。戦争が始まったときに、姉に写真を送って「こんなことが起こっているんだ、見て」と伝えた。だが彼女は、「これは嘘よ」と答えた。ロケットが私たちの地域を攻撃し始めても、彼女は電話で「ロシア軍は軍事施設にしか発砲していないわ」と言った。元気いっぱいの幸福な声で、「私たちがあなたたちを自由にするよ!」と言い放ったのだ。

 
※本書の収益の一部はNGO団体「Stand With Ukraine Japan」に寄付されます

 

本書の目次

ウクライナについて
ウクライナ地図
ウクライナ100年史
時系列で見るウクライナ侵攻

はじめに

ハルキウ
――イリーナ・ラサディナ 美容室経営
――オルガ・ツガンチュ 法律事務所の副長官
――ヴァレリー 元建設業者
――オルガ・ユリナ オペラ歌手
――オレグ・ミハイロフ 劇作家

スームィ
――ユリア・ヌメンコ マーケティング会社の管理職

マリウポリ
――オレナ・シェピーロフ 鉄道会社の職員

メリトポリ
――ハンナ・メルニク 芸術家

ヘルソン
――エレーナ・アスタシエフ 劇作家/コピーライター

キーウ
――タチアナ・キトセンコ 劇作家
――カオル・ン フォトジャーナリスト
――アローナ・ビヒコフスカ 日本語教師
――リュドミラ・ティモシェンコ 大学教授
――マリナ・スミリャネッツ 劇場の副館長
――ユージン・ナサディウク(仮名) 映画監督
――オルガ・アンネコ 脚本講師
――オレクシー・タラセンコ 清掃員

イルピン
――イレーナ・フェオファノーヴァ  脚本家

リヴィウ
――アナスタシア・ホロシコ ハチミツ輸出会社の部長

オデーサ
――アリョーナ・イワイ 英語教師

クラクフ
――ユリア・ジャリコワ 陶芸家

川崎
――ナタリア・コロブチェンコ 原宿のアパレルスタッフ
――ボグダン・スラシンスキー プログラマー

東京
――サーシャ・カヴェリーナ IT 企業のマーケター

 

編者プロフィール

編者のStand With Ukraine Japan(SWU Japan)は、2022年2月のウクライナ侵攻後に日本の東京で生まれたNGO団体。ウクライナ侵攻の初日から、東京で働くウクライナ人(およびさまざまな国籍の友人)が集まり、ウクライナの人々への支援を行なっている。

★Official Website:https://www.swujapan.com
★Twitter:https://twitter.com/swujapan
★Instagram:https://www.instagram.com/swujapan/

 

ウクライナ戦争日記
Stand With Ukraine Japan (編集), 左右社編集部 (編集)

2022年2月24日から現在まで――
戦争の渦中にいる24人が綴る日記、緊急出版!

早朝、ウクライナの人々は聞いたことのない爆発音で目を覚ましたーーー。
夫が戦地に赴き幼い娘とふたりで逃げる母親、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと占領下の村で生きる女性、激戦地マリウポリで起こった救出劇、さっき通ったばかりの公園が爆撃された男性……突然ロシアが侵攻してきてから数ヶ月間にわたり起こったできごとを、実際に戦禍にいる当事者たちが綴った、唯一無二の日記アンソロジー。

 
【出版社からのコメント】
今こそ、世界中の人々が、快適なソファの上で戦況を眺めるのではなく、戦争を直接体験した人々の目と言葉を通して、戦争を見ることが重要です。

恐怖を感じたからと言って、急いで本を閉じないでください。不穏な話が出てきても、決して目をそらさないでください。ときにはクスッと笑えるジョークや、人生を安心させる瞬間も登場します。この本の中にある、つらく、正直で、まさに今起こっているリアルな物語を存分に味わい、あなたの心の奥まで染み込ませてください。

日記を書いた人は、特別な人々ではありません。残酷にも、いきなり恐ろしい状況下に投げ込まれてしまっただけの、あなたや私と同じ人間であるということを忘れないでください。
本書は、ウクライナが子どもたちを守るために払った犠牲の証であり続けるでしょう。そして、本当の勝利を収めるまで、ウクライナの味方でいてください。
――SWU Japanの共同創設者/サーシャ・カヴェリーナ はじめにより

 


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