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イギリスのEU離脱(ブレグジット)からパンデミックまでを書き継いだアリ・スミスさん「四季」四部作、最終巻『夏』が刊行 四部作を納められる特製BOXをプレゼント

アリ・スミスさん「四季」四部作を納められる特製BOXをプレゼント

アリ・スミスさん「四季」四部作を納められる特製BOXをプレゼント

イギリスのEU離脱(ブレグジット)からパンデミックまでを書き継いだアリ・スミスさんの超大作「四季四部作」の最終巻となる『夏』が新潮社より刊行されました。

現代イギリスを代表する作家による、社会の分断がテーマの四部作がついに完結。これを記念して、日本語版オリジナルBOXが抽選でプレゼントされます。シリ―ズの装画を手掛けた水沢そらさんの描き下ろしイラストが満載です

 

アリ・スミスさん「四季」四部作が完結! 四部作を納められる特製BOXをプレゼント

イギリスがEU離脱(ブレグジット)を決めた2016年の国民投票を機に書かれた第一作『秋』からスタートした、アリ・スミスさんの「四季四部作(Seasonal Quartet)」シリーズ(日本語版は木原善彦さん訳、新潮クレスト・ブックス刊)。

その最終巻となる『夏』が発売されたことを記念し、新潮社は四部作の全巻を納められる日本語版オリジナルの特製BOXを作りました。

 
『夏』を購入し、帯についている「応募券」を使って応募された方の中から、抽選で400名にプレゼント。
BOXを飾るのは、四部作の装画を手掛けた水沢そらさんによる描き下ろしのイラストです。家をモチーフにしたBOXの中で、各作品の登場人物が様々な表情を見せています。

 
<アリ・スミスさん「四季四部作」紹介>

100歳を超え今では施設で寝たきりになっている老人と、かつて隣人だった30代の女性との心の交流を描いた第一作『秋』、
恋人と喧嘩別れした男性が移民の女性をにわかの恋人に仕立て、失意に沈む母親の元を訪れる第二作『冬』、
時代遅れの演出家と移民収容施設の職員が、不思議な少女と出会ったことで人生の新たな扉が開く第三作『春』

……イギリスのみならず世界中に広がっている、社会の分断、他者の排斥という深刻な問題が、奇抜な構成とユーモアあふれる文章で描かれています。

完結篇『夏』では、パンデミックが始まった2020年の春から夏を舞台に、過去三作の人物も再び登場し、思いもかけない出会いがもたらす人生の奇跡が描かれます。

 

著者・訳者プロフィール

 
■著者:アリ・スミス(Ali Smith)さん

1962年生まれ。スコットランド・インヴァネス出身。ケンブリッジ大学大学院で学んだ後、スコットランドの大学で教鞭を執るが、ケンブリッジに戻り執筆に専念。

デビュー短篇集Free Love and Other Stories(1995)でサルティア文学新人賞を、長篇The Accidental(2005)でホイットブレッド賞を、『両方になる』でゴールドスミス賞、コスタ賞、ベイリーズ賞を受賞。『秋』から始まった「四季四部作」は本作『夏』(オーウェル賞受賞)で完結。最新作は『Companion Piece』(2022)。

現代イギリス文学を代表する作家の一人で、タイムズ文芸付録による2018年のアンケートThe Best British and Irish Novelists Todayで1位に選ばれている。

 
■訳者:木原善彦(きはら・よしひこ)さん

1967年生まれ。大阪大学教授。

訳書にトマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『オルフェオ』『オーバーストーリー』、アリ・スミス『両方になる』『秋』『冬』『春』『夏』、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』など。ウィリアム・ギャディス『JR』の翻訳で日本翻訳大賞を受賞。

著書に『実験する小説たち――物語るとは別の仕方で』『アイロニーはなぜ伝わるのか?』など。

 

「四季四部作」完結記念特製BOX応募要項

■応募方法
アリ・スミスさん『夏』の帯の袖に印刷された応募券を貼ったはがきに、
・氏名
・年齢
・住所
・電話番号
・メールアドレス
を記入の上、下記までお送りください。
=========
〒162-8711 東京都新宿区矢来町71
新潮社出版部
「四季四部作」BOXプレゼント係
=========

■応募締め切り
それぞれの締め切りまでに応募された方のなかから、抽選で100名の方に特製BOXをプレゼントします(4回の抽選で計400名の方に進呈)。
◎第1回:2022年8月31日
◎第2回:2022年9月30日
◎第3回:2022年10月31日
◎第4回(最終):2022年11月30日
※それぞれ当日の消印有効

■抽選・当選者発表
◎当選者の発表は厳正なる抽選の上、賞品の発送をもってかえるものとします。
◎抽選で外れても、次の締め切りの際に改めて抽選の対象になりますので、お早めにご応募ください。

★詳細:https://www.shinchosha.co.jp/news/article/2865/

 

秋 (新潮クレスト・ブックス)
Ali Smith (原著), アリ スミス (著), 木原 善彦 (翻訳)

国民投票でEU離脱が決まったことも知らず、101歳のダニエルは、イギリスのとある村の療養施設で眠りつづけている。足しげく彼を見舞い、語りかけ、本を読んできかせるエリサベスは32歳の非常勤講師。少女時代を過ごした家の隣人がダニエルだった。当時すでに老人だった彼は、エリサベスに詩や小説、舞台や音楽、絵画の魅力を折りにふれ伝え、いつもこう訊ねた。「何を読んでいるのかな?」―エリサベスと母との確執、60年代に早世した女性ポップアーティストとダニエルのかなわなかった恋、ナチの手にわたったらしい彼の妹…。かつてない分断にさらされるイギリスと、時代の変転を越えてつづいてゆく人々の人生を描いたブッカー賞最終候補作。

『両方になる』で読者を驚かせた著者による、奇想とユーモアに満ちた話題作。

冬 (新潮クレスト・ブックス)
アリ・スミス (著)

不協和音の時代に生まれるメロディを描く、21世紀のクリスマス・キャロル。年末の帰省で母に紹介するはずだった恋人と大喧嘩した男が、代わりに移民の女性を連れてきた。だが、実業家を引退し孤独に暮らすその母は、すっかり塞ぎ込んでいる。そこで息子は、母とは正反対の性格の伯母を呼び寄せた。水と油の人々の化学反応は、クリスマスをどう彩るのか。英のEU離脱が背景の「四季四部作」冬篇。

春 (新潮クレスト・ブックス)
アリ・スミス (著)

いくら国境が隔てても、人の心はそれを飛び越える。分断を描く四部作の春篇。一人は、長年相棒だった脚本家を喪い悲嘆に暮れる老演出家。もう一人は、移民収容施設で心を殺して働く若い女。絶望を抱え、それぞれ北の国にたどり着いた二人は、不思議な力を持つ少女との出会いを通じ、人生の新しい扉を開ける。EU離脱に揺れ移民排斥が進むイギリスを描く、奇想溢れるシリーズ第三作。

夏 (新潮クレスト・ブックス)
アリ・スミス (著)

ブレグジットからパンデミックへ。激化する分断の中で、人々は歴史を携え旅に出る。過去作の登場人物が一堂に会する、四部作の最終章。

 
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