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前ウクライナ大使・倉井高志さんが緊急提言!『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』を刊行 日本人はこの戦争で何を得るのか?

倉井高志さん著『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』

倉井高志さん著『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』

前ウクライナ特命全権大使・倉井高志さんによる初の著書『世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」』がPHP研究所より刊行されました。

本書では、在ロシア特命全権公使を2度務め、ゼレンスキー大統領との複数回にわたる会談など、ウクライナとロシアを熟知した元外交官が、両国の情勢と展望について解説します。

 

ロシアのウクライナ侵攻を3つの視点で分析

2022年は、日ウクライナ外交関係樹立30周年にあたります。にもかかわらず、多くの日本人にとってウクライナはなじみの薄い国であったことから、ロシアのウクライナ侵攻後、さまざまな疑問が呼び起こされました。

 
本書では、特に3つの問題を取り上げています。

1つめは、ロシアの目的と、プーチン大統領がこのような行動にでた理由です。
2つめは、軍事力から政治・経済面まで圧倒的優位なロシアに徹底抗戦する、ウクライナの姿勢の背景に迫ります。
3つめは、ウクライナと同様の事態に日本が直面する可能性と、今日の安全保障のあり方についてです。

 
ソ連・ロシア関係や東ヨーロッパ、安全保障、軍事及び情報関連といった仕事を数多く手がけきた外交官ならではの知識と経験に基づき、3つの問題について著者なりの答えを提示します。

 

日本人はこの戦争で何を得るのか

「ロシアの政治・経済・軍事について、世界でもっとも深く、かつ実体験に根ざした見識をもつ国の一つがウクライナである。今回の軍事侵攻を経て、自国の安全保障を考える上でロシアをどのように捉えるべきかは多くの国にとって極めて重要な課題となっているが、それは日本にとっても全く例外ではない。その際にウクライナの知見が大いに役立つことは間違いない。」
(本文より)

 
ロシア軍の暴挙に対するウクライナの徹底抗戦は、国際的な安全保障を考えるうえでの本質的な問題をあぶりだしました。それは、「力には力で対処するしかない」という単純な事実です。突如として行われるかもしれない不合理な侵略に対抗できるかどうかは、断固たる決意の有無にかかっています。このことを、ウクライナは「覚悟」をもって教えてくれたのだと、著者は本書「はじめに」で述べています。

 

本書の構成

第一章 ウクライナとはどういう国かーー国家としてのアイデンティティとロシアとの関係

第二章 ロシアの軍事侵攻

第三章 ウクライナの抵抗

第四章 ウクライナが見せた「覚悟」ーー国家の安全はいかにして確保すべきか

第五章 ロシアによるウクライナ侵攻と中国

第六章 ウクライナとロシア、そして日本

 

著者プロフィール

著者の倉井高志(くらい・たかし)さんは、元外交官。前ウクライナ大使。

京都大学法学部卒業後、1981年に外務省入省。外務省欧州局中東欧課長、外務省国際情報統括官組織参事官、在大韓民国公使、在ロシア特命全権公使、在パキスタン大使を経て、2019年1月から2021年10月までウクライナ大使を務め、同月帰国。

 

世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」
倉井 高志 (著)

前ウクライナ大使による初の単著。
ロシアの政治・経済・軍事について、ウクライナは世界でもっとも深く、かつ実体験に根ざした見識をもつ。日本の安全保障を考える上で、ウクライナの知見が大いに役立つことは間違いないだろう。他人事ではないこの戦争で、日本人は何を得ることができるのか。
ロシアの軍事侵攻に対し、ウクライナ人が「最後まで戦う」という覚悟で抵抗を続ける精神的な背景には、ロシアとの歴史的関係、なかんずく近年のロシアによるウクライナへの仕打ちに対する思いがある。その「覚悟」「仕打ち」が何であったのか。
2021年10月までウクライナ大使を、それ以前にはロシア公使も務めた、ウクライナとロシアの両国事情に精通する、数少ない専門家による提言。

 


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