佐藤円さん最新詩集は、両親の介護と死に向き合うことで生まれた『カイゴノカクゴ』
音声詩人/ラジオパーソナリティ・佐藤円さんの詩集『カイゴノカクゴ』がポエムピースより刊行されました。
介護はその家庭の事情や環境によってさまざま――介護の真っ只中のひとも、まだ遠くに感じているひとも、 いまを見つめ、一歩をふみ出すきっかけに
「詩とはこんなに共感できるんだ」と思える、両親の介護と死に向き合うことで生まれた、心にやさしく響く詩集が発売されました。
「介護はその家庭の事情や環境によってさまざま。
この本を手に取ってくださったあなたの中に
何かが見えてくるような気がしています。」
―著者より
【本文より】
「年を取ると」
年を取ると丸くなるのではなく
その人の性格がデフォルメされていく
優しいひとはより優しく
頑固な人はより頑固に
心配性な人はより心配性に
丸い人はより丸く
自分はどんなおばあちゃんになるのだろう
おじいちゃんになるかもしれない
「自分の居場所」
一連の出来事は
自分の居場所がどこであるか
はっきりと教えてくれた
だから今
道に迷うことはなく
こうやって歩いて行ける
有難く幸せに思う
<出版社より>
何気ない日常のあれこれを言葉にしてきた佐藤円さん。
佐藤さんのユーモラスな詩が、あたたかく前向きな気持ちにさせてくれます。
著者プロフィール
佐藤円(さとう・まどか)さんは、1970年生まれ。仙台市出身。宮城県第二女子高等学校、日本大学芸術学部放送学科を卒業。1992年「赤ちゃんの歌」歌詞募集において厚生大臣賞、 日本大学優秀賞芸術文化部門を受賞。
「さとうのつめあわせ」シリーズ、『アダンの思い』(ポエムピース)、『おさんぽえむ』(河北新報出版センター) などを出版。
ワンマンDJスタイルのラジオパーソナリティとして、fmいずみ、エフエムいわぬまのレギュラー番組「さとうの気持ち」を担当。
カイゴノカクゴ (ポエムピースシリーズ) 佐藤円 (著) |
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