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「プリチュワ」「カピチュウ」「おっけーぐるぐる」 可愛すぎる言い間違いのナゾも解ける!川原繁人さん『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』が刊行

川原繁人さん著『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』

川原繁人さん著『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』

子どもの言語発達からことばの原理が学べる、川原繁人さん著『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』が朝日出版社より刊行されました。

 

「プリチュワ」「カピチュウ」「おっけーぐるぐる」 可愛すぎる言い間違いのナゾも解ける、音声学入門書が発売!

人はどうやって声を出している?
赤ちゃんはどうやって言葉を身につける?
子どもの「言い間違い」はどうして起こる?
人間の進化の過程で、言語はどのように生まれたのか?

 
本書では、言葉マニアであり、子育て真っ最中である音声学者が、縦横無尽に広がる音とことばの世界を解き明かします。

<「はじめに」より>

みなさま、世界一ほっこりする音声学入門へようこそ!
本書では、私が妻と娘の力を借りて、「音声学」という魅惑の世界に皆さまを招待する。
一言で言えば、子育てエピソード満載の音声学入門である。

 
【推薦コメント】

◆伊藤順子さん(カリフォルニア大学サンタクルーズ校言語学科名誉教授)
川原先生は、音声学・音韻論の両分野において、多くの論文を出版しつづけ、学界への影響力も大きい研究者である。
この本では、そんな著者が、日本語の音の仕組みを解説しながら、読者を今までになかった楽しい知的な旅へと招待する。
筆者の娘たちがどのように言語を修得していくかを切り口として、本書は学問的正確性を損ねることなく、読みものとしても本当に楽しいものに仕上がっている。
音声学・音韻論の入門授業の教科書及び副読本などにも使えるであろう。

◆一青窈さん(歌手)
この本は“ちべじょんばん”(むちゃオモローwな意)である! !
てんてんがり(カンカン照りの)日に
しゅわしゅわをぐぴっと飲み干し
ひっくり返って読みゃハマっちゃうんだから、もう。
ちゃんお薦め! げっちゅぷり。
子育て本としてもウナズキポイント満載で非常に勉強になります。

 

本書の構成

第1話 キュアベリーに変身して、世紀の大発見
プリキュア=両唇を使って出す音? /とーちゃん、プリキュア全員の名前をガチ分析…

第2話 可愛いやつらは、だいたい両唇音.
おたくはパンパース? うちはマミーポコ/アンパンマンを忘れるな…

第3話 赤子の魂いつまでも
「あいうえお」のとき、舌と唇はどう動く? /「ママ」って何で「ママ」っていうのかしら? …

コラム1 音声学者とーちゃん、英語教育への思いを語る

第4話 せっかくだからしっかり音声学入門~子育ての視点を添えて~
とある国際機関の規則目録/調音点:どこで発音しようかしら…

第5話 もう少し深く音声学入門~ラッパーと声優の力を借りて~
音声学者が日本語ラップを分析してみると? /『声優さんと楽しく学ぶIPA シリーズ』…

コラム2 おうちでできる音声学実習

第6話 言語学者夫婦、子どもの言い間違いを直さない
「ふみちり、まだ~?」/「いっぴき」「にぴき」は間違いなの? …

第7話 お前もこのかわいさに萌えちまいな
あたちたちの言い方にも理由があるのよ/「ふみちり」に「ばいち」…

第8話 私、発音できないんじゃなくて、しないんです
かがに刺された/しんだ、しまない、しむ/ピノコさんの証言…

コラム3 赤ちゃんは言語習得の天才……か!?

コラム4 音声学者とーちゃん、中学受験での惨敗を振り返る

第9話 ねんねしてくれなくてちょべりば
ちょべりぐな発見/「ねんね」のリズム/アラビア語と「ねんね」の意外な関係…

第10話 どうやって音を区切るか、それが問題だ
しりとりが終わらない/音節ってなんだろう/娘と一緒に手叩き実験…

第11話 音声学者とーちゃん、妻のお母さん言葉を観察する
噂には聞いていた、あの話し方/じゅんばんばんの謎…

第12話 音声学者とーちゃん、#我が子のかわいい言い間違いに学ぶ
ツイッター上で子育てあるあるトーク!? /子どもは音の解像度が高い…

コラム5 5・7・5 にまつわるエトセトラ

第13話 音声学者とーちゃん、娘の命名に関し妻にプレゼン~そして却下~
やよいちゃんとさつきちゃん、どっちが魅力的? /音声学者とーちゃん、メイド喫茶に通う(学者として…

第14話 音声学者とーちゃん、さらに名付けを語る
メイド名研究、世界に広まる/そしてAKB48 へ/ジェンヌを目指す君へ…

第15話 こどもといえばポケモン、ポケモンといえばこども~ピカチュウ、古代からの論争に光を当てる~
犬も歩けばピカチュウに当たる/ソクラテスの遺言/ポケモンが進化すると…

コラム6 私と言語学者かーちゃんの物語

 

著者プロフィール

著者の川原繁人(かわはら・しげと)さんは、1980年生まれ。1998年国際基督教大学に進学。2000年カリフォルニア大学への交換留学のため渡米、ことばの不思議に魅せられ、言語学の道へ進むことを決意。卒業後、再渡米し、2007年マサチューセッツ大学にて博士号(言語学)を取得。ジョージア大学助教授、ラトガース大学助教授を経て、2013 年より慶應義塾大学言語文化研究所に移籍。
現在、教授。専門は音声学・音韻論・一般言語学。研究・教育・アウトリーチ・子育てに精を出す毎日。

趣味はヨガ・ファスティング・筋トレ、および娘たちと一緒に歌ったり踊ったりエアロビしたり。
著書に『音とことばのふしぎな世界』(岩波科学ライブラリー)、『「あ」は「い」より大きい!?』(ひつじ書房)、『フリースタイル言語学』(大和書房)など。

 

音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む ~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~
川原 繁人 (著)

言葉マニアであり、子育て真っ最中である音声学者が解き明かす、最も身近で不思議な音とことばの世界。
かつて子どもだった人、子どもにかかわる人なら誰もが楽しめる、言語に関する素朴なナゾが解ける一冊。実際の「#我が子のかわいい言い間違い」の音声学的な分析も!

 


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