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小笠原弘幸さん”日本初のハレム研究本”『ハレム 女官と宦官たちの世界』が重版

小笠原弘幸さん著『ハレム 女官と宦官たちの世界』

小笠原弘幸さんによる日本初のハレム研究本『ハレム 女官と宦官たちの世界』

新潮社は、九州大学准教授・小笠原弘幸さんによる日本初のハレム研究本『ハレム 女官と宦官たちの世界』(新潮選書)が売れ行き好調のため、重版を決定しました。

 

朝日・読売・毎日・日経で書評、産経は著者インタビューを掲載など、全国紙5紙すべてで紹介された話題書『ハレム 女官と宦官たちの世界』

トルコで製作されたTVドラマ『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』が、全世界で8億人が視聴する大ヒットとなり、日本でもオスマン帝国の後宮ハレム(日本語では「ハーレム」とも表記)への関心が高まっています。

 
そこで新潮社では、気鋭のオスマン帝国研究者・小笠原弘幸さんに、ハレムをテーマに新潮選書への執筆を依頼、『ハレム 女官と宦官たちの世界』が刊行となりました。

 
同書は、各メディアで大きく紹介され、朝日新聞では直木賞作家の澤田瞳子さんが、読売新聞では東京女子大学長の森本あんりさんが、毎日新聞では政策研究大学院大学教授の岩間陽子さんが、日経新聞では日本国際文化研究センター所長の井上章一さんが、週刊現代では明治大学教授の清水克行さんが、それぞれ書評を寄稿。売れ行き好調のため、新潮社ではこの度『ハレム』の重版を決定しました。

 
<『ハレム 女官と宦官たちの世界』概要>

これまでは「酒池肉林」、エロティシズムとエキゾチシズムのイメージで語られてきたイスラム世界の後宮・ハレム。その「禁じられた空間」では、実際に何が行われていたのか。奴隷として連れてこられた女官たちは、いかにして愛妾、夫人、母后へと昇りつめていったのか。ハレムを支配する黒人宦官と、内廷を管理する白人宦官は、どのように権力を手にしていったのか。600年にわたりオスマン帝国を支えたハイスペックな官僚組織の実態を、最新研究を駆使して描きます。

 
【著者コメント】

海外ドラマ『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』は、私も一ファンとして楽しんでいます。本書は、それらの作品も意識して、読者の皆さんがより深く楽しく作品を鑑賞できるように、ハレムという組織機構の解説や、登場人物の掘り下げ、時代背景の説明に注力しました。ぜひ本書を通じてハレムの魅力に触れていただければ幸いです。

 

著者プロフィール

著者の小笠原弘幸(おがさわら・ひろゆき)さんは、1974年生まれ。北海道出身。青山学院大学文学部史学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。2013年から九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明学講座准教授。専門はオスマン帝国史およびトルコ共和国史。

主な著書に『イスラーム世界における王朝起源論の生成と変容』(刀水書房)、『オスマン帝国』(中公新書、樫山純三賞受賞)、『オスマン帝国英傑列伝』(幻冬舎新書)など。

 

ハレム: 女官と宦官たちの世界 (新潮選書)
小笠原 弘幸 (著)

オスマン帝国の「禁じられた空間」で、何が行われていたのか――。
性愛と淫蕩のイメージで語られてきたイスラム世界の後宮・ハレム。奴隷として連れてこられた女官たちは、いかにして愛妾、夫人、母后へと昇りつめていったのか。ハレムを支配する黒人宦官と、内廷を管理する白人宦官は、どのように権力を手にしていったのか。600年にわたりオスマン帝国を支えたハイスペックな官僚組織の実態を、最新研究を駆使して描く。

 


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