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脳科学者・中野信子さん×国際政治学者・三浦瑠麗さんが「不倫」について語り尽くす『不倫と正義』が刊行

中野信子さん・三浦瑠麗さん著『不倫と正義』

中野信子さん・三浦瑠麗さん著『不倫と正義』

脳科学者・中野信子さんと国際政治学者・三浦瑠麗さんが「不倫」について語り尽くす対談本『不倫と正義』(新潮新書)が新潮社より刊行されました。

コロナ禍の今、不倫が激増中だといいます。ある調査によれば、2017年に浮気・不倫経験があると答えた男性は4割弱、女性は2割強だったのに対して、2020年の調査では男性が7割近く、女性が4割強にも及んでいたのです。一般にこれほど「浸透している」感もある一方で、有名人がすればすかさず報道され、世間から激しくバッシングされる……このギャップは一体、なぜ、どこから生まれるのでしょう?

 

不倫の増加傾向と著名人へのバッシング

2020年に一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「ジェクス ジャパン・セックスサーベイ」によると、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という問いに対して「している」と答えた男性は41.1%、女性で31.4%でした。

ここに、「現在はしていないが以前はしたことがある」と答えた人を加えると、その割合はなんと男性で67.9%、女性で46.3%。これは、同様の調査を行った2017年には男性が37.0%、女性が24.4%だったことと比較すると、「激増」と言ってよいでしょう。

 
もちろんこの数字は「不倫」だけでなく、「浮気」や「風俗利用」を含みます。「何%の人が不倫をしている」とまで言い切ることはできませんが、現代の性動向のある傾向を示していることは確かです。ご自分の周囲を見渡してみて、あるいはご自分の胸に手を当ててみて、思い当たる節を脳裏に浮かべる方も多いのではないでしょうか?

 
一般的に不倫の増加傾向が見られる一方、有名人に目を転じてみるとどうでしょう。政治家、芸能人、アスリート、知識人……不倫報道とバッシングは枚挙にいとまがありません。

これはいったいなぜなのか? なぜ有名人だと叩かれるのか? そもそも人はなぜ不倫をするのか? 現代の結婚制度はうまくいっているのか? なぜ日本の結婚制度は今のようになっているのか?

 
本書では、こうした疑問を糸口に、さまざまなメディアを通じて発信を続ける中野信子さんと三浦瑠麗さんが、専門分野に裏打ちされた知性と鋭敏な感性で刺激的な議論を繰り広げます。

 

科学と政治、異分野の知性が縦横無尽に語り合う

すでに『不倫』(文春新書)という著書もある中野信子さんは脳科学者。東京大学出身で医学博士、人口の上位2%の知能指数 (IQ) を有する人しか入会できないMENSAという団体に所属していたこともあります。『ホンマでっか!?TV』への出演を機にさまざまなメディアで活躍され、現在は「ワイドスクランブル」のレギュラーコメンテーターなどを務め、著書も『サイコパス』『ペルソナ 脳に潜む闇』など多数に及びます。

 
三浦瑠麗さんは国際政治学者。やはり東京大学出身で博士(法学)、東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て、現在はご自身のシンクタンク、株式会社山猫総合研究所の代表です。『シビリアンの戦争』(岩波書店)で注目を浴びると、若手論客として「朝まで生テレビ」などに出演。「めざまし8」や「ワイドナショー」でコメンテーターを務め、『21世紀の戦争と平和』『孤独の意味も、女であることの味わいも』他多数の著書があります。

 
このお二人が「不倫」という、インモラルでありながらきわめて現代的かつ刺激的なテーマを語り合うとき、どんな話が飛び出すのか、ご注目ください。

 

本書の目次

増える不倫
バッシングの過激化
性行動を分ける2つの脳のタイプ
仕事ができる男ほど浮気する?
どこからが不倫か
嫉妬の個体差
不倫のメリット
妥協としての「一夫一妻制」
権力欲と性
性的同意と紅茶
女が性的に奔放になる理由
愛とセックスは切り離せる
結婚の4階建て構造
日本の結婚制度、うまくいってる?
結婚制度で守られているのは誰か
遺伝子を残せた男の数
なぜ結婚するのか?
「脱出可能」な女と「脱出不能」な男
夫婦別姓の問題点
「倫」とはなにか
価値観調査に見る日本
一度の結婚で人生足りるのか
倫理の網の目

 

著者プロフィール&コメント

 
■中野信子(なかの・のぶこ)さん

1975年生まれ。脳科学者。医学博士。東日本国際大学特任教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。

〔コメント〕
「さまざまな違いのある我々ではあるが、一方で、恋愛に関する話題については意見の一致する部分があり、かなり面白いと感じた。瑠麗さんは冷静で淡々としているように見えながらとても情緒的な面も持ち合わせている。そして意外にも、それをあまり隠そうとはしていないようでもある。
本書を手にされた皆さんが、時間依存的に変化し続ける倫理や社会通念によって思考停止させられることなく、これから先のあなた自身の生を救う一助として、本書を活用していただけたら望外の喜びです」

 
■三浦瑠麗(みうら・るり)さん

1980年生まれ。国際政治学者。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。著書に『私の考え』など。

〔コメント〕
「不倫はよくないものである。そうに決まっている。しかし、世の中からなくならない。ならばこそこそとやっていればいい。放っておくがいい。それなのに、なぜいい大人がふたりして一冊かけて“不倫と正義”について語ったのかというと、それは不倫が愛と関わっているからである。
中野さんとは笑ってしまうほど違う一方で、シンとするほど響き合うところも感じる。よくよく考えてみると、女同士の打ち明け話ではなく社会への糾弾でもない形で、こうやって大人の女が二人まじめに「不倫」について議論するというのは、なかなかない企画だったのではないか」

 

不倫と正義 (新潮新書)
中野 信子 (著), 三浦 瑠麗 (著)

世に不倫は数多い。2020年のある調査によれば、恋人や結婚相手以外の人とセックスをしている性交経験者の割合は男性が4割強、女性が3割強。とりわけ「働く既婚女性」の不倫が増加中だ。ではなぜ有名人の不倫ばかりがバッシングされるのか。「愛のある」不倫も許されないのか。そもそも結婚制度とは、人間の本能とは――。脳科学者と国際政治学者、異分野の知性が語り尽くす男と女、メディア、国家、結婚の真実。

 
【関連】
試し読み | 中野信子、三浦瑠麗 『不倫と正義』 | 新潮社

 


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