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大林利江子さん「第23回函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ」受賞作品「副音声」を著者自らの手で小説化!

大林利江子さん著『副音声』

大林利江子さん著『副音声』

毎年12月に函館山頂上や金森ホール、十字街を会場に行われている映画祭「第23回函館港イルミナシオン映画祭」(https://hakodate-illumina.com/)で開催されたシナリオ大賞にて、審査員の荒俣宏さん(作家)・大森一樹さん(映画監督)・河井信哉さん(プロデューサー)の高い評価を得てグランプリを受賞した、脚本家・大林利江子さんの作品「副音声」が小説化され、河出書房新社より刊行されました。

 

荒俣宏さん激賞! 連続ドラマも多数手掛ける脚本家の小説デビュー作

『副声音』は、視覚障がい者を声で補助する「副音声」のアルバイトを始めたフリーターの「僕」が、光を失った「彼女」と、東京と函館で、心を通わせていく恋愛小説です。

 
脚本家として多数の映像作品のシナリオを手がけてきた著者にとって、本作は小説家としてのデビュー作となります。小説ではヒロインの視点を大幅加筆。「僕」と「彼女」ふたりの物語として、「彼女」の心理描写なども細部に至るまでこだわっています。

SNSで簡単につながり、別れられる現代だからこそ、「副音声」制度というたった一つの接点でだんだんと心を通わせるふたりの愛と再生の物語が読者の心に響きます。心を閉ざし、人との交流を避けていたふたりが紡いだ感動のラストでは落涙必至です。

 
<本書のあらすじ>

「どうか、あなたが今、この瞬間も、笑っていますように――」

東京で司法試験連敗中のフリーター・山里陽介(やまさと・ようすけ)は、視覚障害者の歩行をリモートで補助する「副音声」のバイトにスカウトされます。故郷に住む依頼人のサングラスについた小型カメラの映像に、淡々と一方的に「状況説明」をしていく陽介。しかし一つの視界を共有するうちに「副音声」に変化が生まれます。職場と家の行き来をするだけだった依頼人の世界は広がり、陽介も「状況説明」の範疇を越えて景色の美しさを伝え、時には人に騙された依頼人を熱く励まし……。顔を見たことも話したこともない男女がピュアに想いを寄せ合う、もっとも純粋な恋愛小説です。

 

著者プロフィール

著者の大林利江子(おおばやし・りえこ)さんは、愛知県出身。広告コピーライター、CMプランナーを経て、シナリオセンターで脚本の基礎を学ぶ。第2回「TBS連ドラ・シナリオ大賞」グランプリ受賞を機に、脚本家デビュー。『江戸モアゼル』『ラブコメの掟』『グッドモーニング・コール』をはじめ、テレビやネットフリックスでの脚本担当作品は多数。

『副音声』で第23回函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリを受賞し、本作で作家デビュー。

 

副音声
大林利江子 (著)

視覚障がい者を声で補助する「副音声」制度で繋がる男女。光を失った「彼女」と、未来が見えない「僕」。ただ、同じ視界を共有するだけのふたりが育む、もっとも純粋な恋愛小説!

 
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